アダム・スミス 単語


ニコニコ動画でアダム・スミスの動画を見に行く

アダムスミス

1.1千文字の記事
これはリビジョン 1519836 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

アダム・スミス(Adam Smith)とは、とは18世紀のイギリスの道徳学者、哲学者、経済学者である。

概要

  • 経済学の父と呼ばれ経済学史を学ぶ際には恐らくは一番最初に学ぶ名前であろう。
  • 代表作は「国富論(諸国民と富)」、「道徳感情論」。
  • スミスが1776年に国富論を出して以降からワルラスらの限界革命までの100年間を古典派の時代と言う。

その思想

スミスの思想を大まかに纏めると、

  1. 重商主義の批判
  2. 公平な観察者の提起。
  3. 労働価値説の創始
 である。

重商主義の批判

そもそも重商主義とは?

重商主義とは、一国の政府が貿易を通じて金を儲けよう。その為に政府が指導して自国の経済の保護をしよう、という考えである。

18世紀当時のイギリスは、高い関税をかけて輸入を減らし、一方で輸出奨励金を出し自国の輸出を増やすなどの政策をとっており、植民地を通じた略奪を行っていた。

スミスの批判

それに対しスミスは、神の見えざる手を通じた市場メカニズムの提唱をする。つまり、「政府は経済のことに介入せず民間人の自由に任せるべき」だとする。

より端的に言えば「国民が国のことなんて考えずに、各自が自分の金儲けの事だけ考えていた方が、結果的に国の為になる」ということである。

スミスは、本当の富とは、国に存在するお金の量ではなくて、消費できる生産物の量にあるとした。それに従えば、重商主義的な政策では国民は真の豊かさを得られないということになる。

労働価値説

スミスは生産物に対する階級間への所得分配と、資本蓄積(既にある資本に、新しく資本が加わって成長していく様子)との関係に深い関心を持った。

  • 無政府主義者ではなく、略奪や契約違反を防ぐ為の国家は司法システムの重要性も強調。その他、交通、通信、教育等も政府の仕事として、「小さい政府」を目指した。
  • ある商品の価値とは、その商品が作られる時に費やされた労働量によって決まるという労働価値説の基礎を築いた。
  • よく勘違いされるがスミスは自由経済の名の下に弱肉強食の世界を目指した訳ではなく、「道徳感情論」において言及されているように公平な観察者のに恥じない範囲内での利己の追求を求めていた。

以上のように、スミスの思想は(古典派とは呼ばれてはいるが)現在の社会問題にも適応できる、生きた思想と言える。現在の日本のTPP問題などまさに、であろう。「思想は物理的な力になりうる」というマルクスの言葉を引用するまでもなく、21世紀の今でもスミスを学ぶ価値は失われていない。

関連動画

関連商品

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

関連項目

  • 資本主義
  • 経済学
  • 道徳
  • 経済学部

  • TPP
  • 貿易
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

  • なし

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
山口剛央[単語]

提供: Pyun Pyun

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/24(水) 11:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/24(水) 11:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP