ガンビア・ベイ(艦これ)とは (ガンビアベイとは) [単語記事]

「Enemy surface warship? やだ、各艦、緊急戦闘配備！」

ガンビア・ベイ（Gambier Bay）とは、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん～艦これ～』に登場するキャラクター（艦娘）である。
CV.内田秀、担当イラストレーター.アキラ。

アメリカ合衆国海軍のカサブランカ級護衛空母＜ガンビア・ベイ＞をモデルとする。

へ、何ですか、Overview?

2018年2月17日開始のイベント「捷号決戦！邀撃、レイテ沖海戦（後篇）」において、第四海域での報酬として実装された軽空母艦娘。正式な護衛空母（Escort carrier）としては「艦これ」初実装となる。

艦娘として既に大鷹(+改、改二。春日丸は軽空母扱い)や瑞鳳改二乙(改二は軽空母扱い)と彼女以外にも数人が実装された「護衛空母」であるが、それぞれに特徴があり運用に差異が見られる

対潜先制爆雷攻撃の実行

護衛空母の特色である潜水艦に対する先制攻撃だが、「基本値+対潜値が『7』以上の装備一点以上による合計」が65以上必要。ガンビア・ベイは特殊大型ソナーである零式聴音機が無改造時から装備可能。大鷹は改二、瑞鳳は改二乙に改装する必要がある(瑞鳳は無改造時からも零式聴音機自体は装備出来るが先制爆雷は出来ない)
但し、大鷹は改二になると軽空母系統には装備不可の小型ソナーや爆雷が装備出来る。
なので低レベル時の対潜値はガンビア・ベイ＞大鷹だが、改二になるとガンビア・ベイ＜大鷹改二になる。

輸送連合艦隊への編入

通常、輸送連合艦隊には空母系統は組み込めないが、護衛空母のみ第二艦隊へ編成する事が出来る。貴重な制空権を維持したり(≒夜間偵察機が飛ばせる)、彩雲による丁字不利の防止等に重宝する。(大鷹のみ改二まで偵察機は装備不可)
また、速度により巡洋艦・駆逐艦のみの輸送艦隊とルートが変わるケースがある(瑞鳳改二乙は高速なので影響が少ないと思われる)

初期装備であるFM-2は彗星（江草隊）と同等という驚異のSSホロ装備で、爆装値はかなり低いが対空能力が高い爆戦タイプ。

Service history? は、はい！お待ちください！

艦級についての詳細は「カサブランカ級護衛空母」も参照のこと。

対地・対潜・偵察など支援任務への大量投入を前提に設計・建造され、その量産性から”ジープ空母”とも称された護衛空母、カサブランカ級。CVE-73＜ガンビア・ベイ＞は、その19番艦としてワシントン州ヴァンクーヴァーのカイザー造船所において建造され、1943年末に就役した。艦名の由来はアラスカ準州（当時）はアレキサンダー諸島のアドミラルティ島に位置するガンビア湾。ちなみにこのアドミラルティ島の命名者は建造地ヴァンクーヴァーの由来ともなったジョージ・ヴァンクーヴァーである。

実戦投入された＜ガンビア・ベイ＞は、マリアナ・パラオ方面での島嶼攻略支援などに参加。1944年10月にはフィリピン方面へと転戦し、レイテ沖海戦を迎える。海戦当時の所属部隊はフィリピン攻略支援を担当した第7艦隊麾下の第77任務部隊第4群第3集団（”タフィ3”）。当然前線戦闘に関わる部署ではなく上陸支援にあたっていたが、”タフィ3”は10月25日、日本海軍第一遊撃部隊（栗田艦隊）に発見され、サマール沖海戦に突入した。

主力艦多数を含むこの有力な日本艦隊による砲撃により、駆逐艦の煙幕展張も虚しく＜ガンビア・ベイ＞は被弾。護衛空母としての薄い装甲故に徹甲弾が艦自体を貫通するといったこともあったものの、低速軽装甲の艦体は複数の直撃弾には耐えきれず沈没し、二次大戦におけるアメリカ海軍で唯一の砲戦により喪われた航空母艦となった。11月27日除籍。従軍星章4、”タフィ3”として大統領殊勲部隊章1を受章。

この時の英雄的行為により米海軍では彼女の存在は特別であり、現在もアメリカ海軍兵学校(アナポリス)では士官候補生が必ず学ぶ内容なのである。

でも私、できるだけの事、頑張ったんです！

あちこちに跳ねた金髪のツインテールを持ち、服装は全体的に水上迷彩様のカラーリング。ベルトには救命具らしいものを装備し、ニーソックスの左足上端と箱状の艤装にはハルナンバーとおなじ「73」の文字が入っている。

前述の武勲にもかかわらず、性格は弱気というか臆病。彼女の前のアメリカ艦娘が超弩級クラスのアイオワやサラトガだというのもあるが、あまりの違いに驚いた提督も多い。

今までも控えめな性格や引っ込み思案といった軍艦らしからぬ性格の艦娘も少なくない数居るが、彼女はそれまで以上にビビり症とでもいうくらい弱気。

戦闘台詞も出撃の際には「……怖すぎぃ」、被弾したら凄い声で「うあああぁー！撃たないでぇ！？」、放置時は「無理だから・・・あんなのマジ無理だから」などなど・・・まあ放置時のは消耗したとはいえ栗田艦隊を相手にした時なので仕方ないのかもしれない(それでも鈴谷・熊野・鳥海・筑摩を戦線離脱させ、限定的とはいえ金剛や大和の砲撃を凌いだのだからとんでもない快挙なんだが)

護衛空母という出自と遭遇した戦闘故の不運による弱気とも採れなくないが、艦これでは武勲艦は改二で大きく様変わりする傾向が強いので彼女にもMk.Ⅱ(改二)が実装されればガラリと変わる可能性は高い。