シモッチによる副作用とは (シモッチニヨルフクサヨウとは) [単語記事]

シモッチによる副作用とは、遊戯王のカードの一種である。こちらではGB版およびOCG版について記載。

シモッチによる概要

　1999年7月に発売されたGBソフト「遊☆戯☆王デュエルモンスターズII 闇界決闘記(ダークデュエルストーリーズ)」というゲームで登場した罠カードの一種。
　登場当初はまだ試行錯誤の段階だったのか、このカードを始めとする罠カードは伏せた次の自分のターンに消失してしまうので、使いどころに困る代物であった。おまけに効果は「相手のライフ回復効果に対して発動し、ライフ回復効果をダメージ効果に変換する」というピンポイントなものであるうえ、GB版遊戯王のライフポイントは9999が上限になっていることも珍しくなく、ライフ回復カードが冷遇を受けていたため、このカードも使用する機会に恵まれなかった。

　一応、「治療の神ディアン・ケト」に対して使えば5000ダメージに変換できてしまうため、地雷としての活用は見込めるが、ディアン・ケトが使える頃には既に飽きてしまったプレイヤーも少なくなく、不遇な扱いから脱しきれなかった。

余談だが、カード名にあるシモッチが何を意味するのかは明かされていない。

このカードがGB版で登場してから約2年後に、永続罠としてOCG化される。効果は以下の通り。

シモッチによる副作用
永続罠
このカードがフィールド上に存在する限り、相手ライフを回復する効果は、相手ライフにダメージを与える効果になる。（遊戯王カードwikiより引用）

　永続罠になったことで多少は場もちがよくなった。デッキキャパシティの概念がない分、一応使い勝手もよくなっているが、登場当初は相性のいいカードが「成金ゴブリン」くらいしかなく、こちらも使いどころに悩むカードとしてしばらくの間持て余されることになる。

　第九期突入前後には、「ソウルテイカー」「ギフトカード」などの相性のいいカードが複数見られるようになり、【シモッチバーン】という特殊かつ侮れない爆発力を誇るデッキも考案された。だが、今度は一部の過激なOCGプレイヤーや遊戯王視聴者がニコニコなどで問題を起こし、アニメ版遊戯王や遊戯王OCGの評判が悪化しはじめたため、なしくずしにこのカードも冷遇を受けてしまっている。

　また、OCG化されて10年以上経つ今も、シモッチがどのようなものなのか、何を意味するのかは謎のまま。もっとも、明かされたところで遊戯王の人気が回復する見込みもないし、喜ぶプレイヤーがいるかどうかは不明。