スマートレイアーとは、日本の競走馬である。
名前は冠名の「スマート」+層(Layer) 薄層クロマトグラフィー
主な勝ち鞍
2014, 2016年阪神牝馬ステークス(GII)、2016年東京新聞杯(GIII)、2017年京都大賞典(GII)
栗東・大久保龍志厩舎所属、生産は岡田スタッド(ノルマンディーOCの母体)
主戦騎手は基本的に武豊が務めていたが、ちょくちょく変わっている。
父ディープインパクト、母スノースタイル、母父ホワイトマズルという血統。
父ディープインパクトは言わずと知れた無敗の三冠馬で、現在では種牡馬リーディングをひた走る名種牡馬である。本馬はその3年目の産駒にあたり、同期にダービー馬キズナがいる。母父ホワイトマズルは伊ダービー馬で、日本では短距離馬からステイヤー、ダート馬まで輩出した優秀な種牡馬であった。母スノースタイルは道営競馬から中央に転厩したが、勝ち鞍は500万特別2つに留まった。
2018年現在、きょうだいにプラチナムバレット(京都新聞杯、父マンハッタンカフェ)がいる。
2013年(3歳)
デビューは桜花賞同日の3歳未勝利戦で、ここを勝利。続く500万条件にも勝利したが、休養を挟んだ1000万特別で4着と馬生初の黒星に喫する。しかし次の条件戦には勝利し秋華賞への切符を手にすると、行き脚がつかず道中最後方ながらも最後の直線で追い上げたが2着に敗れる。
なお、この時優勝したメイショウマンボの鞍上は武幸四郞で、本馬の鞍上武豊と兄弟でのワンツーフィニッシュとなった。12月の愛知杯に出走し1番人気に推されるも6着に敗戦する。
2014年(4歳)
3月のオープン特別からスタートし、ここを快勝。続く阪神牝馬Sでは1番人気を背負うが出遅れ、しかし直線で大外から一気に上り、まとめて斬り捨ててハナ差勝利。重賞初勝利を飾る。当然ヴィクトリアマイルでも期待がかけられたものの、直線で騎手が少し立ち上がる不利を受け8着に敗北する。
夏のクイーンSで3着、府中牝馬Sで2着と勝ちきれないながら健闘していたが、本番のエリザベス女王杯で10着に敗れ、暮れのチャレンジCでも6着となり、4歳のシーズンを終えた。
2015年(5歳)
阪神牝馬Sから始動するも4着、続くヴィクトリアマイルでは10着に敗れる。1月空けてオープン特別の米子SにM. デムーロ騎手で挑むと、若干出遅れながら好位につけ、逃げ馬を捉え久しぶりの勝利を飾る。
休養を挟み府中牝馬Sを2着に入り、エリザベス女王杯に向かうがここでデムーロ騎手が騎乗停止。浜中俊騎手に乗り替わりとなり、直線で上がり最速の脚を繰り出すも5着に敗れる。1着から5着まで1馬身で収まる結果だっただけに惜しまれる敗戦だったが、やや長い距離でも追い込み勝負ができる事に陣営は手応えを感じていた。
2016年(6歳)
この年は東京新聞杯から始動。この時吉田隼人騎手を鞍上に迎えると、なんとハナを切って逃げる積極策に打って出た。結果としてこれが奏功し、直線に入ってもハナを譲らず2馬身突き放して快勝。重賞2勝目を挙げる。続く阪神牝馬Sでも逃げ切り勝ちを収めマイル重賞を連勝。しかし3度目のヴィクトリアマイルではレッドリヴェールらにハナを譲りすんなりとはいかなかったが4着に粘る。
秋は府中牝馬Sを3着になり、次戦は香港ヴァーズを選択。日本からサトノクラウン、ヌーヴォレコルトらと共に出走し、サトノクラウンがGI初制覇を飾る中、初の海外+2400m戦だったが5着を確保した。
2017年(7歳)
京都記念から始動し、好位から抜け出すも2着。4回目となるヴィクトリアマイルでは逃げ馬を追走し緩いペースで進んでいたものの、最後の追い比べで抜け出しを許し昨年同様の4着に敗れる。次走に鳴尾記念を選択したが相手に淡々と逃げを許し、クビ差まで迫るがそこまで、2着と安定しているが勝ちきれないレースが続いた。
秋は京都大賞典からスタート。ここでは牡馬の強豪格シュヴァルグランが1番人気で構えていたが、レースでは道中後方から内をスルスルと伸び、外から伸びるシュヴァルグランや粘るトーセンバジルを押さえ込み優勝。7歳牝馬による混合重賞制覇を成し遂げた。この勝利は武豊騎手のJRAのGII競走通算100勝目というメモリアルなものとなった。因みに武豊騎手の重賞初勝利も京都大賞典で、当時6歳牝馬であったトウカイローマンに騎乗してのものである。
次にエリザベス女王杯を迎えるも、その開催週に武豊騎手が調教中に落馬、騎乗を自粛することとなり、急遽川田騎手に乗り替わるが6着となる。次走に師走の名物、香港国際競争の香港カップを選択、ここでも昨年同様5着に入る。
2018年(8歳)
香港カップで引退との噂もあったが、現役を続行。
始動はGI昇格2年目の大阪杯を選択。鞍上に四位洋文騎手を迎えるが出足で躓き、直線を伸びず下がらず9着となる。次走はなんと天皇賞(春)を選択。近年ではデニムアンドルビーやメイショウベルーガが挑戦したが、その時彼女らは5歳だった。紅一点となったレースでは道中最後方から直線大外をぶん回し上がり2位の脚で追い込むが7着。優勝馬レインボーラインとの差は0.6秒あったが、最後の脚でビビった人も多い。(筆者とか)
3戦目に春競馬の締めくくり、宝塚記念に出走。鞍上は全2戦の手綱を取った四位騎手から松山弘平騎手へバトンタッチ。先行し道中4~5番手から進めるが直線で伸びず、また入線直前に馬がウィリーするように立ち上がる不利を受け10着となった。
大阪杯→天皇賞(春)→宝塚記念を春の古馬王道路線と見做すなら、本馬が唯一の皆勤馬である(阪神大賞典→天皇賞→宝塚というローテならアルバートが該当する)。
秋シーズンは昨年からの連覇を目指し京都大賞典からスタート。3コーナーから早めに進出する早仕掛けを仕掛けたが虚しく8着に敗れ、続くエリザベス女王杯は昨年に乗れなかった武豊を背に道中最後方から大外一気を仕掛けたものの、1着と0.8秒差の9着に敗走。一応上がり2位の末脚を繰り出しはしたが...
間違いなく重賞級の能力はあるし、牡馬相手にも立ち回れているが、如何せんGIには届かない(最高が秋華賞の2着で、古馬以降は最高でも4着。マチカネタンホイザが近いかも)。既に8歳の彼女だが、これからどのような活躍を見せてくれるか、今後に期待するや切である。
・2017年の香港遠征にてレッツゴードンキ(香港スプリントに出走)と帰国の帰途にて一緒の飛行機に乗り、その時の写真が2頭でいちゃついてるようだと話題になった。香港でも牝馬同士で一緒に行動し、スマートレイアーがいなくなると寂しがる面を見せた。キマシ
頑張るおb...おt...お姉様
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最終更新:2025/12/06(土) 13:00
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