ズーム(ハンター・ゾロモン) 単語

ズーム

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ズームとは、DCコミックスに登場するスーパーヴィランである。主にフラッシュの宿敵として活躍する。色々な意味で最もドス黒い悪。ズームには未来人イーオバード・ソーン(ヨーロッパの言語風に読めばエオバルド・ザウンか)/Eobard Thawneとハンター・ゾロモン/Hunter Zolomonの2人がいるが、本記事では後者を紹介する。

概要

オリジン
ハンターは両親との関係に問題を抱えており、彼自身とだけでなく両親同士で話す事も稀であった。そしてある日帰宅すると警察が自宅を包囲している現場に遭遇する。警察によればなんとハンターの父はシリアルキラーで、母は彼に殺されたという。父は投降も拒否し、最終的には警察にやむなく殺された。
それ以来ハンターは犯罪心理の究明に取り付かれ、大学では心理学と犯罪学を専攻、そして後に結婚する事となるアシュリーと共にFBIの一員になる。だがある事件でハンターの「この事件の容疑者は銃を使わないであろう」という読みが外れ、アシュリーの父は犯人に殺されてしまう。それから間もなくアシュリーはハンターの元から出て行き、FBIも彼を解雇する事にした。更にハンターは膝を傷め、杖無しでは歩けなくなった…不幸ってレベルじゃねぇぞ!

友、フラッシュとの出会い
その後ハンターはキーストーンシティで、警察の対メタヒューマン課/Department of Metahuman Hostilitiesの仕事に就いてプロファイラーとして活躍する事になった。今度の職は一応成功を収め、彼の優れた洞察力は数々の事件を解決した。また、キーストーンシティは超スピード能力を持つヒーロー「フラッシュ」の拠点であり、ハンターは3代目フラッシュのウォーリー・ウェストと親友になったのであった。だが…

しかし彼はズームへ…
超人用監獄アイアン・ハイツが超知性を持つゴリラヴィランのゴリラ・グロッドに襲撃され、まさかのまさかでハンターはグロッドによって半身不随にされてしまった。ハンターはフラッシュ博物館にある時間移動装置コズミック・トレッドミルを使ってこの事件を事前に防いでくれるようウォーリーに頼むが、ウォーリーは時間流へ悪影響が出る事を危惧して拒否した。絶望に駆られたハンターは自力でトレッドミルを稼動させた。すると爆発が起きてフラッシュ博物館が吹き飛ぶ。トレッドミル爆発の影響で時間に接触する事が可能になったハンターは時間を操作する事で高速行動する事が可能となる。

ウォーリーの知るハンター・ゾロモンはもういない。今の彼は「ズーム」なのだから…

新たなズームとなった彼はウォーリーが助けてくれなかったのは先代フラッシュのバリー・アレンとは違いウォーリーには悲劇が無いからだと勝手に解釈、ウォーリーの妻を殺害して悲劇を与える事で彼を「より良いヒーロー」にする事を決意する(ウォーリーの親友からクソ迷惑な男へ転身)。どうしてこうなった…

最近のズームさん
より良いヒーロー作りの為に凶行に走っては阻止され、その後もイーオバードと戦う等色々あって、「キッド・ズーム」にしようと育てていたイナーシャにパワーを奪われるわでとにかく色々あったが、まだまだ元気である。フラッシュ:リバースではアイアン・ハイツに収監されているイーオバードと対面し、お互い協力し合う事が最善だという結論に達した模様。

能力
あくまでズームは他のDCのスピードスター達とは違い、スピード・フォースにアクセスして高速行動しているわけではない。単純に時間操作によって周りからは高速で動いているかのように見えるだけである。なので実際には超スピードで動いているわけではないので、超長距離を移動するのはかなり面倒、なはず…ともかく、彼の移動や打撃は無茶苦茶速く、DC最速を謳われるウォーリーでさえ通常はズームのスピードや反応速度に圧倒される。軽ーく能力を使っている状態でもウォーリーは地球を短時間で一周出来るのだが…というかたまに超光速へ到達しているのに。

スピード・フォースを使用していない以上、他のスピードスターのように多彩な能力は使えないようだが、指を鳴らして強烈な衝撃波攻撃を発生させる事が出来る(原理不明)。どういうことなの…

ちなみに…
他人にも自分の(相対的な)超早口が聞き取り易いようによく伸ばして喋っている。
しかし時間操作が微妙に安定しないので早口になったり伸びたりと安定しない。
「フラッシュにイタズラし隊」こと地味に凄い能力や装備を持つ犯罪集団ローグスとは仲が悪い。
ハンターだけでなくイーオバードもローグスから嫌われている。

それとゴリラが人並みあるいはそれ以上の知性を持っていて喋るのは、アメコミではよくある事だったりする。
ファイナル・クライシスでは大物ヴィランの会合にゴリラ・グロッドも参加しているし、非常に知的な雰囲気を纏っていた。

(アメコミのゴリラスキーを表す極端な例)日本ではゴリラに羽を生やし飛行させてまで活躍させようとは思わない。
出展:DCコミックスのストレンジ・アドベンチャーズ「飛行ゴリラの脅威!」/STRANGE ADVENTURES “THE FLYING GORILLA MENACE!”)

最後の最後に言っておくが、ハンターの人生は不幸の連続であり悪落ちも些か仕方ないのではないかと思う。
そりゃ親が壮絶な死に方をして、自分のミスで嫁の親が死んで嫁も出て行って失業して膝も傷めて、
ようやく安定してきたかと思ったらスーパーゴリラに半身不随にされ友人にも事件発生阻止を拒否されたのだから、仕方ないよ、うん。

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関連項目

  • ハンター・ゾロモン
  • DCコミックス

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