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タイムマシン

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タイムマシンとは、未来または過去に移動することのできる(今のところ)架空の道具、またはその道具を題材にしたH・G・ウェルズの小説のタイトルである。

概要

イギリスのSF作家H・G・ウェルズが1895年に発表した『タイム・マシン』で始めて登場させて以来、SF作品では定番と言っていいほどよく登場する道具の一つ。

現在から見て未来または過去に時間移動するが、本人が乗り込む乗り物形だったり、本人や物だけが移動する転送機のようなものだったりその種類は色々ある。

「タイム・マシン」のあらすじ

科学者である主人公「時間旅行者」は、時間を第4の次元と考え、時間の移動を可能とする機械「タイムマシン」を発明する。彼はそれを使って八十万年後の未来へと旅立つが、そこでは人類は支配階級の成れの果てで肉体の衰えた「エロイ」と労働階級の成れの果てで強靭な肉体を持つ 食人族「モーロック」という二つの種族に分かれていた。
社会批評的な側面の大きいディストピア小説である。

タイムマシンの例

  • 乗り物型
    • タイムマシン (漫画・アニメ「ドラえもん」)
      多分日本人に最も馴染みのあるであろうタイムマシン。通常の時空とは異なる超空間を移動しているらしい。ちなみにドラえもんが持っているものは定員5人まで。ドラえもん劇中では、2008年に開発されている。
    • デロリアン (映画「バックトゥーザフューチャー」
      車型。実写で一番有名な乗り物型のタイムマシンかもしれない。元々のエネルギー源は核エネルギーだが時間移動のたびにちょくちょく改造された。開発は1985年。デロリアンとはベース車両である「DMC-12」を製造したメーカーのことであり、その愛称。
    • ウェルズ型 (小説・映画「タイム・マシン」)
      この型が登場する小説はタイムマシンを扱った小説の中ではもっとも最初に書かれたものであるため、タイムマシンの元祖とも言われる。ドラえもんのやデロリアンとは違い場所移動は出来ない。小説版の発表は1895年。
      二度の映画化が行われており、時間移動中のマシン外部の描写がウリである。 
    • デンライナー (特撮「仮面ライダー電王」)
      「人間の記憶」を元に時間を航行する列車。 時間の正常な運航を目的としている。普段は異空間を走っているが、現実世界を走る際は路線が勝手に出てくるため空中や海上を進むことが可能。複数の戦闘車両が接続されている。
  • 転送機型
    • タイムカプセル (ゲーム「ポケットモンスター金・銀」)
      人間ではなくポケモンを別の時間に送る装置。ストーリーには直接関与しないが、主人公はこの装置を使って3年前のトレーナーとポケモン交換を行うことになる。かがくのちからってすげー!なお、転送先の時代に発見されていない種類のポケモンや発見されていないワザを覚えたポケモンは転送することが出来ない。
    • クロノス・ジョウンター (小説「クロノス・ジョウンターの伝説」)
      物質過去射出機。 「時間軸圧縮理論」に基づき、人間を過去のある時点に打ち出す装置。だが、過去に長期間滞在することはできず、戻った時間に比例して元の時間より未来へと弾き飛ばされてしまうという欠点がある。
    • TDE (映画・ドラマ「ターミネーター」)
      Time Displacement Equipment。人類の抹殺を試みた人工知能・スカイネットが人類側レジスタンスのリーダーであるジョン・コナー抹殺のために、またジョン・コナーが自身の抹殺の阻止のために使用したスカイネットの中枢部分で建造された転送装置。なお、生体しか転送できないため、転送される人間やターミネーターは必ず裸になってしまうけしからん問題がある。  
  • 通信機  
    人間や物ではなく情報を運ぶもの。
    • 電話レンジ(仮) (ゲーム「Steins;Gate」)
      元々は捨てられていた電子レンジをX68000などと接続して魔改造した、「携帯電話から遠隔操作できる電子レンジ」という役に立たない発明品だったが、偶然にも特定条件下で「過去へメールを送る機能」が存在することが発見された。ただし、36バイトの電子情報(全角文字なら18字の文章)しか送信することができない。
  • その他  
    タイムトラベルを扱う作品では、別にタイムマシンのような機械的なものに頼らず、「特殊能力が発現した」「超常現象が起こった」とする場合も多い。前者の代表としては「時をかける少女」、後者の代表としては「戦国自衛隊」などがある。 
    • TPDD (小説・アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」)
      タイム・プレーン・デストロイ・デバイスの略、日本語に訳すと「時間平衡破壊装置」といったところ。使用する朝比奈みくる曰く、「装置」というのは語弊があり、脳内に無形で存在しているらしい。長門有希曰く「不確かで原始的、許容範囲内であるがノイズも生じる」。
  • (足してほしいものがあったら掲示板に書き込みお願いします、随時加筆します)

タイムマシンは実現可能か?

現在の技術ではタイムマシンはSFの域に留まるが、将来的に実現可能なのだろうか?

未来へ行く場合
 帰ることを考えなければこれが一番実現の可能性が高い。アインシュタインの特殊相対性理論により、超高速で物体が移動した場合その内部の時間は、通常空間よりも時間の流れが速くなることが分かっている。
すなわち超高速で移動する乗り物に乗れば、搭乗者にとっては数日の時間が、通常空間では数年~数十年経過することも可能になる。映画「猿の惑星」を思い返していただければ分かりやすいだろう。日本では一般に浦島太郎になぞらえて「ウラシマ効果」と呼ぶ。ただしこの方法で時間移動しても元の時代に戻ることは不可能。 
 また、別の方法としては低温状態に体をおき、新陳代謝を抑えることで長時間の昏睡状態に入って未来に覚醒させる「人工冬眠」(コールドスリープ・ハイバネーション)という技術が考えられている。超低温状態で昏睡状態に陥ったために遭難事故から助かった事例などが報告されており、やり方次第では長期の宇宙航行や治療法が確立されていない病気への対処などが期待できるとされる。これも一方通行のタイムトラベルであり、現代へ戻ってくることは出来ない。「過去へのタイムトラベルが発明されるまで待つ」、というなら話は別だが。
人工冬眠は「夏への扉」「2001年宇宙の旅」などに登場し、これもSF世界ではお馴染みの小道具である。
過去へ行く場合
 あくまでも理論上では光の速さを超える速度で移動できれば過去に戻ることは可能であると言われる。これは相対性理論によるものだが、相対性理論は同時に物体が光の速さを越えることは出来ないとしている。
他にもワームホールを利用したものなどが仮説として存在するが、そもそも「時間の流れ」の定義そのものが曖昧である現代の物理学では到底実現不可能であることは間違いない。そして、過去への旅行には必ず「タイムパラドックス」の問題がついて回ることになる。
また「未来人がこの時代にいない以上、将来的に実現する可能性は無い」と主張する人もいる。

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関連項目

  • ドラえもん
  • タイムボカンシリーズ
  • バックトゥザフューチャー
  • 朝比奈みくる
  • ジョン・タイター

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