タイムマシンとは、未来または過去に移動することのできる(今のところ)架空の道具、またはその道具を題材にしたH・G・ウェルズの小説のタイトルである。
概要
イギリスのSF作家H・G・ウェルズが1895年に発表した『タイム・マシン』で始めて登場させて以来、SF作品では定番と言っていいほどよく登場する道具の一つ。
現在から見て未来または過去に時間移動するが、本人が乗り込む乗り物形だったり、本人や物だけが移動する転送機のようなものだったりその種類は色々ある。
「タイム・マシン」のあらすじ
科学者である主人公「時間旅行者」は、時間を第4の次元と考え、時間の移動を可能とする機械「タイムマシン」を発明する。彼はそれを使って八十万年後の未来へと旅立つが、そこでは人類は支配階級の成れの果てで肉体の衰えた「エロイ」と労働階級の成れの果てで強靭な肉体を持つ 食人族「モーロック」という二つの種族に分かれていた。
社会批評的な側面の大きいディストピア小説である。
タイムマシンの例
タイムマシンは実現可能か?
現在の技術ではタイムマシンはSFの域に留まるが、将来的に実現可能なのだろうか?
- 未来へ行く場合
- 帰ることを考えなければこれが一番実現の可能性が高い。アインシュタインの特殊相対性理論により、超高速で物体が移動した場合その内部の時間は、通常空間よりも時間の流れが速くなることが分かっている。
すなわち超高速で移動する乗り物に乗れば、搭乗者にとっては数日の時間が、通常空間では数年~数十年経過することも可能になる。映画「猿の惑星」を思い返していただければ分かりやすいだろう。日本では一般に浦島太郎になぞらえて「ウラシマ効果」と呼ぶ。ただしこの方法で時間移動しても元の時代に戻ることは不可能。
- また、別の方法としては低温状態に体をおき、新陳代謝を抑えることで長時間の昏睡状態に入って未来に覚醒させる「人工冬眠」(コールドスリープ・ハイバネーション)という技術が考えられている。超低温状態で昏睡状態に陥ったために遭難事故から助かった事例などが報告されており、やり方次第では長期の宇宙航行や治療法が確立されていない病気への対処などが期待できるとされる。これも一方通行のタイムトラベルであり、現代へ戻ってくることは出来ない。「過去へのタイムトラベルが発明されるまで待つ」、というなら話は別だが。
- 人工冬眠は「夏への扉」「2001年宇宙の旅」などに登場し、これもSF世界ではお馴染みの小道具である。
- 過去へ行く場合
- あくまでも理論上では光の速さを超える速度で移動できれば過去に戻ることは可能であると言われる。これは相対性理論によるものだが、相対性理論は同時に物体が光の速さを越えることは出来ないとしている。
他にもワームホールを利用したものなどが仮説として存在するが、そもそも「時間の流れ」の定義そのものが曖昧である現代の物理学では到底実現不可能であることは間違いない。そして、過去への旅行には必ず「タイムパラドックス」の問題がついて回ることになる。
また「未来人がこの時代にいない以上、将来的に実現する可能性は無い」と主張する人もいる。
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関連項目
- ドラえもん
- タイムボカンシリーズ
- バックトゥザフューチャー
- 朝比奈みくる
- ジョン・タイター