注・wikipediaのコピペになっています。要編集記事です。
『タクティクスオウガ』(Tactics Ogre: Let Us Cling Together)は、1995年10月6日に株式会社クエストから発売されたスーパーファミコン用シミュレーションRPG。
開発代表・企画・シナリオは、のちにスクウェア(現 スクウェア・エニックス)にてファイナルファンタジーXIIやファイナルファンタジータクティクス・同アドバンス、ベイグラントストーリーを手がける松野泰己である。
「オウガ」の名を冠したシリーズとして、伝説のオウガバトルに続く二作目として発売された作品だが、オウガバトルサーガ全体としては第1章〜第8章までの構想があり、本作は第7章に位置づけられている。また、前作とのゲームシステムの関連性はほとんどない。
本作では、架空の世界ゼテギネアにおけるヴァレリア諸島でのウォルスタ、ガルガスタン、バクラムの民族紛争による戦乱が、島の少数民族ウォルスタ人の少年デニムの視点から描かれる。このような重厚さを持つテーマを描ききるためか、マルチストーリー・マルチエンディングを採用している。主人公の選択肢によって大きく展開が変わる事は当時として斬新だった。
ゲームは主人公デニムと彼の率いる部隊を操作し、各地で発生する戦闘イベントなどをクリアすることで進行する。戦闘は、当時としてはまだ珍しいクォータービュー方式のマップで行う。
ドット絵で描かれた精密なマップグラフィックやマップ上を生き生きと動くキャラクターは現在でも職人芸として好例に挙げられるほど。
システム的にも3Dのマップに付随する形で持たせた「高さ・ユニットの向き」の概念、ターンの順番をキャラクターの「重量」を基本とした「ウェイトターン・システム」の採用、「地形」や「天候」による各クラスのパワーバランス・属性強化の変化、人種に果てはクラス毎に得意武器があるなど実に細かく様々な要素が盛り込まれた。
前作「伝説のオウガバトル」から受け継いだ要素である「カオスフレームシステム」や「アンライメント」も特徴の一つだ。
アンライメントとは単純な善悪ではなく、秩序を尊ぶロウ(L)、自由を好むカオス(C)、その中庸であるニュートラル(N)に分類し、各キャラクターの方向性を表している。主人公が各アンライメントに反する選択を続けた場合、汎用キャラが戦闘中に裏切って敵となる事まである。
多種多様なクラスが存在すること、ヘルプ機能・チュートリアル機能が充実していることなど、初心者から熟練者まで幅広い層に対する考慮が見られ、完成度の高い作品と評価されている。クォータービュー方式のシミュレーションRPGのエポックメイキングとなった作品で、この作品の後に多くのフォロワーが生まれている。
オウガバトルサーガ第7章である本作は、前作「伝説のオウガバトル」が大陸における大規模な戦争を、英雄譚として言わば寓話的に描いているのに対して、本作ではごく小さな諸島の中での緊迫した小国家間の紛争をより低い視点で詳細に描いている。小国間の紛争に島外の大国が介入すると言うストーリーは、ユーゴスラビア紛争を始めとする現実に起こった各地の民族紛争をモデルとしている。
前作と同じように、中世の西欧文化をもとにしながらも、剣と魔法・ドラゴンやグリフォンが息づくファンタジー世界でストーリーが展開するが、本作で特徴的なのは、世界情勢へ神や悪魔などの神秘的な力が直接介入することがなく、あくまで人間のエゴイズムによって世界が動いていることである。国家の枠を超えた場所では力こそ全てという現実をよくあらわしている。加えて民族差別など現代社会を風刺したストーリーや強烈な世界観の描写によって、史実のようなリアリティを持たせており、それらが生み出した重厚で殺伐とした独特の雰囲気は、本作を象徴する要素の一つとなっている。
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最終更新:2025/12/06(土) 12:00
最終更新:2025/12/06(土) 12:00
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