ファフナー 単語


ニコニコ動画でファフナーの動画を見に行く

ファフナー

1.7万文字の記事
これはリビジョン 2151567 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

 ファフナーとは、XEBEC原作・制作のオリジナルアニメーション作品、『蒼穹のファフナー』シリーズに登場する人型機動兵器の総称である。

 名称の由来は、ワーグナーの戯曲『ニーベルングの指環』に登場する巨人族「ファフニール(ファーフナー)」。(源流は北欧神話に登場する、自らが奪った財宝を守るために竜と化したドワーフ)

概要

 宇宙より地球へ飛来し、人類に対して「同化」か「殲滅」を迫って侵略を始めたシリコン型知的生命体「フェストゥム」。強大な戦力をもつ彼らとの絶望的な戦いのなかで、人間が生存を勝ち取るため開発された巨大人型兵器が「ファフナー」である。

 人の思考を読み取る読心能力の脅威に加え、レーダーを無効化し、攻防に空間歪曲を駆使するほか、核(コア)を破壊しなければ再生してしまうフェストゥムとの戦争は、人類にとって圧倒的不利でしかなかった。現行兵器がほとんど通用せず、有視界での戦闘を余儀なくされた人類は、「ファフナーと一体化し、思考を隠して戦う」という戦法に希望を見出した。

基本システムと性能

 パイロットは「ニーベルング・システム」によってファフナーと神経系を連結し、脳に「シナジェティック・コード」を形成することで機体と一体化して戦う。半催眠状態となり、人間の脳の深奥――攻撃本能を司る〈R領域〉=「爬虫類の脳」を覚醒させ、引き出した攻撃性とファフナーを直結することで、思考の防壁で読心を防ぎつつフェストゥムにダメージを与えることが出来る。

ニーベルング・システム
ファフナーの操縦は、両手の指を通すこの10個の指輪型機器によって、神経系と機体制御システムを連結し、搭乗者と一体化することで操作の意識なく体感的に行われる。機体モデルによっては、複数の接続機器が身体各所(上腕・脇腹・大腿・耳周辺など)に装着される。システム起動と同時にコネクターの接続が行われる際、大きな痛みを伴う。
なお新シリーズ「EXODUS」からは、同化現象を起こすファフナーのパイロットに、小規模な初期症状としてこの指輪の跡が残ることが描写されるようになった。(小説版設定を発展させた逆輸入)
シナジェティック・コード
パイロットの脳とファフナーの連結に必要かつ理想的な、一種の脳の状態のこと。脳の自意識を司る部分を抑える〈積極的な自己否定〉の意識がコード形成に大きく影響し、成人の発達した脳ではこの形成が難しくなるため、パイロットの平均年齢は非常に低い。
コード形成率は「0.618:1:1.618」という黄金率に近いほど高い。(おおよそ、数字が小さければ形成率が高いと思って問題ない)

登場機体モデル

 開発組織や系統の違いにより、性能が異なるモデルが複数登場している。大きくは、アルヴィスが開発したものと新国連人類軍の開発したもの、ふたつに分かれる。

アルヴィス製/〈竜宮島〉のファフナー

 アーカディアン・プロジェクトに基づき、アルヴィスの研究員・技術者によって開発が進められたファフナー。〈エーギル・モデル〉〈ティターン・モデル〉〈ノートゥング・モデル〉の3種類が段階的に開発されてきた。

 最大の特徴は瀬戸内海ミールの欠片を封じた「コア」をメインシステムに使用している点であり、これによって読心・同化・空間歪曲への抵抗力を備えるため、対フェストゥム戦力として他と一線を画す性能を発揮する。コアも適合できるパイロットも数が限られるため、大量生産は考慮されていない。

 これらの機体に乗ることのできるパイロットは、体内に特殊なフェストゥム因子を移植された人間に限られ、また要求されるシナジェティック・コード形成率が極めて高いため、適正条件を満たす者は非常に希少。竜宮島では、アルベリヒド機関の人工子宮で培養段階から因子と染色体レベルの融合を行うことで、過去のような遺伝子汚染への免疫を与えると共に、人為的にコード形成値の高い子供を誕生させている。

 しかし研究過程の技術であるため、機体に乗るたびパイロットの因子の増大で染色体異常(=同化現象)を促進させ、寿命を縮めてしまう(最終的に肉体が結晶・崩壊し、死に至る)という甚大な負荷が前提にあった。(搭乗中はパイロットの瞳が赤くなるが、これが元に戻らなくなるのが同化現象の初期症状のひとつ)

 元々は、各機のクロッシング(=思考共有)によって読心を回避しながらの部隊運用を可能にするため、「ジークフリード・システム」と一体型の画期的なファフナーとして開発計画がスタートしたが、パイロットへの極端な負荷が避けられず、やがてこれをファフナーと分離させ独立した全統括システムとして指揮系統を構成する方針へ転換した。

 機体とその情報を守るために小型の大威力気化爆弾「フェンリル」が内蔵され、主に(劇中ではほぼ脱出不能の状況で)自爆用途で使用される。

ノートゥング・モデル

【概要】
 作中で最も多く登場する機体モデルであり、竜宮島防衛における主戦力。名称の由来は、楽劇『ニーベルングの指環』に登場する英雄・ジークフリートのもつ霊剣ノートゥング。設計・開発者は羽佐間容子、近藤彩乃、皆城公蔵ら。

 アルヴィス開発のファフナーとしては3世代目。どこか爬虫類を連想させるような四肢のフォルムなど、曲線と直線が有機的に融合したデザインが特徴的。ジークフリード・システムを分離したことで、後述のティターン・モデルから機体サイズが小型化され、全高35m前後となった。欠番機となったものを含め、劇場版までに13機がロールアウトしているほか、後続機の開発も継続中。

 特有の機体構造として、コクピット・ブロックが腹部に位置し、上下前後の反転した状態(内部はほぼ無重力状態)で搭載されている。これは人の母体が胎児を抱くかたちで、人体になぞらえるとその位置が最も安全であるため。 装甲は、外側のセラミックと内側の金属の間に衝撃吸収剤(重層水銀)を挟んだ積層装甲板になっている。

 ファフナー全機を統括指揮・管理する「ジークフリード・システム」によるバックアップを前提に、読心を防ぎながら相互に連携して竜宮島を防衛することが主眼のため、通信機能も最低限のCDC直通無線のみ(機体間では射出接触式のケーブルを用いる)

【特徴】
 シナジェティック・コードの影響で、搭乗時は「変性意識」によりパイロットの精神に変化が表れる。これは普段と異なる思考を前面に出すことで心の防壁として機能する。その変化の性質や度合いは個人差が激しく、まったく変わらない例外も存在する。

 機体との一体化を追求するため、機体損傷が痛覚に反映されるほか、コード形成に伴う精神の変化(≒変性意識)を受け入れ、別の自分(ファフナーそのもの)になる意識が求められる。パイロットたちは日常的なメモリージング(無意識下での催眠学習)によって、ノートゥング・モデル操縦に適応するための知識を身につけている。それ以外の者では、伝達される巨体の重量感や表面の皮膚感覚までダイレクトに受け取ってしまい、変性意識にも耐えられないため、ただ乗り続けていることすら困難。

 小説版の設定によれば、その真価は接近戦で最大に発揮される。フェストゥムの同化可能領域まで踏み込むことで「被同化状態」となり、侵蝕を封じつつ敵の展開する高次元防壁を突破して有効なダメージを与えることが可能。だがこれは同化される一歩手前の状態でのせめぎ合いのため、大きなリスクを伴う。(※アニメでは明示されないが、踏襲しつつ省略されていると思われる。ちなみに、撃破の可能性が最も高い手段であって絶対条件ではない)

【性能の発展】
 TVシリーズ最終局面『蒼穹作戦』では、遠隔地での運用、システムと担当者の不在、もたらされた技術革新などの要因から、ジークフリード・システムのプロトタイプが分割・改良されて参加機に内蔵された。これは僚機間で相互にクロッシングすることで機能と負荷を分散維持するもので、被ダメージの痛みも全機で共有してしまうほか、一機でも欠けると支障をきたすようになっていた。

 劇場版においては、蒼穹作戦後から重ねられた改良で基本性能が大きく向上し、従来のワームスフィアー程度ならば直撃してもほぼ損傷を負わなくなっている。また内蔵されたジークフリード・システムも欠点を補う改善が成され、後発機を含めた全機によるクロッシングが可能となった。同化現象の抑制も更に進み、搭乗中も瞳が赤くならない。

【主な運用隊形】
単機=〈ローンドッグ〉…単独戦闘/2機=〈ツインドッグ〉…基本連携/3機=〈トリプルドッグ〉…横一列/4機=〈クロスドッグ〉…前後左右

 戦闘で担う役割毎に異なるタイプが設計され、パイロットのもつ因子との適合性、メディテーション(瞑想状態での心理訓練)による診断などを考慮して最適な機体が選ばれる。さらに個人が発揮する適性や変性意識下での傾向を踏まえ、適宜装備の選択や運用方法の変更がされる。

【タイプ分類】
1~3・11~13番機…〈近接戦闘型〉/4・8~10番機…〈中距離支援型〉/5番機…〈防御特化型〉/6~7番機…〈空戦特化型〉

【全タイプ共通の標準装備(内蔵位置)
短剣型列雷「マインブレード」(下腿部)/ハンドガン「デュランダル」(大腿部→腕部マウント)/高熱ワイヤー「レージングカッター」(両腕部)

ノートゥング・モデル一覧
  • 1番機〈ファフナー・マークアイン〉(Mk-I) 【パイロット:皆城総士(起動実験のみ)/日野道生】
    • 近接攻撃型。マークツヴァイと共にノートゥング・モデルでは最初期に配備されていたが、起動実験中、パイロット候補側の要因で一体化に拒絶反応を起こし失敗、以来適格者不在だった。戦況の悪化に伴い、活性剤を投与した日野道生の搭乗機となる。
      (23話・マークニヒト戦)[ベイバロンと共に前衛として交戦するも劣勢を強いられる。捕縛した隙に切り離した迎撃地点ごとフェンリルで撃滅を図るが、脱出タイミングを読まれ、掴まれたコクピットを頭部へ叩きつけられて爆発の中に消えた。以後、欠番機となっている。]ダンクシュート
  • 2番機〈ファフナー・マークツヴァイ〉(Mk-II) 【パイロット:蔵前果林】
    • マークアインと同時配備の同型機。先陣を切って実戦投入されるはずだったが、TVシリーズ1話の出撃直前、[パイロット行方不明]により適格者不在に。一度も実戦に使用されないまま、大破したマークエルフの補修にコアを含めほぼ全ての機体パーツがそのまま流用される。以後は欠番機扱い。
  • 3番機〈ファフナー・マークドライ〉(Mk-III) 【パイロット:要咲良/カノン・メンフィス】
    • 近接攻撃型。マークフィアーと同時に実戦投入された。パイロットの性向もあって同型機の中でも接近戦志向が強い機体。小型サブマシンガン「スコーピオン」のほか、咲良は高磁圧伸縮刃「ピラム」を、カノンは雷撃槍「ルガーランス」を主に使用。咲良搭乗時には集中させたエネルギーで強化した貫手での攻撃も見せた。『蒼穹作戦』では小型イージスをマークアハトと分担して装備し隊列防御も担当。
      (12話・スフィンクスD型種戦) 新規投入されたマークフュンフ・アハトと共にトリプルドッグで島を防衛。連携では止めを担った。
      (25~26話・蒼穹作戦』) クロスドッグの一翼を担い奮戦。無事帰還を果たす。
    • 劇場版では、パイロットの適性変化にともない支援航空機「リンドブルム」とドッキングした空戦仕様で主に運用され、貴重な航空戦力として縦横無尽に戦場を翔けた。
      (第二次蒼穹作戦) 遊撃部隊に参加。[敵ミール母艦上空で戦闘中リンドブルムに被弾、緊急着艦しながら切り離すが誘爆に巻き込まれ、一時安否不明に。]
    • TVシリーズ中の単独戦果は目立たない部類だが、第一次・第二次とも蒼穹作戦に参加・帰還し、劇場版時点の現存ノートゥング・モデル中、最も機体の実働期間が長い。なお小説版設定では、この機体のパイロットの死亡率が高い(というジンクスの)ため、機体カラーから「黄色い棺桶」と呼ばれている。
  • 4番機〈ファフナー・マークフィアー〉(Mk-IV) 【パイロット:春日井甲洋/???】
    • 肩部に追加されたハードポイントで大型武装をマウントできる中距離支援型。マークドライと共に実戦投入。OP映像で大型レーザー砲「メドゥーサ」を発射する姿が視聴者に印象を残すが、残念ながら本編では未使用におわる。本編中の実戦で使用した武装はレーザー銃「ゲーグナー」のみ。
      (8話~9話) 人工島調査の護衛として初出撃し、人員救出のために海中作業を敢行。[任務を果たすがコアギュラ型によってパイロットは半同化、コクピットだけは回収されたが、機体は放棄され海へと沈む。以後は欠番扱い。]
      (23話) [人類軍により海底からサルベージされる。後にそのコアはマークニヒトに移植された。]
    • 劇場版において意外なかたちで再登場。晴れてメドゥーサ装備を駆使して活躍した。
      (防衛戦・後半) [各機が苦戦を強いられる中に突如出現。マークツェンのコクピットを回収し、マークドライの窮地を救うと戦線に加わる。]
      (第二次蒼穹作戦) 防衛部隊の一員として参戦。[マークニヒトに突撃、同化行動を仕掛けマークザイン脱出の切っ掛けをつくった後、ニヒトのワームスフィアーで消滅。コアは間一髪で転移に成功している。]
    • 小説版でもパイロットと合わせて一定の描写がある数少ないファフナーだが、機体の特性やカラーリングが異なる。
  • 5番機〈ファフナー・マークフュンフ〉(Mk-V) 【パイロット:小楯衛/堂馬広登】
    • 唯一の防御特化型。マークアハトと同時に実戦投入。機体前面広範囲にエネルギーシールドを展開する「イージス」が基本装備。連携の中で味方機を守る役目だが、ヘルメットによる自己暗示と変性意識で精神が激変し、先導的になる「ゴウバイン」衛によって、必要とあらば最前線に突撃しながら敵を抑える。衛の搭乗時は武器を用いず完全に防御に徹し、その勇敢さによって防衛戦力の要となった。
      (12話・スフィンクスD型種戦) マークドライ・アハトとのトリプルドッグで初陣を牽引。遠距離攻撃から味方を守り、"ゴウバイン・スマッシュ"で完全勝利に貢献した。
      (22話・スカラベR型種戦) [捨て身の攻撃で敵を撃破するも大破。ほぼ同時に脱出装置が作動するが、敵消滅時ワームスフィアーによる反撃に巻き込まれ、パイロットごとコックピットブロックがねじり潰された。]雑巾絞り。
    • 劇場版では完全修復され、再び活躍。イージス装備も強化され、膝部分にもシールドが追加されている。広登の搭乗時はガルム44などの武装も使用し、攻撃にも積極的に参加した。
      (第二次蒼穹作戦) 防衛部隊として参加。仲間の窮地を救うなど本来の役割も果たしつつ、[敵ミールの島への直接侵攻に割り込み、身を挺しイージスで食い止めた。]
    • EXODUSでも広登が搭乗。イージスがさらに改良され、シールドのエネルギーを転用した砲撃が可能な攻防一体の装備となっている。
  • 6番機〈ファフナー・マークゼクス〉(Mk-VI) 【パイロット:羽佐間翔子】
    • 両肩背部に軽量飛行ユニットを搭載し、リフトエンジンスラスターをもつ空戦特化型。マークエルフに次ぐ形で急遽実戦に使用されることになった。
      (6話・スフィンクスC型種戦) 機体が新国連に引き渡される予定だったが、マークエルフの島外作戦中にフェストゥムが襲来。緊急迎撃のため、翔子の判断で整備不全かつ外部装備無しのまま出撃した。[必死の抵抗の後、レージングカッターで敵を拘束したまま上空へ飛翔、島から引き離すが、同化侵蝕で脱出を阻まれたためフェンリルを解放し、蒼穹に散った。竜宮島で戦線が開かれて以降、初めてパイロット共々完全損失での欠番機となる。]
    • EXODUS第1話時点において、[マークゼクス改が開発中。]
  • 7番機〈ファフナー・マークジーベン〉(Mk-VII) 【パイロット:遠見真矢】
    • マークゼクスと同じ空戦型だが、判明した真矢の適性に合わせて長距離狙撃ライフル「ドラゴントゥース」での特化運用がされ、主に地上後方からの支援を行った。TVシリーズ登場機では最後発の投入となったが、パイロットの高い資質と極度に安定した精神によって、即戦力として活躍。以降、防衛の中核を支えていく。
      (19話・コアギュラ型戦) 初陣となるが、正確無比な射撃でそのポテンシャルを遺憾なく発揮。
      (22話・スカラベR型種戦) [新型種に対し狙撃で戦端を開くも、未知の反撃により武装ごと機体を捩じり壊され大破。直前にパイロットの脱出は成功。]
      (23話・マークニヒト戦) [マークニヒトが同化・投擲したベイバロンのルガーランスで機体貫通、ワームスフィアーでコクピットブロックすれすれまで上半身が消失する大破。]
      (25~26話・蒼穹作戦) クロスドッグの後衛で参加。[激戦の果てに、宇宙へ昇る敵ミールをマークザインと共に狙撃し、決戦に終止符を打つ。島へ帰還を果たし、エピローグではザインを迎えに翔んだ。]
    • 劇場版では狙撃支援をマークツェンに引き継がせ、本来の空戦特化仕様でマークドライと共に活躍。装備を取り回し重視のレールガンにすることで、高機動戦闘と上空からの射撃支援によって戦局を支えた。
      (第二次蒼穹作戦) 防衛部隊として参加。[それまで味方機で唯一損害なく立ちまわっていたが、片腕ごと武器を失う。その状態でもマークフィアーに続いてマークニヒトに突進。マインブレードを突き立てるが、反撃で斬り伏せられ大破した。]
    • EXODUSでも、同世代唯一の現役パイロットとして真矢が搭乗。空戦用に改良された新型ドラゴントゥースを装備し、狙撃を行う。
  • 8番機〈ファフナー・マークアハト〉(Mk-VIII) 【パイロット:近藤剣司】
    • 中距離支援型。実戦にはマークフュンフと同時投入。連携では主に牽制や撹乱を担当する。当初こそ戦闘時のパッとしなさで(ファンから)生存を危ぶまれたが、ヘタレながらも前に進み続けるパイロットの成長と共に戦果を着実に重ねていった。主な使用武器は携行ライフル「ガルム44」。『蒼穹作戦』ではルガーランスや小型イージス、一度の使い切りだがメドゥーサも使用した。
      (12話・スフィンクスD型種戦) マークドライ・フュンフとのトリプルドッグで初陣。連携ではレールガンで敵の注意を引きつけた。
      (19話・コアギュラ型戦) 無意識に敵の弱点を突いて一体を撃滅。戦局打開の端緒となる。
      (25~26話・蒼穹作戦)?クロスドッグの一翼を担った。分断された混戦の中マークニヒトと単機で対峙、[追いつめられ損害を負いながらも反撃し、戦局が変化するきっかけの一撃を与える。]
    • 劇場版でもガルム44やメドゥーサを装備して活躍。損害を受けながらも決して屈さず、リーダー格に相応しい気迫をもって仲間や後輩たちを牽引した。
      (防衛戦・後半) [救出したマークノインのコクピットを庇いながら奮戦、右肩から腕を失い半壊しながらマークフュンフに託し、更に前線に立ち続けた。]
      (第二次蒼穹作戦) 遊撃部隊に参加。単機で敵母艦内に突入した。
    • アルヴィス歴戦のファフナーのひとつ。劇場版時点では、現存するノートゥング・モデル中最も同一パイロット単位での実戦経験が多い機体でもある。
  • 9番機〈ファフナー・マークノイン〉(Mk-IX) 【パイロット:西尾里奈】
    • 劇場版から登場する中距離支援型機。シミュレーションで同型機のパイロットに比べ強い〈火器ばら撒き型〉傾向が見られたため、火炎放射器「サラマンダー」が主装備として開発された。これは気化燃料によって敵組成を崩壊させるもので、拡散と射程調節が自由にできる武器になっている。
      (防衛戦・後半) [混戦のなか敵の連携を受け、スカラベJ型種に胸部を串刺しにされ大破。脱出したコクピットがスフィンクス型に掴み取られ絶体絶命になるが、マークアハトにより救出される。]タッチダウn……インターセプト!
    • EXODUSでも里奈が搭乗する。
  • 10番機〈ファフナー・マークツェン〉(Mk-X) 【パイロット:西尾暉】
    • 劇場版から登場の中距離支援型機。TVシリーズのマークジーベンと同様のドラゴントゥースを主に使用、狙撃による地上での遠距離支援を引き継いで奮戦した。
      (防衛戦・後半) [スカラベJ型種に海中へ引きずり込まれ、同化に抗しきれず意識を失いフェンリルが解放される。直前に救援に現れたマークフィアーによってパイロットは救出されたが、機体は失われた。]
    • 完全修復され、EXODUSでも暉が搭乗。
  • 11番機〈ファフナー・マークエルフ〉(Mk-XI) 【パイロット:真壁一騎】
    • 近接攻撃型。竜宮島での開戦と同時、ノートゥング・モデルで最初に実戦投入され、中盤まで防衛の主力となった。展開式長剣「ロングソード」やルガーランスでの接近戦を得意とするが、リンドブルム装備での空中戦をはじめ、各種武装を駆使して状況に即した運用がされた。
      (2話・スフィンクスA型種戦) マークツヴァイに代わり急遽出撃。撃破するも敵消滅時の攻撃を受け大破する。胸部のコアも破損したため、修復の緊急性からマークツヴァイにコクピットを換装し、以後マークエルフとして運用される。
      (11話) [一騎と共に脱島後、人類軍に鹵獲される。]
      (13話) [接収されたコアがモルドヴァ基地の研究所に保管されており、その後マークザインに移植される。エルフの機体が以後どう扱われたのかは不明。]
    • マークエルフとしては欠番の状態だが、ナンバリングされたものが引き継がれているためか、アルヴィスで欠番機として数えられてはいない模様。なお小説版の設定では機体カラーが異なり、漆黒となっている。
  • 12番機〈ファフナー・マークツヴォルフ〉(Mk-XII) 【パイロット:立上芹】
    • 劇場版初登場の近接攻撃型機。模擬戦で頭突き攻撃をみせた芹の変性意識に対応するため、雷撃角「ショットガンホーン」を搭載している。これは背部から頭上に展開した刀身を軸に、機体保護も兼ねた角錐状エネルギーフィールドを形成して突進、ルガーランス同様にプラズマ弾を打ち込むという特殊専用装備。
      (防衛戦・後半~第二次蒼穹作戦) パイロットが劇中で別命を受けたため、不参加。
    • EXODUSでも芹が搭乗するが、適性が落ち始めている模様。
  • 13番機〈ファフナー・マークドライツェン〉(Mk-XIII) 【パイロット:羽佐間カノン】
    • 劇場版で新登場の近接攻撃型機。開発計画が進んでいた13番機を、羽佐間容子がカノンの適性に合わせて専用機として新たに設計し直したもの。接近戦用に各所に追加装甲が施され、背部の大型スラスター2基によって低高度なら空戦も可能。主な使用武器はルガーランスで、ベイバロン時代から熟練された戦闘スタイルをとる。
      (防衛戦・後半) [パイロットに同化現象が進行し、意識を失いかけたことでフェンリルの起動確認がされるも、気力を振り絞り認証拒否。その後、肉体の結晶化が始まりかけるが、マークザインの同化行動が代替して崩壊は回避された。]
      (第二次蒼穹作戦) 防衛部隊として参加。隙を突いてマークニヒトに挑む。[しかし格闘戦で圧倒され、逆に戦闘不能寸前に追い込まれた。]

ティターン・モデル

【概要】
 TVスペシャル版『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』に登場の機体。名称はギリシア・ローマ神話の巨神たちの総称に由来。設計・開発者はミツヒロ・バートランドと日野洋治。機体開発コードは、TSX-001(~004)。

 ノートゥング・モデルの前身となったプロトタイプであり、全四機が存在した。動力炉の小型化が実現し、ゼロファフナーの約半分、後のノートゥング・モデルより一回り大きい程度のサイズとなっている。すべての機体に深紅色のカラーリングがされた。ジークフリード・システムを機体に内蔵し、二機一組でクロッシングを行うことで読心を防ぎつつ、連携して戦闘を行う。後のノートゥング・モデルとは構造やシステム面に多々違いがある(機体サイズ差/コクピットが胸部/接続機器がニーベルングのみ)が、基本性能は近く、同様にパイロットに変性意識が起こり同化現象が促進される。

【特徴】
 なによりもファフナーとジークフリード・システムの二重の負荷が掛かるため、ノートゥング・モデルの数十倍の速度で同化現象を進めてしまうことが最大の問題点。そのため、一度の戦闘に制限時間(最長15分間)が設定され、持ち時間をパイロットふたりで分け、ひとつの機体を交代で運用することになっていた。また、当時は海中でフェストゥムの活動が確認されていなかったため、離脱手段として海中移動用の装備が標準搭載されている。

 このティターン・モデルを用いた戦いは過酷を極め、最終的に戦闘での犠牲よりも同化現象の進行で全身が結晶化・崩壊していなくなった者が多かった。

【パイロット】
将陵僚、生駒祐未、立木惇、柴田小百合、船橋幸弘、柳瀬徹、村上剛史、鏑木早苗

【L計画】→[予期されるフェストゥムの竜宮島襲来を遅らせるために、陽動による危機回避プログラム「L計画」の主力として、開発されていたすべての機体が実戦投入された。あくまで生還を想定したものだったが、絶望的な推移をたどり、作戦遂行過程の戦闘で二機が大破、残り二機も脱出時に敵の襲撃を受けて目的上帰還が叶わなくなる。最後に残った一機が同化を逃れ竜宮島へ情報を残すため自爆し、パイロット含め参加者はひとりも帰還が叶わなかった。]

【主武装】
小型ルガーランス(※射撃可)/ミサイル・バルカン砲2門×2(両腕部ウェポンベイ内蔵)/サイレーンド(背部・海中潜行装備)

エーギル・モデル

【概要】
 劇場版『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』に登場。名称の由来は、北欧神話の海神エーギル。機体開発コードはAGX(通称:ゼロファフナー)。設計・開発者は西尾行美。

 瀬戸内海ミールをコアに使用し、「ジークフリード・システム一体型プロトタイプ・ファフナー」として開発された最初の試作機。一機のみが存在する。その後のモデルと違いパイロットが二人の複座型

 ファフナーの研究開発に技術革新を起こした画期的な機体だったが、動力炉が小型化される前だったため体高が100メートル近く、扱いづらかった。更に起動実験でコア制御に失敗し暴走、ワームスフィアで周囲を消失させパイロットも死亡する事故を起こし、実用化は見送られる。以後は機体がアルヴィスの補助システムに転用されていた。

(第二次蒼穹作戦) 開発者の孫であり、かつて犠牲となったパイロット夫婦の遺児、西尾里奈・暉姉弟の搭乗機として、遊撃戦に投入される。

【主武装】
振動共鳴波×2(両掌発振器)/レーザーパレット(機体全身各所内蔵)/イージス(両肩)/大型サイレーンド(背部・海中潜行装備)

ザルヴァートル・モデル

【概要】
 元アルヴィス所属の二人の技術者を中心に新国連で開発された、フェストゥムとの最終決戦用ファフナー。名称はドイツ語の「救世主」を意味する。設計・開発者はミツヒロ・バートランドと日野洋治。

 開発者それぞれの設計思想が色濃く反映されており、従来の人類軍ファフナーとは根本から異なる存在。同一モデルでありながら対をなすコンセプトの〈マークザイン〉〈マークニヒト〉という2機が製造された。アルヴィスのファフナー同様、ミールの欠片の内蔵を前提に設計され、どちらにもノートゥング・モデルから接収したコアが移植されている。

【特徴】
 コアを利用する点は同じだが、従来のように「敵の力を防ぐ」ためではなく、可能な限り「敵そのものになる」ことを目的に開発された。そのため、あらゆる武装と同化して威力を増幅するばかりか、フェストゥム自体までも同化することができ、現存するどの機体をも凌駕する驚異的性能を誇る。一方で、発揮する能力に比例して搭乗者の同化現象も爆発的に加速させてしまう。また、同化能力を行使するには、ファフナーとの一体化で「違う自分になる」ことの先、自分の一部が「違うモノになる」ことを受け入れる精神が必要とされ、シナジェティック・コード形成数値が高いだけでは真に使いこなすことができない。

 理論上は、これをさらに発展させ「存在自体が別のモノになる」感覚を受け入れることで、最大のパフォーマンスを発揮するとされているが、それに耐えられる人間が現れるのか(いたとして、人でいられるのか)は不明。

【主兵装】
ホーミングレーザー発振器×2(両肩背部ユニット)/同化ケーブル×6(両肩背部・翼状アンカー)

  • 〈ファフナー・マークザイン〉(Mk-Sein) 【パイロット:真壁一騎】
    • 洋治の追求したコンセプト=「兵士(パイロット)を一人でも多く生かす」ことを主眼に設計された機体。「ザイン(Sein)」は「存在」「肯定」を意味する、英語では"Be"に相当するドイツ語。内蔵するコアは、接収した[マークエルフ(ツヴァイ)]のもの。
    • (15話・マスター型種〈イドゥン〉戦) モルドヴァ基地の戦いで機体を託された直後、一騎の怒りに呼応して暴走状態となり、[周囲一帯ごとイドゥンとフェストゥムたちを同化し、無の中へと融解してしまう。乙姫の助けを借りた一騎は、強い自己否定の原因となっていた過去と向き合い、自らの意志に従って存在の肯定を選択する。]それにより「存在」するという進むべき道がコアに示された結果、マークザインは新たな個を獲得し再生を果たした。
    • その機体は、白緑色の頑健そうな姿からフォルムやデザインを大きく変え、銀白色に輝くシャープなシルエットのファフナーとして再誕している。以後、他人のシナジェティック・コードを受け付けない状態となり、実質的に一騎専用機となった。元々搭載されていた武装はすべて失われ、外部の武器を同化・強化して戦う。これを扱う一騎の精神は、戦う意志を通じた総士との信頼・共有感によって、機体が要求する負荷に耐えている状態にある。その同化能力の際限無さと代償の凄まじさからパイロットを守るため、アルヴィス登録後はリミッターが掛けられることとなった。なお、同化された際の危険性を鑑み、通常量の3倍のフェンリルが搭載されている。

      (16話・プレアデス型戦) 人類軍占領下の竜宮島へと帰還。全戦力を集めて窮地に陥っていた戦局を単機で覆し、ジークフリード・システムの支援を受けて圧倒した。
      (22話・スカラベR型種戦) 度重なる戦闘の蓄積から、パイロットの同化現象が進行。[激しい頭痛に襲われ、一時的に右目の視力が失われたほか、右半身も麻痺し戦闘不能に近くなる。]
      (25~26話・蒼穹作戦) リミッターを解除され、クロスドッグの前衛として参加。主力となって乱戦を突破し、目標コアとの接触を目指した。[データ回収後、マークニヒトを退け、敵の一部を同化で取り込みパイロットともども満身創痍となりながら、囚われていた総士とシステムを奪還。宇宙へ逃れようとするミールをマークジーベンの武器に同化して破壊し、決戦に終止符を打った。なおも追い縋ってきたマークニヒトに無へと引きずり込まれてしまうが、甲洋によって一騎と総士の存在は繋ぎ止められ、互いを同化するせめぎ合いを制してマークザインが存在を勝ち取った。そして大きな別れを経て、竜宮島へと帰還を果たす。]
    • 劇場版では、パイロットへ謎の激烈な負荷がかかるために序盤以降一時使用されなくなる。[その負荷はマークニヒトをコアに封じていたがためであり、後に解放されてしまったニヒトを止め、その搭乗者と対話するために再び出撃した。しかし交戦になり、ニヒトのワームスフィアーの中へと消えてしまう。]
      (第二次蒼穹作戦) [不在の中で防衛部隊は苦戦を強いられる中、外からのはたらきかけもあってマークニヒトの内より帰還を果たす。島の窮地を救い、遥か上空でニヒトと決戦を繰り広げながらも説得し続けた。]
  • 〈ファフナー・マークニヒト〉(Mk-Nicht) 【パイロット:狩谷由紀恵(試験時)/イドゥン/来主操/皆城総士
    • ミツヒロの目指した理想=「敵(フェストゥム)を一体でも多く倒す」ことを主眼に設計された機体。「ニヒト(Nicht)」は「不在」「否定」を意味する、英語では"Not"に相当するドイツ語。内蔵コアは、[マークフィアー]から接収したもの。マークザインよりもパワー重視・重装甲に設計され、要求コード形成値も高めになっている。機体カラーはザインの白基調と対になる黒系。
    • (23話) モルドヴァを脱出したミツヒロを中心に引き続き開発が進められ、狩谷をパイロットとして起動実験を繰り返し完成目前となる。だが、[潜入していたイドゥンに同化され、ミツヒロもろとも施設は破壊され機体も奪われてしまう。その手を汚させた狩谷を同化することで、イドゥンは「憎しみ」の感情を獲得・理解し、一層人間の殲滅を志向するようになった。]その結果、設計者の願いとは真逆にフェストゥムによる人類の「否定」を体現する存在と化し、強力な性能とフェストゥムの能力を行使する最強最悪のファフナーとなる。決戦を前に、人を滅ぼすために効果的なモノを奪うべく竜宮島に来襲した。
    • (26話・蒼穹作戦/アルヴィス・ファフナー部隊戦) 北極でマークザイン・ドライ・ジーベン・アハトと死闘を繰り広げるが、やがて自ら招き、そして皆城総士によってもたらされた致命的な変化により「傷」を負う。[その後、ミールが破壊されたことで真に個体となるが、痛みのない無へ還るために総士と一騎もろともマークザインの同化を試みる。しかし無の中で存在のせめぎ合いに敗れ、マークザインに上書きされるように同化されて消滅していった。]
    • 劇場版において、[マークザインのコアに封じられた]状態にあったことが判明。[来主操のミールがフェストゥムを通じて接触したことで解放され]、再び実体化を果たす。その機体は原型を留めないほどに大きく変貌を遂げ、生物的かつ鋭角的なフォルムの四肢をもつ暗紫色の禍々しい姿と化した。とりわけ両腕が長大になったほか、肩背部ユニットをはじめ全体シルエットが巨大化。各所に結晶のような装甲が追加され、同化ケーブルも左右一基ずつ増えている。
      (防衛戦・後半) [来主操の搭乗によって島のコアを狙うが、マークザインと交戦になり、ワームスフィアーで飲み込んでしまう。]
      (第二次蒼穹作戦) 敵ミール側の戦力として侵攻群に加わり、防衛部隊のファフナーと戦闘、その凶悪な能力で苦戦を強いた。

新国連製/〈人類軍〉のファフナー

 作中の世界においてはこちらが一般的なファフナーであり、量産されて世界各地の戦線へ配備されている。本編では〈グノーシス・モデル〉〈メガセリオン・モデル〉〈ベイバロン・モデル〉、そして前述の〈ザルヴァートル・モデル〉の4タイプが登場。設定上は他にもバリエーションがあり、宇宙戦仕様のファフナーも存在する。

 基本的にミールの欠片をコアとしていないため、パイロットに同化現象などの深刻な負荷や、変性意識のような副次的な影響はほぼなく、アルヴィスのファフナーに比べ低いシナジェティック・コード形成率でも扱える。接続機器も少なく、一体化も緊密でないため痛覚の同調もない。

 しかし、ファフナーでの戦闘はどれだけフェストゥムの読心を防いで戦えるかに懸かっているため、これらの違いは兵器としての基本性能差に直結している。そのためパイロットのもつ適性・資質、技術の熟練度によって、兵士の有用性と生存率により大きな開きが出ることになる。

 また、最新作『蒼穹のファフナー EXODUS』では、各機の発展後継にあたる、コア内蔵型となった最新鋭モデルが登場する。

グノーシス・モデル

 TVシリーズ時点の人類軍で制式化されている、量産型ファフナーの基本モデル。全世界で約30000機が配備され、その物量で主力を担っている。グノーシスは「知識」を意味するギリシア語で、”知識によって魂を解放”する〈グノーシス主義〉に由来。

 全高約20mと、登場機体中で最小サイズ。ニーベルング・システムのみで機体と連結し、擬似シナジェティック・コードが形成されるため、成人の一般兵など適性をもたない者でも一定の知識と訓練によって扱うことができる。他モデルに比べ運用性で圧倒しているぶん、機体基本性能は低い。

 作中では中盤以降に度々登場し、北極の決戦にも大量投入されている。モルドヴァ基地襲撃の混乱の中、真壁一騎も一時的に搭乗した。

【主兵装】
ガトリングガン(右腕と一体)/レールガン(左腕と一体)

メガセリオン・モデル

 エースパイロットなど、精鋭や指揮官クラスに与えられる重装甲の大型ファフナー。グノーシス・モデルの総配備数と比べて3%弱しか存在しない。名称の由来はヨハネ黙示録の「大いなる獣」。作中では主に日野道生の専用機が活躍する。

 全高は40m強と、多くの機体よりひと回り大きい。重装甲なぶんシナジェティック・コード形成の際に心理的重圧がかかり、乗りこなすには強靭な精神が必要。男の子用。

  • メガセリオン・モデル 【パイロット:日野道生】
    • 人類軍での機体識別コードはJ-013。この機体に乗る精鋭の中でも数多の戦果を挙げている道生は、「マスターセリオン」の異名を持ち、特別な機体刻印コード〈666〉(トリプルシックス)を与えられている。本来の機体色はグレーだが、専用を示すため青紫の塗装が施されている。
      【主兵装】
      プラズマライフル/ガルム44(竜宮島防衛に合流以降)

      (11話) 間諜との合流地点でスフィンクス型と戦闘になり、ベイバロン(カノン機)と共に撃破。[その後、一騎のマークエルフと交戦状態になるも、ベイバロンの介入でこれを鹵獲した。]
      (17話) [道生の離反に際し、狩谷の助けもあって人類軍から奪取され、島を救援に向かう。その後、もろとも破壊しようと発射された戦略多弾頭ミサイルを、ノルンの補助を受けて上空ですべて撃ち落としてみせた。]
      (22話・スカラベR型種戦) [敵の触手攻撃で機体の四肢・胴体を寸断され大破。修復の余裕もなく以後戦線から外れる。]

ベイバロン・モデル

 軽量でスマートな高機動型ファフナー。名称はヨハネ黙示録の”赤い衣の魔女”「バビロンの女王」に由来。配備数が極めて少なく、メガセリオンよりも更に希少。作中ではカノン・メンフィス搭乗機が活躍。

 全高38m。一体化の相性から女性が扱いやすく、専ら機体も赤く塗られて女性兵士が搭乗する。女の子用。

  • ベイバロン・モデル 【パイロット:カノン・メンフィス】
    • 人類軍での機体識別コードはJ-017。機体同様に紅く塗装したルガーランスを使用。
      【主兵装】
      ルガーランス/スコーピオン(竜宮島防衛に合流以降)

      (11話) メガセリオン(道生機)と共にスフィンクス型を撃破し、マークエルフと対峙。[エルフの腕を切り落とし鹵獲した。]
      (17話) 人類軍の竜宮島撤退に際し、[フェンリルで島ごと消滅を命じられた]潜水艦の護衛として残される。
      (23話・マークニヒト戦) 直前の戦闘で片腕を損失していたが、時間や資材の関係か修理されないまま出撃。[マークアイン・ジーベンと連携しダメージを与えたかに見えたが、至近からワームスフィアーで反撃され大破。パイロットは直前に脱出するも、以後使用不能となる。]

(暫定)発展後継モデル

 TVアニメシリーズ第二期『蒼穹のファフナー EXODUS』に登場する、人類軍の最新鋭機群。

 コア内蔵となり、ノートゥング・モデル等に近しい対フェストゥム機構を備える。「マカベ因子」なるものによって、パイロットたちはこれらを扱えている模様だが…

  • トローンズ・モデル
    • メガセリオン・モデルの発展後継機。主に大隊指揮官用。ジークフリードシステムとクロッシングし、フィードバックされる各機の情報を把握するため負荷が激しい。
    • 〈ラファエル〉・・・空戦戦型の機体。モーガン隊では隊長ダスティンの乗機。第2話では、ペルセウス中隊のアイシュワリア機が登場し、ミサイルランチャーを追加したアサルトライフル系の兵装を使用。
    • 〈サンダルフォン〉・・・陸戦型。
  • ドミニオンズ・モデル
    • ザルヴァートル・モデルの量産化モデル。内蔵コアの出力が不足しているためマークザイン・ニヒトのような性能は持たない。それでも負荷と必要な適性は厳しく、主にクロスドッグの指揮官機として使用される。
    • 〈ガブリエル〉・・・空戦型。モーガン隊ではロブやアイシュワリアが扱った。第2話では、ペルセウス中隊のミツヒロが乗る隊長機が登場し、小型ルガーランス系の兵装を使用する。
  • パワーズ・モデル
    • グノーシス・モデルの発展後継となる量産機。主兵装はガトリングガンと大型ミサイルポッド、赤熱式のブレード等。因子移植と活性剤投与による大量動員を前提に開発された。他の機体より一回り大きい。
    • 〈オリンピア・エンジェルス〉・・・陸戦型の量産機。モーガン隊ではビリーやミツヒロらが搭乗。
    • 〈アリエル〉・・・飛行用ユニットを搭載した空戦機。ペルセウス中隊ではビリーが搭乗している。

関連商品

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

関連項目

  • ロボットの一覧
  • 蒼穹のファフナー
    • 蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT
    • 蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH
    • 蒼穹のファフナー EXODUS
  • フェストゥム

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/06(土) 05:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/06(土) 05:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP