ヴァン・ホーエンハイムとは、鋼の錬金術師に登場する人物である。
エルリック兄弟の実父である錬金術師。
金髪に特徴的なあごひげを持ちメガネをかけている大柄な男である。その容姿はホムンクルス達を統率する「お父様」と非常に似ている(ただし「お父様」の方が老けている)。
基本的に超マイペースな性格。作中で分かっているだけで2回(本編開始前と本編中)行き倒れになっている。
正体は「ヴァン・ホーエンハイムという人間の形をした賢者の石」という存在である。ホーエンハイムという人間の肉体を核としているが、魂は膨大な量の魂を錬成して作られた賢者の石と融合している。致命傷を受けても瞬時に再生し、年も取らない。ただ、肉体は人間であることに間違いないので子供に賢者の石の影響が出ることはない。
鎧を集めており、家には鎧コレクションがあった。アルフォンスの体となっていた鎧もそのコレクションのうちの一つである。
出自は本編開始前、本編中では遺跡となっているクセルクセスが栄えていた時代まで遡る。当初は名前も持たず、「奴隷23号」と呼ばれていた。ホムンクルス(後の「お父様」)の作成に血を提供したことで彼に気に入られ、「ヴァン・ホーエンハイム」という名前と様々な知識を与えられる。ホムンクルスが国土錬成陣によりクセルクセス全国民を賢者の石に錬成した際、血を分けた家族としてその半分を与えられ現在の存在となった。
その後は砂漠で行き倒れになっていたところをシンの行商隊に拾われ、シンで錬成術を伝えた。(その後、錬丹術へと発展した。一連の行動は「金人」「西の賢者」として伝説となっている。)
伝えた後は世界各地を放浪し、後にエルリック兄弟の母親となるトリシャと出会う。子供が生まれたことで、トリシャとともに死ぬことを切願し、約束も交わす。そのための研究をしていたところ「お父様」の計画に気付き、それを阻止するために旅に出る。(旅に出ている間にトリシャは亡くなってしまう。エドワードにはホーエンハイムの出奔が遠因だと思われ嫌われる原因の一つとなった。アルフォンスはまだ幼く父親の記憶がないため会ってみたいと思っている)
アメストリス中を旅しながら「お父様」の仕掛けている国土錬成陣を調べると同時に対話を終わらせていた体内の53万6329人分の魂とともにカウンターを作成していた。(旅の途中に久しぶりに家へと帰ったら家がなくなっていた。さらにトリシャが亡くなっていることを知らされた。)
「約束の日」の前にエドワードとアルフォンスに再会し、エドワードの仲間たちとともに「約束の日」に臨む。
「約束の日」には当初単身で「お父様」に挑むが捕らわれてしまい、5人の人柱の1人として国土錬成陣の発動に利用されてしまう。しかし、前もって仕掛けたカウンターの発動で「お父様」を追い込み、「逆転の錬成陣」が発動するまでの間息子たちを「お父様」の攻撃から守っていた。その後不意打ちで仕掛けてきた「神」の力を手に入れたことによる強力な一撃からも守っていた。
「お父様」を倒すことには成功したが魂の残量が1になる。エドワードがアルフォンスを取り戻すための通行料として自分の命を差し出そうとしたが断られた。(ここで初めてエドワードに「(クソ)親父」と呼ばれた。)
その後、リゼンブールにあるトリシャの墓へ行き、墓の前で安らかに息を引き取る。
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最終更新:2025/12/06(土) 07:00
最終更新:2025/12/06(土) 07:00
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