俺の屍を越えてゆけ2とは、PlayStation Vita専用ソフトである。
プレイステーション用ソフト「俺の屍を越えてゆけ」の続編作品。
1同様、短命な一族が神々と交わり子を成し血を繋げていく血脈RPG。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました
2014年7月17日発売。
桝田省治氏作のライトノベル「鬼切り夜鳥子」のキャラクター「夜鳥子」が登場する。
あらすじでは「晴明に殺された一族が復讐する物語」のように見えるが、実際の物語は終始夜鳥子を中心にして展開するため、夜鳥子が事実上の主人公となっている。そして物語上での一族の存在感は刺身のツマや食用菊にすら劣る
時は平安中期。
突如発生した大地震を皮切りに、天変地異が次々に襲い、都は荒れ果てていった。
そんな中、天変地異を神の祟りと恐れた者たちの手により、
帝に仕える武家一族が人身御供の名の元に、一族郎党、女子供まで無実の罪で惨殺される。
無残にも河原に並べられた、一族のされこうべ。
そこへ“黄川人”と名乗る天界の使いが現れ、一族のされこうべに問いかける。「こんな目にあわせてくれたヤツに復讐したいよな?」
“黄川人”はさらに、一族に二つの呪いが掛けられていることを告げる。
ひとつは、常人の何倍もの速さで成長し、わずか二年ほどしか生きることがかなわない『短命の呪い』、
もうひとつは、人との間に子を成すことができない『種絶の呪い』。一族は惨殺を謀った者への復讐をするべく、
一族に掛けられた二つの呪いを覚悟した上で“黄川人”に蘇ることを望む。
復活を遂げた一族のされこうべは、復讐への力を蓄えるべく、全国へと散っていった。
―― 公式サイトより
基本的なシステムは前作同様。
迷宮に蔓延る鬼どもを倒して経験点や奉納点を稼いだり、稼いだ奉納点で神々と交わり子を授けて貰ったりして一族を維持しつつ強化し、最終的に一族の怨敵を討ち果たすのが目的となる。そんなふうに(ry
このように7年近い月日を経て発売された『俺の屍を越えてゆけ2』であるが、いざこれが発売されるや後述する様々な問題が発覚、本作を購入したファンから凄まじい不興を買い、一部では炎上に近い騒動にまで発展した。
すぐさま“2ちゃんねる”の携帯ゲー板では本作の“葬式スレ”が立ち、それが発売からわずか2~3ヶ月で100スレを突破するという当然の異常事態になっており、当記事の掲示板も本作発売以降は批判的な意見が占めるようになった。
※ここからは本作のネタバレ要素が含まれています。
おそらく、本作における最大の問題点の一つ。
上記の通り、本作でストーリーを進めるには彼女をパーティに入れる必要があるのだが、それによってこちら側のパーティ編成の自由度は下がってしまう上、そもそもパーティキャラとしても彼女もまた2年で死亡してしまうので、前述のストーリー進行のためにはこれまた“一族”の強化に必要な“奉納点”を消費して彼女を蘇らせなければならない。
加えて彼女自身もともと強くないにも関わらず彼女は交神不可能という設定なため、より強いステータスを持つ子孫を作る事もできないというこちらのプレイアブルキャラクターとしてはかなりお荷物感の強い存在になっている。
その干渉ぶりは“一族”の生活面にも及んでおり、彼女と共に生活していると彼女の好物である「鍋」料理が“一族”の他の人間の好物になっていたりする。他にも写真を取ればいつの間にか映り込んでいたり、今までの“一族”の戦いぶりを振り返るエンディングでは彼女を入れないとストーリーが進まないという仕様上、“一族”に混じっている彼女の活躍シーンをえんえんと見せられる事もしばしばである。
さらに問題視されているの物語全体が夜鳥子を中心に回ってしまっている本作のストーリー。
発売前の情報では“冤罪で一族に呪いをかけた安倍晴明への復讐を果たし、その呪いを解く”というのが大本のストーリーだったのだが、彼女が登場してからはどんどん“失われた彼女の記憶を取り戻す”事に話の流れがシフトしてしまい、肝心の“一族”の目的は“そのついで”に近い状態になってしまう。
それだけでなく、本作の登場するNPCの大半が夜鳥子に関する話題しかせず、味方である神どころか敵側すらこの夜鳥子の事にしか触れず(しかもその内容もほとんどが彼女を持ち上げるだけの賛辞で占められている)、“一族”の存在をまるで無視しているようなものが非常に多い。しかも前作から続投した神々キャラですら本作ではだいたいそんな感じになっている上、その過程でキャラや設定などが一部変更された神もおり、これには前作でその神のファンだった人間からも失望の声が上がっている。
さらに話を進めていくと挙句の果てには今回の事件の発端が“夜鳥子と安倍晴明の因縁にある”事が判明するが、それが本編で彼女の責任として追求されるような場面はなく、逆にそれについてプレイヤー側が彼女に咎があるかのような選択肢を取るとこちら側が鼻で笑われる事になる。ちっちゃ
一キャラクターとして見てもお世辞にも好感が持てる性格とは言えず、“一族”との交流もどこか無味喧騒で、そもそもの原因が自身と晴明の確執にあったにも関わらずその事について悪びれる様子もなければ“一族”を巻き込んでしまった事への詫びらしい詫びもないなど、とても客観的に褒めそやせるキャラとしては出来ていない。
上記の通りもともと夜鳥子とは枡田省治原作の小説から流用した半ばファンサービス的なゲストキャラクターのような存在と言えるのだが、本作においては主人公達である“一族”を差し置いて図々しいまで話の中心に座ってくるため、本作をプレイしたプレイヤーからの印象は最悪の一言といっても過言ではなく、俺屍ユーザーの間では「鵺子」「鍋」(前述した一族の嗜好変化の問題が由来)という蔑称同然の意味で呼ばれている。
ちなみに彼女の存在がここまでストーリーに食い込んでくるという情報は発売前には一切出なかった。
キャラやストーリーだけでなくゲームシステムそのものにも問題があると言われている。
特に本作におけるダンジョン周りの仕様はかなり深刻で、今作ではダンジョンの規模が異様に大きくなっており、加えてそのダンジョンの先に進むための鍵の配置がいい加減なのもあってそのダンジョンを攻略するには“一族”の世代を跨がなければならないなんてのも珍しくはなかった。しかもそのダンジョンクリアで得られる奉納点が少なくなっており、その上でストーリー進行のために夜鳥子の復活に捧げる分を確保しなければならないのも問題視されている。
また、交神用の神々が堕落して鬼神化して交神リストから消えてしまう頻度が本作では妙に増えており、これを再び神に戻すため何度もその鬼を倒さねばならず、たとえ神に戻してもまたいつの間にか鬼神化しているという事もザラであるなど、本シリーズのコンテンツの一つであった交神リストコンプリートの楽しみも阻害している。
さらにはバグやフリーズなどシステム面の欠陥もいくつか報告されており、後に修正パッチが配布されたもののそれ以降もこういったトラブルの報告はしばらく後を絶たなかった。
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最終更新:2025/12/06(土) 07:00
最終更新:2025/12/06(土) 07:00
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