偽書 ゲッターロボDASH 単語

ギショゲッターロボダークネス

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偽書 ゲッターロボDASHとは、講談社の月刊漫画雑誌 月刊マガジンZで2008年9月号〜2009年1月号にかけて連載された漫画作品である。

原作/永井豪・石川賢 漫画/西川秀明

概要

西川秀明が描く、「ニセモノ」「マガイモノ」であることを強調した、新たなるゲッターロボ漫画。

ゲッターロボを原作としているが、そのストーリーは大幅に異なり、ゲッターロボのデザインも独特のアレンジが施されている。また、西川の別作品(「Z MAN」など)と設定や世界観の類似なども多く見られる。

ゲッターロボ・サーガとは全く違う作風から後の展開が期待されていたが、マガジンZ休刊(2009年3月号で休刊となった)のためか、わずか6回で終了。ほとんど世界観・キャラ&メカ紹介だけで終わってしまった。

その後、ヤングアニマル嵐にて事実上の続編「偽書ゲッターロボ ダークネス」が連載されることとなった。

あらすじ

浅間山麓で謎の大事故が起き、そのときに発せられた緑色の光によって「全てが蕩けてしまった」。日本は事実上壊滅し、政府もその機能を失い、救いを失った人々は絶望した。

それから8年、緑色の光=ゲッター線の力に溺れた人間の成れの果て「イデア」が暴虐の限りを尽くし、人間はゲッター線照射障害により消えゆく運命にあった。

リョウ・ハヤト・ムサシ。彼ら3人の若者からなる「チーム・ゲッター」は、奪還者(GETTER)となって、ゲッターロボで戦う。すべてを奪ったイデアから、すべて奪い返すために……

登場人物

チーム・ゲッター

リョウ(了)
ゲッターIのパイロット。ハヤト曰く「アホ」「クソ」。
大岩を持ち上げ巨大なイデアに投げつけることが出来るほどの怪力の持ち主。その腕は鋼鉄の義手になっており、その義手は殴ったイデアが逆に壊れてしまうほどに硬い。
ハヤト
ゲッターIIのパイロット。各スキル面においてはチーム・ゲッターのリーダーに相応しいらしい。
普段は精神安定剤を服用して本性を抑えているが、本性を「覚醒」させて一定時間が経つと「暴走」し、手の付けようがなくなってしまう。そのため、彼の乗るジャガー号には強制拘束帯と精神安定剤(スーパートランキライザー)注入装置が取り付けられている。
ムサシ
ゲッターIIIのパイロット。本作のムサシはツインテールの少女(16歳)である。
今回のゲッターチームの常識人担当。

ゲッターの関係者

早乙女達人
チーム・ゲッターの司令官にして万能移動要塞ゲット・ボマーの艦長。早乙女博士の息子。
冷静沈着でチーム・ゲッターからも信頼されているようだ。
敷島博士
世界的に有名な科学者で兵器開発者。最強の兵器を作ることが生き甲斐のジジイ。本作のゲッターロボは彼の手による物である。その他にも、プラズマ・シュートなど、多くのメカを開発している。
こいつだけは見かけもキチガイっぷりも原作通りである。
早乙女賢(早乙女博士)
8年前の事故の原因となった男。本作では原作では無かった早乙女博士の名前を、原作者の名前と同じ「賢」としている。
宇宙の果てに存在するゲッター線の源へ逝くことを目的としており、そのエネルギーを集めるためにイデア達に人間採集命令を下している。

ゲッターロボ

アンチ・ゲッター線対応の巨大スーパーロボット。それがゲッターロボである。陸・空・海の地形に合わせて変形する。

本作では各形態を表す数字(1,2,3)がローマ数字で表されている。

ゲット・マシン

小型の戦闘機。リョウの乗る「イーグル号」、ハヤトの乗る「ジャガー号」、ムサシの乗る「ベアー号」。これら3機のゲット・マシンが変形・合体することによりゲッターロボになるのだ。

ゲッターI

イーグル、ジャガー、ベアーの順に合体する。唯一空を飛べる形態である。

このゲッターIの操縦だけはリョウが義手をコクピットの機械と融合(?)させて、自身の動きと連動させるマスタースレイブ方式のような操縦法をとっている。

現在明らかになっている武装は、ゲッタートマホークのみ。リョウがアホだからマニュアルを読まないらしく、本編ではほとんどが素手での格闘戦であった。

ゲッターII

ジャガー、ベアー、イーグルの順に合体する。高速で移動し敵を攪乱する。また、腕のドリルで地中を移動することも出来る。

主な武装は、左腕のドリル、左腕から発射するドリルワーム。

ゲッターIII

イーグル、ジャガーが合体した上に垂直に刺さって合体する。水中戦用の形態。これまでのゲッター3に当たる形態とは大きく異なる合体方法をとる。

また、ゲッター3形態は各媒体でデザインに大きくアレンジが加えられることが多いが、本作でもその傾向が見られる。文章では説明しづらいのでお絵カキコなどがあればよいのだが……

主な武装はゲッター・ミサイル、両腕から放つ竜巻で敵を攻撃するゲッター・トルネード。

その他のメカニック

ゲット・ボマー

万能移動要塞。艦長は早乙女達人。ゲッターロボはここから出撃する。

普段は海中に待機していてゲッターの出撃時のみ海上に浮上し、その後は直ぐに海中へと潜行してしまう。

プラズマ・シューター

ゲット・マシン出撃時に使用されるカタパルト。敷島博士が開発したらしい。

第6世代エネルギー プラズマ・ボムスを利用したスーパーレールガンで、大陸間弾道弾の5倍の速さでゲット・マシンを飛ばすことが出来る。

イデア

本作の敵キャラ。残虐非道。人間を捕まえては痛めつけて喰らう。多くは人間大、もしくはそれよりも大きい程度だが、巨大なイデアも存在する。

知力・体力・精神力の高い人間が何らかの原因でイデアになったらしい。原因はゲッター線が関わっているらしいが、詳しいことは明かされていない。

主に日本(東京)周辺に現れるらしいが、「人間採集」のためにニューヨークに現れることもあった。

同時多発打ち切り事件

当時、幻冬舎のWebコミック「MAGNA」でもゲッターロボを原作とする漫画「ゲッターロボ飛焔 〜THE EARTH SUICIDE〜」が連載されていたが、こちらも同じ月に配信された号で打ち切りとなっている。また、その理由も本作と同様に「雑誌の休刊」である。

偽書ゲッターロボ ダークネス

偽書 ゲッターロボDASHの事実上の続編。掲載誌は白泉社のヤングアニマル嵐。「K談社ごっちゃんです!」。

2009年5月発売のヤングアニマル嵐No.6にて、マガジンZ掲載のDASH第1話がエピソード0として別冊付録に、さらに描き下ろしのプロローグ8ページがエピソード0.5として掲載された。

本編はヤングアニマル嵐No.7から開始された。どうやら時系列はDASHの最終話以降らしく、リョウがゲッタートマホークを使っていた。

エピソードタイトル

  • エピソード.0
  • エピソード0.5 奪われたモノ
  • エピソード.1 卑しき新世界
  • エピソード.2 3つのチカラ
  • エピソード.3 アスタルテ

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関連項目

  • ゲッターロボ

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