危機管理 単語


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危機管理とは、「起きてしまったこと」「やってしまったこと」を何とかしようとすることである。

ただ辞書によって「予防」を危機管理の重点に置く考え方もあります。

(リスク管理と危機管理を明確に分けるのがこの記事の考え方ですが、そうでない場合もあることも理解してお読みください)

概要

人間であれば誰でも「やってしまった」と後悔してしまうことがあるはず。あるいは「起きてしまった」と後悔してしまうこともある。

そんな望ましくないことが「起きてしまった」時に何をすべきか?を考えるのが危機管理である。

危機管理の必要性

危機管理は「起きてしまったこと」に対する対処を考えることである。「起きてしまった」という点を分析してみよう。

1)予防できない

当たり前のことである。時間を元に戻すことは出来ない。壊れた機械は壊れたまま、傷ついた体は傷ついたままである。多くの場合はその場で対応を考えないといけない。

2)放置すると状況は悪くなる(ことが多い)

大体の場合起きてしまったことは何もしなければ被害が拡大していく。そのため、何かしらの対応を早期にすることが望ましい。

3)対応の是非が対応を打った直後には分からない

 「何かやらないといけない」と思って打った対応がむしろ悪手になることがある。そのため、下手な対応は打てない。

以上の点を考えると「即興で」「下手な手を回避しつつ」「うまい手を考えて打つ」ということになる。これがいかに難しいかについては、ネットにおける炎上や不祥事の釈明会見を見ると分かるかもしれない。

危機管理の考え方

1)やれることは事前にやっておく。

 マニュアルがあるのとないのとでは対応が全然違うし、マニュアルの限界を知る意味でもやれることは事前にやるに越したことは無い。ただし、必ず想定外が発生することを想定しておかなければならない。

2-1)起きたこと、被害状況を把握する。

正確な情報がなければ妥当な判断は出来ない。そのため、何が起きたか?どのような被害が発生しているか?を把握する必要がある。なお、大抵の場合初期の情報は集まらないし当てにならない。例えば地下鉄サリン事件の第一報は「爆発事故」だった。

2-2)被害状況を情報収集する、想定する。

最初の情報は集まってこない。しかしながら、「情報がないから対応できない」では被害が拡大する。情報がないならば「情報を取ってくる」か「起こっていそうなことを想定する」かのどちらかである。情報がない部分は想像で補うしかないのである。その際には「最悪に備えよ」という格言が参考になる。要は「過小評価するな」ということである。

3)対策を考える、実行する

被害状況の想定が終わったら、それに応じて対応を考えないといけない。考えたら実行である。

4)対応後の状況を把握する

対応したらそれによってどの程度変化したかを確認する。やりっぱなしでは被害が悪化しているかもしれないし、別の問題が発生するかもしれない。ここで2-1)に戻る。

身近な危機管理

簡単な例として例えば寝坊を基に考えてみよう。

0)寝坊したと理解する

 「寝坊した」と理解しなければ何も考えることは無いだろう。寝坊した事実を知ることが大切である。人間知りたくないことは理解しにくいのである。

1)寝坊の程度を評価する。

寝坊に気付いたら、今度は寝坊の程度を評価する。1秒の寝坊なら、何もしなくても多分多分大丈夫だろう。それでは1時間の寝坊であればどうだろうか?

2)起きそうなことを考える。

寝坊したら何が起こるだろうか?遅刻かもしれない。遅刻したら何が起こるだろうか?という具合に色々想定する。もしかしたら何も起きないかもしれないが、普通は何かが起こるだろう。

3)対応を考える。

起きそうなことを想定したら、今度は対応を考える。謝罪の電話をするかもしれないし、タクシーを拾うかもしれない。

4)実行する。

対応を考えたら実行する。シンプルだが、実行できないこともあるだろう。実行できなければ2)か3)に戻って考えよう。

危機管理とリスク管理

同じような言葉でどちらも必要だが、両者の意味はやや異なっている。

前者は起きてしまったことへの対応を主に考える。後者は起きそうなことへの対応を事前に考える。

例えば「不祥事の謝罪会見」や「地震の際に机の下に避難する」のは前者、「不祥事の芽を摘む」「台風の進路予想」は後者である。

重要なことは「どちらも必要だし、片方だけでは不十分な対応になる。どちらもやらないのは最悪」ということであろう。

危機管理はどう頑張っても0未満の結果に終わってしまう。なぜなら、起きてしまったことについて被害を取り戻すことは出来ないからである。そのため、リスク管理で被害を0にしておくことが望ましいと言える。

その一方でリスク管理ですべてを想定することは出来ない。なぜなら、まだ起きていないからである。そのため、危機管理で何かが起きた場合への対応を考えておく必要がある。

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