実質一位とは、実際には二位以下でも一位と同等かそれ以上の価値を持っているものに対して用いられる表現である。
例えばこのランキングを見てみよう。
ネット接続安全性の国別ランキング(ウイルス対策ソフトが検知・対処した攻撃数より算出)
- 1位 シエラレオネ(696人に1人が調査期間中に攻撃を受けていた)
- 2位 ニジェール(442人に1人)
- 3位 日本(404人に1人)
- ……
- ワースト2位 ロシア(15人に1人)
- ワースト1位 トルコ(10人に1人)
(オランダのセキュリティ企業・AVG Technologies調べ、2010年8月23日発表) 参照元
数字を見ただけでは、日本は世界で3番目にネットが安全な国ということしか分からない。しかし、上位2か国がアフリカのまだネット環境が十分に普及していない国であることを考慮すると、日本のネット安全性は実質1位であると考えることができる。
コンビニの顧客満足度(調査対象:1か月以内に2回以上、会計を伴う利用)
- 1位 セイコーマート(2016年から2年連続1位、2011年から2014年までも4年連続1位)
- 2位 セブン-イレブン
- 3位 ファミリーマート
- 4位 ローソン
- 5位 ミニストップ
(2017年度 サービス産業生産性協議会調べ) 参照元
このランキングを見て「なぜ北海道ローカルのセイコーマートが毎年のように1位を獲得しているのか」と疑問に思うかもしれない。セイコーマートは埼玉と茨城の一部を除くと北海道にのみ出店しており、道内では他のコンビニが存在しないような場所にも店舗がある。そのため「1か月以内に2回以上利用したコンビニが他にないため、セイコーマートを選ばざるを得ない」ケースが相次ぎ、結果的に満足度が高まってしまうと考えられる。こうした事情を考慮すると、セブン-イレブンが実質1位といえる。
このように、統計上特殊なものが上位にランクインしてしまうケースは数多く、実情を正確に反映しないものが1位となることもしばしば見受けられる。
ランキング動画において、そのジャンルのランキングに相応しくない動画(別ジャンルの動画)や工作や不正が行われている(と思われる)動画が一位になった場合、当然批判のコメントで溢れかえる。その時「○○より○○のほうが一位に相応しい」「二位の動画が実質一位だな」というコメントがよく見られるため、ランキングが荒れる傾向にある。
また、「投稿日から100万再生達成日までの所要日数について」においてなど、最速記録などを記録している大百科でも「○○は工作が行われたから○○が実質一位、最速達成」などと書かれる場合もある。
このように、他の動画の不正に言及するコメントは動画内での空気を悪くするため、控えたほうがよい。見かけてもスルーするのが一番である。
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最終更新:2025/12/23(火) 04:00
最終更新:2025/12/23(火) 03:00
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