恵方巻きとは、
恵方巻きとは、節分に行う行事の一種である。また、その時に食べる長くて太い巻き寿司の事。食べる時には独自のルールで食べなければいけない。また、そのルールの故に闇のゲームと呼ばれている。
発祥は大阪だと言われており、長年ローカルな風習であった。筆者の記憶では、少なくとも1970年代には各家庭で恵方巻の風習が伝わっており、豆まきなどをすると同時にその年の恵方を向いて巻きずしをかぶりついていたものである。この風習が大阪近辺以外の地域へ飛び火したのは平成に入ってからのことで、1998年(平成10年)に関東のコンビニチェーンで初めて恵方巻が登場、全国進出を果たすこととなった。
恵方巻きは食べる時に恐ろしい独自のルールで行う。
- 願いごとをしながら、食べなければいけない。
- 決められた方角(その年の恵方。後述)に向かって食べなければいけない。
- 食べてる最中は絶対に他の方角に向いてはいけない。
- 食べている最中は、絶対に喋ってはいけない。
- 最後まで食べきらないといけない。
このルールは絶対に従わなくてはならない。
もしルールに失敗したら恐ろしいことが起きるので注意。ここ数年は上記ルールを失敗して不幸になる者が後を絶たないので細心の注意を払うこと。
もしルールに成功した場合は、あなたの願い事を叶えることができ、究極の幸福を手に入れることができる。
恵方は九星術の神々の中で数少ない吉神である歳徳神の居る方角をいい、その方角に向かって物事をするのがよいとされる方角である。
恵方は、その年の十干によって知ることが出来る。下表の方位角の度数は、北を0°として時計回りに東が90°、南が180°、西が270°と割り振ったもの。
| 十干 | 西暦 | 24方位 | 方位角 | 16方位 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 甲・己 | xxx9年 | xxx4年 | 甲の方角 | 75° | 東北東(やや右) |
| 乙・庚 | xxx0年 | xxx5年 | 庚の方角 | 255° | 西南西(やや右) |
| 丙・辛 | xxx1年 | xxx6年 | 丙の方角 | 165° | 南南東(やや右) |
| 丁・壬 | xxx2年 | xxx7年 | 壬の方角 | 345° | 北北西(やや右) |
| 戊・癸 | xxx3年 | xxx8年 | 丙の方角 | 165° | 南南東(やや右) |
表から解るとおり、5年で4つの方角をループしている。そしてなぜか丙の方角が2回出てくる。
よく見るとおのおの90°ずつ開きがあり、東西南北を15°反時計回りずらした形と一致する。これは、22.5°単位で「南南東」などと表される16方位とは7.5°ずれている。方位磁石で方角を調べる場合は、書いてある方位からやや右を向くのがちょうどいいといえるだろう。
スマートフォンが普及している昨今、むしろ方位角で書いた方が正確かつ解りやすい表記ができるともいえる。これはこれでちゃんと補正しないと正しい方位を表示しない物が多く、絶対の信頼を置いてよい物でも無いが。
もともと恵方巻は京都や大阪あたりの河内地域の風習であった。
しかし2000年あたりからセブンイレブンなどのコンビニが節分には恵方巻を食べようというキャンペーンを大々的に行うようになり、毎年正月が終わると全国CMから店内ポスターまで一斉に恵方巻をコマーシャルするようになった。ネット上でも拡散され、そのため大阪と京都のごく一部でしか知られていなかった恵方巻が一気に全国区に知れ渡ることになる。
恵方巻を実際に買って食べてみた人なら分かるが、恵方巻とは単なる巻きずしの一種の太巻きである。
恵方巻の全国展開が始まる遥か前の1980年代に掲載された美味しんぼの『のり巻合戦(18巻参照)』にあるとおり、桜でんぶ、厚焼き卵、きゅうり、甘辛く煮た刻み椎茸などが入った寿司巻きで巻いた、のり巻で、当時はこれを全国的に恵方巻などと呼ぶことは無かった。その太巻きを節分にその年の恵方を向いて一気に食べるという風習が大阪と京都の一部の地域にあるだけで、恵方巻というのは単なる商品名と言って良い。恐らく太巻きに何かセールスに使える要素は無いかと考えた末に恵方巻として売り出すことを考えたのではないか。
この恵方巻キャンペーンは当時インターネットが普及したのを背景にコンビニの広告からネット上で大量に拡散され、そんな風習などありもしない地域にすら恵方巻が全国のコンビニに並び売り出されたのである。これほどまでの急速な情報拡散にくわえ、それを待っていたかのように一気に全国に販売網が敷かれていたことからも事前に販売側のステルスマーケティングが行われていたと言っても過言ではないであろう。
しかし大阪と京都の一部でしか節分に食べる習慣など無かった恵方巻など、たとえ全国展開して販売したのに対し、実際にはコンビニ業界が期待していたほど売れ行きは良くなかった。
当たり前である。
そもそも単なる太巻きでしかない代物を一部の地域の習慣でしかない恵方巻として全国展開して販売したところで、風習が全く違う地域で思うように売れるはずがないのである。恵方など習慣の無い地域で寿司屋のサイズの半分にも満たないサイズで税込み700円~800円の割高価格でコンビニで売られても買うかどうかは別である。しかも全国に宣伝したためにコンビニだけでなく大手スーパーマーケットまで追随して恵方巻を売るようになったため、節分を前にして恵方巻を目にしないことはないほどに広まってしまった。恵方の信仰など無いのにである。
そんなことをすれば大量の売れ残りが出るのは明らかで、節分前後になると各地のコンビニやスーパーで売れ残った恵方巻の処分に困り果てることになった。コンビニなどは本部から恵方巻を売るように指示が出ていて加盟店はスーパーバイザーを通して大量に発注をするように指示され、コンビニ店舗は欲しくもない恵方巻を大量に仕入れて売れ残る。この売れ残りを賞味期限が切れる前に売り上げねばならず、コンビニ店長はもちろん、アルバイト従業員まで買わされてしまうほどで、2ちゃんねるなどで大量に買わされたアルバイト従業員の恨み節が書かれるのは節分の恒例行事となっていた。このあまりのバカバカしさからネット上ではたびたび恵方巻のことを『阿呆巻き(あほうまき)』などと呼ばれるほどである。
2017年、廃棄食品の処分場で明らかに恵方巻の廃棄と思われる膨大な量の食品ゴミが何者かによって撮影され、ネット上やSNSに掲載されると瞬く間に拡散されて恵方巻が膨大な食品ロスになっている現状が知れ渡った。これをきっかけにスーパーやコンビニで毎年のように大量に出る恵方巻の廃棄や、販売される前の材料の段階で食品工場から恵方巻が大量に捨てられている現実、無理な量を売らされている販売店の悲鳴が新聞やテレビで報道されて、恵方巻の広告の仕方や売り方に無理があることがマスコミで取り沙汰されると、戦後の食糧難を経験していた70代以上の高齢者からの苦情が相次いで社会問題化した。
政府はこの社会問題を重く見た農林水産省が動き出し、2019年にコンビニやスーパーをはじめとする小売業界に対し文書で通知する行政指導を行い、需要に見合った販売をするように通達を出した。
政府の指導を受けて、ようやくコンビニやスーパーが恵方巻の大量販売の方針を切り替え、2020年になると恵方巻が売り切れるコンビニやスーパーが出てきて、需要と供給に見合った販売が行われるようになり、それまでのような無理な販売展開と大量生産、大量出荷は鳴りを潜めるようになった。
多分ニコニコの常連ならこちらを想像した人が多いはず。
節分になると何らかの力が働き上位に躍り出てくる動画で、
サンゲリアのBGMと共に食事風景の映像が流れる内容となっている。
慣れてる人なら構わないが、耐性のない人が見ると非常に危険な動画。
視聴は自己責任で。
もう一度言いますが耐性がない人が見ると非常に危険です。
面白半分で見るのはやめましょう。
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最終更新:2025/12/06(土) 13:00
最終更新:2025/12/06(土) 13:00
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