文のSA取材紀行

文のSA取材紀行とは、Basilico氏の制作する東方GTA動画の１シリーズである。

概要

清く正しい烏天狗の射命丸文が文々。新聞のネタを求めてサンアンドレアス州を東奔西走する作品。
『取材』をテーマとしたシリーズだけに、積極的に銃器を使わず、カメラで記事になりそうな瞬間をスナップ写真として収めていくのが、本作の大きな特徴である。 全体に、会話パートに比重を置いた構成であり、戦闘シーンやドライブシーンなどは比較的あっさり目にカット編集されている事が多い。
また「射命丸がサンアンドレアスにやってきた」という設定上、ストーリー上の登場人物の多くがGTASAそのままであるというのも本作の特徴である（ただし性格面などが原作と多少異なる。キャラ紹介参照）。そのため、東方project系のキャラは主にミッション外のオリジナル展開部分で登場する。

なおCJ以外のキャラ入れ替えを行っていないため、ストーリー系の東方GTAで一般的に見られる「悪役／敵雑魚配当の東方キャラ」は存在せず、東方系のキャラは基本的に原作設定（もしくは一般的な二次設定）準拠で登場する。

登場人物 

＊ネタバレ回避のため、一部記述を反転してあります。

東方project

射命丸文
本作の主人公。幻想郷最速の烏天狗。
新聞のネタを求めて、愛用のカメラを引っ提げサンアンドレアスの街に降り立つ。
来た当初は最速を誇る自身のスピード感覚が災いし、多くの車を廃車寸前にまで追い込んでしまう。
その後、紆余曲折を経ていくらか上達しはじめたようだが、やっぱり車は壊れる。

犬走椛
下っ端白狼天狗。
文の破壊した車を修理したり、 戦闘に巻き込まれた文をサポートする、影の苦労人。
運転技術、銃器の扱い等は文よりも遙かにうまく、時にはヘリの操縦までこなす。
また、一切の台詞表示がなく、ジェスチャーのみで意思表現をする無言キャラであるが、
これはうｐ主によれば「その方が可愛いから（号外２話より）」との事である。
戦闘時は、狙撃銃を用いての支援攻撃を担当する。

河城にとり
機械いじりが得意な河童。本シリーズにおいては、文の親友。
何かと車を破壊してしまう文に頭を悩ませている。
普段は常識人ぽいが、技術屋としてのスイッチが入ると暴走する。
専用カラーのバイクの他、ヘリ、ボートなど多くの乗り物を所持。

レミリア・スカーレット
紅魔館の当主である吸血鬼。
今回の取材旅行のスポンサー。出番は少ない。

十六夜咲夜
レミリアの忠実で瀟洒な従者。
文の資金の使い方を問題視している。あと過保護。

小野塚小町
三途の川の渡し守をしている死神。
SAまでサボりに来ている姿が、OPなどで見かけられる。
（八話でとうとう映姫様にお仕置きされた。
　･･･が、十三話で懲りずにまたやって来た）

四季映姫
幻想郷を担当する閻魔。サボる部下を連れ戻しに、ＳＡを訪れる。
なお彼女が現れると、なぜか付近のギャング達が全力で逃げ去る。

Dr.Violet
通りすがりの美少女科学者。
その正体は全くの謎に包まれている。

チルノ
最強の氷精。とある人物の手によりSAに送り込まれる。
常識では考えられない物を販売して滞在費用を稼いでおり、しかも何故かよく売れているらしい。
その様はハタから見ているとツッコミ所だらけだが、本人及びSAの人々は全く気にしていない様子。
物怖じしない性格ゆえか、交友範囲は（いつのまにか）幅広い。

KIMEEMAL
第九話において、にとりが製作した文専用のスーパーカー。
現代技術の枠を越えた超性能を誇るが、一つだけ致命的な欠陥がある。

GTASA

＊原作のキャラ説明は、ネタバレ回避のため反転。

CJ
GTASA本来の主人公であり、ストリートギャング「GroveStreet」の一員。
原作のストーリーは、彼が五年ぶりにSAに帰郷してくるところから始まるが、
本シリーズにおいては未だに帰郷せず、彼の家には文達が寄宿している。

Sweet
「GroveStreet」の実質的まとめ役。
CJの兄で、落ち着きのある大人の男。色々と達観している。
十一話で、驚きの過去が明らかになった。
原作のSweet
（昔気質のギャングであり、真面目だが石頭。
　薬物取引・売春等の汚い商売には絶対に手を染めないのが信条だが、
　それが結果としてファミリーの弱体化を招いてしまう）

Ryder
「GroveStreet」の一員。
多少皮肉めいた言動をするが、基本的に付き合いが良く、
主に荒事を伴う取材に同行する。そのため、よく貧乏くじを引いている。
原作のRyder
（CJの友人。粗暴で嫌味な性格。序盤はCJとコンビを組むが、
　後にSmokeと組んで裏切り、CJをどん底に叩き落とす。）

BigSmoke
「GroveStreet」の一員
色々と大らかな人物。食事の時間をこよなく愛する。
原作と違って黄色のシトロエン２CVを愛車にしており、乗車時には何故か
洩矢神社系のBGMが流れるが、その理由は号外２話で明らかにされた。
原作のSmoke
（CJの友人。上昇志向が強く、言動の端々にそれが現れる。
　後にRyderと組んで裏切り、CJをどん底に叩き落とす。GTASAの、事実上のラスボス）

Kendl
CJとSweetの妹だが、カタギの人間。
後述のCesarと付き合っているため、Sweetとよく口論になっている。
原作のKendl
（現時点では目立った違いはない）

Cesar
「GroveStreet」の対立勢力の一つ「Varrios Los Aztecas」のリーダー。
Kendlの恋人であり、彼女と付き合い始めてから、GroveStreetとは停戦している。
原作のCesar
（性格・立場的には現時点で目立った違いはない。
当初はCJもSweet同様、Cesarに対してあまり友好的ではないが、
後に和解し、その後は頼れる相棒の一人となる。）

Tenpenny
LS市警のギャング対策課（CRASH）に所属する巡査。
食の安全や、市民との交流を大切にする、警察官の鑑。
原作のTenpenny
（自分の利益のためには職権乱用から殺人まで厭わない、真性の外道。
　GTASAの、ストーリー上のラスボス）

Pulaski
Tenpennyの相棒。
空気の読めない発言が多く、食事以外の事に感心がなさげな不良警官。
が、たまに食事以外の事を喋ると、案外まともだったりもする。
原作のPulaski
（Tenpennyの腰巾着で、ほぼ同レベルの外道。
人種差別主義者で、黒人のCJに対し侮辱的な言動を繰り返す。）

Hernandez
TenpennyとPulaskiの後輩。先輩二人に比べて常識人だが、そのせいか影が薄い。
原作のHernandez
（立場は↑と同じ。元々は熱意ある新人警官だったが、悪徳警官二人組の下に配属され、
悪事の片棒を無理やりかつがされ、以後なし崩しに付き合わされる羽目になってしまう。
そのため普段は二人の悪行を見て見ぬ振りをするが、後にTenpennyの汚職を密告する。）

OGLOC
「GroveStreet」の一員。本名はJeffryだが呼ばれると怒る。
文もドン引きするレベルの奇人。胸に何故か「味噌田楽」の入れ墨がある。
しかし、意外にまじめで義理堅い一面も。
原作のOGLOC
（病的な喝采願望がある、悪い意味でのお調子者。
ビッグになるために、努力よりもズルをする事を選ぶ。）

Catalina
Cesarの従姉妹。強盗を「仕事」と言い切る危険なアネゴ。文曰く「マイペースな人」
原作のCatalina
（Cesarの従姉妹。仲間を失ったCJに、Cesarが”頼れる相棒”として紹介した。
常時ブチ切れモードで、機嫌が良かろうが悪かろうがその発言＆行動は常にバイオレンス。
そのため東方GTA界隈では”ツンキチ”と呼ばれる事も多い）

Ｃｌａｕｄｅ　Ｓｐｅｅｄ
運送業の男性。第十二回、及び第十五・五回に脇役として登場。
原作のＣｌａｕｄｅ
（ＧＴＡ３の主人公で、その過去話にあたるＧＴＡＳＡにも、ゲストとして出演している。
　なお、ＧＴＡ３は主人公に一切の台詞が存在せず、また当時は名前も存在せず、
　ＧＴＡＳＡ登場時に名前はついたが、台詞はやっぱり存在しなかった）

作中の地名・組織名解説

地名

サンアンドレアス（作中では主に“SA”と略される）
GTASAの舞台である、アメリカ西海岸の架空の州。ロスサントス、サンフィエロ、ラスベンチュラス、という三つの都市と、砂漠地帯、山岳地帯などで構成される。

ロスサントス（作中では主に“LS”と略される）
SAの南に位置する町で、ロサンゼルスがモデルになっている。下町では様々なストリートギャングが日夜勢力争いを繰り広げている。

幻想郷
言わずと知れた東方projectの舞台。基本的な話はGTASAの舞台であるサンアンドレアスで進むが、
時々「一方その頃」という形で幻想郷サイドの描写が挿入される。
なお一般的な東方GTAにおいては、幻想郷とGTA世界の関わりは明確でなかったり、
あるいは「幻想郷がGTA風に様変わりしてしまった」という設定であることが多いが、
本作においては明確に別の場所とされており、幻想郷は概ね原作準拠の形で存在するようである。
なお、幻想郷のシーンは基本的にゲーム中のそれっぽい地形を流用して撮影されており、
主にマップ南西にある「チリアド山」周辺がロケ地として使われている（号外参照）

組織名

GroveStreet
かつてはLS最大のストリートギャングだったが、麻薬売買などに手を染めなかったのが原因で衰退し、いまでは縄張りの殆どを失っている。チームカラーは緑。

Ballas
現在もっとも勢力が強いギャングの一つで、GroveStreetとの仲は険悪。武器密売、麻薬取引、売春などあらゆる“汚い稼ぎ”をためらわない。チームカラーは紫。合い言葉は「ヒャッハー！」

Vagos
ラテンアメリカ系のギャングで、Ballas同様、GroveStreetとは敵対関係。チームカラーは黄。

Varrios ros Aztecas
Vagosと同じラテンアメリカ系のギャングだが、お互いの仲は険悪。GroveStreetとも元々は対立関係だったが、物語開始時点では休戦状態にある。チームカラーは水色。

車

本シリーズは、幾つかの点で「GTAらしからぬ」作品であるが、その一つに「車の扱い」がある。
通常、GTAにおいて車は「いらなくなれば乗り捨て、必要なら現地で強奪」の使い捨てが常識だが、
本作における各車両は、基本的には「壊れたら修理に持っていく」「乗り捨てたら後で回収する」
「車が必要なときはきちんと自分の車を使う／もしくはタクシーを呼ぶ（＝基本的に、他人の車を強奪しない）」
などわりと現実的な扱いを受けており、急に車が必要になったときに、文が「でも、今は徒歩だし」と
困惑する場面もある（本来は、近くに止めてあるバイクを無断借用して進めるシーン）。
また、文が壊したり置き去りにした車両を、椛が回収・修理するシーンはもはや定番ネタである。

作中に登場する主な車（順序は登場順）

Ryderの車
　小豆色のピックアップトラック。文が一番最初に運転し、そして一番最初に壊した車。
　第一回ラストシーンでの悲惨な姿は、多くの視聴者を虜（？）にした。
　その後、第十四回で久しぶりに登場するが・・・
Manana
　小型の赤い2ドアセダン。作中の会話から推測すると、中古車を購入したものであるらしい。
　第二話で文の自家用車として登場し、以降、登場のたびに大破寸前に追い詰められる気の毒な車。
　（第八話において、にとりの無茶な改造が元で爆発してしまい、その不幸な生涯を終えた）
Mamachari
　赤いママチャリ。にとりお手製の「何をしようが絶対に壊れない特別車両」であるらしい。
　なおGTASAの自転車はもともと壊れない乗り物、というのは禁句。
　文自身が取材に使用する他、椛も買い物・雑務等に使用している、最多登場車両。
Sweetの車
　薄水色の４ドアセダン。初登場時は第二話で、家の前に停車していたところ、
　文がMananaをバックさせ損なってぶつけ、破損させている。
　が、その後二回ほど文の運転でカーチェイスを行っているものの、奇跡的に被害は少ない幸運な車。
Smokeの車
　黄色のシトロエン２CV。文の運転技術が比較的向上しはじめてから登場したこと、
　カーチェイス等には使われていない事から、目立った被害を受けたことは今のところない。
KIMEEMAL
　キャラ紹介欄参照。
Sweetの昔の車
　Sweetが若い頃に乗っていた改造車。ローライダーのレースに出場する文に貸し出されたが・・・。

その他

文々。新聞
お馴染み、射命丸の発行する個人新聞。各動画の最後には、エンドマーク的な感じでその回のいずれかのシーンを使った「文々。新聞の記事」が表示される。ただし、話によっては動画の途中で出てきたり、出てこない回もある。なお運送手段は不明だが、幻想郷にもきちんと配達されている。また、原作における購読者は森近霖之助とルナチャイルド以外には確認されていないが、本作においてはスポンサーであるレミリアをはじめ、他にも何人かが購読しているらしき描写がある。

号外
本シリーズのメイキングムービーの名称。最新4話分についての制作秘話や、シリーズの裏話などが語られる。
基本的には本編とは独立した解説動画であるが、ＫＩＭＥＥＭＡＬなど、号外からの逆輸入もある。

関連動画 

本編マイリス

オープニング・エンディング曲

 

BGMリスト

関連コミュニティ

関連項目

• 東方project
• 東方GTA
• 射命丸文
• Basilico（ユーザー記事）