日本海(東海)呼称問題とは、我が国と韓国(あるいは北朝鮮)との間にある国際問題のひとつである。
韓国が日本海の名称変更を要求しており、その際に主張するものが『東海(トンヘ)』である。
概要
韓国の主張
- 1957年より韓国は国際水路機関(海図の改善などに関わる組織)に加盟しており、『日本海』の表記に同意していた。
- 1992年に突如、「特定の国の名前を付けるのは相応しくない」とし、『East Sea(東海)』を用いると発表した。
- 『日本海』の呼称は20世紀初頭における日本の拡張、植民地支配の為だとしている。
日本の主張
- 各国に保管されている16世紀ごろからの古地図を調査し、かねてから『日本海』と認識されていたことを示している。
また、各国で日本海と認識されていたことから、日本が独自で命名したものではないと主張。
- インド洋からアンダマン諸島によって切り離されたアンダマン海、太平洋からカリフォルニア半島によって切り離されたカリフォルニア湾などを例にあげ、太平洋から日本列島によって切り離されているため日本海であることを主張。
- 自国から見た方角で決定する「東海」や「西海」といった名称を国際的に使用するのは相応しくないとしている。
- 国際水路機関をはじめとする26の国際機関(外務省製作動画による)で『日本海』と単独表記する方針を示している。
北朝鮮の主張
- 北朝鮮も韓国と同様に日本海の改称を求めているが、東海ではなく『朝鮮東海』と呼称している。
関連項目