月の魔法姫プリティラビィ 単語


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ムーンウィッチプリティラビィ

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月の魔法姫(ムーンウィッチ)プリティ★ラビィとは、恋愛シミュレーションゲーム『フォトカノ』およびそのメディアミックス作品に登場する漫画・アニメ作品である。いわゆる劇中劇。

プロローグ

それは、遙か昔……世界がまだ丸くなかったころのお話。

世界はスタージアと呼ばれ、のちに地球と月になるふたりは、仲のいい兄妹で、王子様とお姫様だった。

妹の名はラビィ、兄の名はテラル。

テラルとラビィは星の魔法使い。スタージアの中心にある星の城で、人々に愛を配りながら幸せに暮らしていた。

だがある時、星の城は、辺境に住むなり損ないの魔法使いジュビアにそそのかされた人間たちによって滅ぼされ、テラルとラビィは囚われの身になってしまった。

テラルは、悪しきココロに打ち勝つよう、ジュピアを諭すが、無情にも、ジュビアに殺されてしまった。

テラルのココロは星になり、地球になった。

ラビィは最愛の兄を失った悲しみに打ちひしがれたが、星の巫女であるホワイトシスターに導かれ、ジュビアと刺し違えた。

息絶えたラビィのココロは星になり、月になった。月は、兄を慕い続け、いつまでも地球の周りを回り続けた。

葬られたジュビアのココロも星になり、太陽になれなかった星、木星になった。

人々は、ようやく自分たちがしでかしたことに気付いた。テラルも、ラビィも、テラルに取って代わろうとしたジュビアも失い、スタージアが滅び始めたのだ。

人々はホワイトシスターに懇願した。「どうか、地球に住まわせてもらえるよう、頼んでほしい」と。

地球は願いを快く受け入れ、人々を住まわせた。そんな地球を、月はますます慕った。

そして、時は流れ、現代。ホワイトシスターの血を受け継ぐ少女たちが、その自覚なく平和に暮らしていた。

そんな中、ひとりの少女がジュビアの悪しきココロを強く受け、闇の巫女であるダークシスターとなってしまった。

ダークシスターは、自分の意思に関係なく、そのココロが人々の悲しい行いによって闇に囚われた時、シャドウウィッチ・ダークジュビアに変身し、人々や世界を傷つけてしまう。

地球は、すでに人々によって深く傷ついていて、為す術がない。

月は、兄を助けるため、ホワイトシスターの血を受け継ぐ、ピュアなハートを持つ少女に願いを送った。「どうか……ホワイトシスターになってください」

少女はよくわからないながらも承諾し、現代に新たなホワイトシスターが誕生した。

ホワイトシスターがピュアなハートで包まれるとき、ムーンウィッチ・プリティラビィとなり、愛する者のために戦うことができる。

ダークジュビアの目的は、地球と月のみならず、地球の父である太陽ザンダ、母である金星のヴィアナをも滅ぼし、暗黒のスタージアを実現すること。その時、木星であるジュビアは暗黒の太陽となり、世界を支配できる。

地球はプリティラビィがピンチの時、5分間だけ風のテラルを送り込み、助けることができる。

今の地球には、それが精一杯だった。


―以上、エンターブレイン発行・テックジャイアンスタイル『フォトカノ ビジュアルワークス』P280より引用

概要

『フォトカノ』の世界では大人気のアニメ。月の力を受けたヒロイン「プリティラビィ」が地球の精霊「風のテラル」などの力を借りながら、木星の力を受けた魔女「ダークジュビア」に立ち向かう、というのが大まかな筋。

漫画原作らしい。アニメの方は1クールごとに「第○期」と分けられている模様(第1期は全13話)。その他、「プリティラビィが通う学園にはダークジュビアに対抗するクラブ活動・PPD(パラノーマル・フェノメノナ・ディティクティブス)がある」「プリティラビィとダークジュビアは同じ学校に通う友人同士で、いずれプリティラビィの心を闇に閉ざさなければならないということに葛藤する」などの設定が語られる。

劇中のヒロインのほとんどがファンである。特に主人公の妹・前田果音が熱心なファンで、決めポーズの「うさピース(両手ピースを頭上にうさぎの耳のように持ってくる)」をよく真似る。あの堅物な印象の生徒会長・室戸亜岐までこの作品のファン。唯一実原氷里だけ微妙な反応を示しているが、これは作品自体への難色というよりも熱心な洗脳布教を続けてくる内田有子に対する感情が大きい。また写真部の部室には本作のポスターが貼られている。

劇中では果音との会話でもらえる「うさパワー」の利用によりヒロインとのエンカウントを操ることが可能だが、このときプリティラビィに変身する果音の姿が入る。無駄に気合が入った変身バンクは一見の価値あり。なおこのとき出てくる果音は主人公の妄想である。妄想で妹をアニメヒロインに変身させる兄ってどうなんだろうか。しかしうさパワーの効果は本物で、特にPSVita版『Kiss』においては一度にもらえる量や効果も強化されているため、エンカウントするヒロイン選択後にうさパワー回復を選ぶことで半永久的にストーキングすることも可能。

主人公曰く果音の容姿は「プリティラビィにちょっと似ている」らしいが、設定資料では「果音とは少ーしデザインが違います」と記載されており、また黒髪ショートヘアーの果音(変身しても変化なし)に対してプリティラビィはピンクゴールドのツインテールという髪型である。

ゲームの学園祭ではヒロインが「魔法喫茶」の企画でプリティラビィのコスプレを行う場合がある(どちらの部活で発生するかはヒロインによって異なる)が、この衣装は果音のそれと違い全体的に色が淡く、装飾も簡略化されている(眼の色も変わらない)。これは「果音のものは主人公の妄想で着せられるため本物のデザインだが、他のヒロインは手作り衣装なので微妙にデザインが異なっている」とのこと。果音EDの学園祭コスプレ衣装がその本物のデザインで目まで変わっているのは黙っておこう。またストーリーH(写真部)限定で、同人誌即売会でダークジュビアのコスプレをするコスプレイヤー「アリス」を撮影するというイベントがある。

キャラクターデザインのヤマザキマサハル氏とプロデューサーの杉山イチロウ氏によると、「当初は果音が変身することとうさパワーの設定しか考えていなかったが、開発会社のディンゴから「それなら設定をちゃんと作った方がいい」と言われ、それからルーレット、歌やジュビアの設定ができてどんどん広がっていった」らしい。エンカウントの掛け声はマスターアップ数か月前にプログラマーから作ってほしいと頼まれ、その場のノリで「ミラクルエンカウント」と答えたところそのまま採用されたとのこと。

設定などはもろに『美少女戦士セーラームーン』の影響を受けているのは言うまでもない。劇場版が視聴者参加型になっている内容などはプリキュアシリーズの要素も入っている。なお果音役の伊瀬茉莉也はキュアレモネード/春日野うらら役で、PSP版発売当時はヒロイン中唯一のプリキュアキャストだった(発売後を含めると早倉舞衣役の金元寿子も該当)。

アニメ版

ゲームと大まかな設定は変わらないが、主題歌が変更されている。
第4話でOPが流されたが、明らかな作画崩壊(顔が崩れ装飾のデザインが雑でツインテールが宙に浮いたプリティラビィ、静止画連続、細長いお面のような顔をした無数のダークジュビアなど)をしており視聴者に衝撃を与えた。後述のスタッフなので「あれは崩壊ではなく演出だ」という声もあるが、ゲーム版とのデザインのギャップはあまりにも大きい。

なおシリーズディレクターは「YUASA MASAAKI(湯浅政明)」、キャラクターデザインは「MORI HISASHI(森久司、旧・中山久司)」で、無駄に豪華。森氏はかつて『セーラームーン』の原画を担当していたことがあったりする。いやほんとどうしてこうなった

登場人物

PSP版およびアニメでは台詞がないが、『Kiss』の一部キャラのラブラブデイズで流れる劇場版ではセリフの音声が収録されている(声優は非公開)。

  • プリティラビィ
    主人公。ホワイトシスターがピュアなハートによって変身した姿。上半身は肩から胸元まで露出、左腕は二の腕まで隠れており、右腕に赤いベルトを巻いている。胸には月の模様が入った緑のハート型ブローチがついており、頭にはウサ耳カチューシャ、髪型はピンクゴールドのツインテール。瞳は赤紫。また果音の変身した姿では額に緑の星が確認できる。変身は携帯電話型の変身アイテムで行う。
    変身の掛け声は「マジカルピュアハート・オープン!うさパワー、ミラクルマックス!ラブリーシスター、ムーンウィッチ・プリティラビィ!」。決め台詞は「あなたのピュアハートをオープンしちゃうんだから!」。
    必殺技の一つに「ラビィヘッドロック」があるが、主人公曰く「サービス技」。プラスボックス収録のドラマCDで主人公は果音にこの技をかけられているが、「谷間がない」と言ったことで果音を怒らせよけいにグリグリ押し付けられた。うらやまけしからん。さらにおでこにキスする「ラビィキッスアタック」なる技を繰り出しているが、これは果音の創作。『Kiss』の劇場版では「ラビィファイナルシャイニースター」でダークジュビアを倒した。
  • ダークジュビア
    悪役。同じくホワイトシスターの血を受け継いでいる設定のためか、肩が露出した服装はラビィと共通している。しかしロングヘアで、蝶のようなカチューシャ、星型の腕輪や全体的に黒い配色など、ラビィと対になるデザインである。また臍も見えている(臍チラ)。瞳は青紫で、赤い十字の光が入っている。額には黒い星が浮かんでいる。
    必殺技は「ナイトメア・インパクト」。コスプレイヤー・アリスはこの技の動きを再現する。
  • 風のテラル
    ラビィをサポートするため地球が送り込む精霊。が、地球は傷ついているため5分しか力を保てない。
    名前だけはゲーム中や上記プロローグにも登場するが、PSP版やアニメでは姿などの設定が一切開示されておらず、少なくとも性別が男性であることだけ明かされていた。『Kiss』での劇場版で姿が初登場。緑色の髪に白い仮面で顔を隠しており、襟を立てた服を着ている。
    室戸亜岐が好きなキャラらしい(主人公の「どの魔法姫が好みか」という質問に対する返答がこれだったのでツッコミを入れられたが)。また果音関連で主人公がテラルに例えられることもある。

主題歌

『ムーンライト スターライト』(ゲーム版)
 作詞:杉山イチロウ
 作曲:岩垂徳行
 編曲:小林敦※EDスタッフロールより キャラクターソングCDでは岩垂徳行になっている
 歌:果音(伊瀬茉莉也)※EDのスタッフロールより

歌については、各ヒロインが劇中のカラオケおよび学園祭コスプレ喫茶(両方ともリズムフォトセッション)で歌うものが存在。ゲームではいずれもTVサイズだが、各キャラクターソングCDにそれぞれのヒロインが歌うフルバージョンが収録されている。

柚ノ木梨奈ストーリーHではイベントでの選択肢により、アコースティックバージョンを聞くことが可能(ギター演奏は鈴木ぷよ氏、ゲーム中では主人公が演奏)。梨奈(大亀あすか)によるソロバージョンと果音(伊瀬茉莉也)とのデュエットバージョンがあり、両方ともオリジナルサウンドトラックで聞くことができる(TVサイズのみ)。『Kiss』の深角友恵ラブラブデイズでは友恵(沢城みゆき)によるソロバージョンが収録されている(こちらはサウンドトラック未収録)。

またピアノによるインストゥルメンタルバージョン(ゲーム中で梨奈が演奏)もあり、これもサウンドトラックに収録されている。

果音のテーマはこの曲のインストゥルメンタルアレンジになっている。

『PURIPURI! プリティラビィ』(アニメ版)
 作詞:はかせ
 作・編曲:ARM
 歌:前田果音(伊瀬茉莉也)

アニメ版エンディングテーマ『スマイルF』のCDに収録。第4話で挿入歌として使用。

関連動画

「プリティラビィ」そのものより、『ムーンライト スターライト』のリズムフォトセッション、
およびその際のダンスをもとにした動画が多い。

関連商品

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

関連コミュニティ

ニコニコミュニティは2024年8月に終了しました。

関連項目

  • フォトカノ
  • 岩垂徳行
  • 湯浅政明

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