第七駆逐隊(だいななくちくたい )とは、旧大日本帝国海軍の駆逐隊の一つである。
ここでは、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん-艦これ-』に登場する艦娘、「朧」「曙」「漣」「潮」の4人で編成されるチームについて、また史実についても併せて解説する。
日本海軍の駆逐艦による部隊「駆逐隊」の一つであり、特に太平洋戦争中、綾波型改(特ⅡA型/吹雪型第二期の後半にあたる)の駆逐艦4隻で編成された横須賀鎮守府所属の駆逐隊である。開戦時の所属の正式名称は『第一航空戦隊所属第七駆逐隊』
なお、正確に言うと、第七駆逐隊としては6代目にあたる。
ちなみに史実では、大戦中に4隻が揃って行動することは、実は一度も無かった。
実装当時から編成・出撃任務がある第六駆逐隊には人気の点で一歩譲るが、ゲーム開始から3年以上の時間が経過した現在、ゲーム開始当初から全員実装されていながらも未だに編成任務がないが、地味ながらも提督達の間で知名度を上げつつある駆逐隊の一つである。
※なお、終戦前に「響」「霞」も第七駆逐隊に所属しているが、特に前置きなく第七駆逐隊といった場合には「朧」「曙」「漣」「潮」を指すことがほとんどである。
絵師が統一されている駆逐隊の一つで、お揃いの白と青のセーラー服に身を包む。絵師のdrew氏は艦娘の絵に小物を描き込む傾向があり、「朧」の蟹、「曙」の鈴やミヤコワスレ、「漣」のウサギ、「潮」のシール&連装砲と、よく見ると色々と隠し要素があって飽きない。
図鑑Noは67から70で並んでいる。艦船図鑑①の一番右のタブを開けば右下にいるはずである。
なお、実は第七駆逐隊のメンバーは、艤装が綾波型ではなく吹雪型のままになっているが、こまけぇこたぁいいんだよ!
斯様に、第六駆逐隊や改二が実装される駆逐艦、そして新たに実装される駆逐艦達に話題を持って行かれ、目立つことがあまりなかった第七駆逐隊だが、2014年冬辺りから次第に風向きが変わり、2017年現在、今や全駆逐隊きっての衣装持ちになっていたりする。
この他に表紙こそ冠する事こそないものの、雑誌等の書き下ろしイラストが豊富で数ある駆逐隊として最もメディア露出してるメンバーと云える(単艦ならば、吹雪や島風、夕立や時雨といったエース級が居るが、駆逐隊単位では現状一番多い)
中でも、4人揃っての新規グラフィックとなった15年の水着グラには、事前の告知も全くなかったため、度肝を抜かれた提督が多かった。
なお、水着ということで、ある部分の大きさが潮>朧>漣>曙であることが明確となった。
以下に、艦これに登場する第七駆逐隊のメンバーについて記述する。なお、追加メンバーである霞と響についても記述する。
「朧が頑張ったって?あ…そう、そうね、次も頑張るから!」
デザイン:drew CV:早坂梢
第七駆逐隊では長姉にあたるが、綾波型としては7番艦(吹雪型17番艦)。個性的な妹達に対して没個性と呼ばれ、蟹しかないような言われようであったが、頑張り屋な一面から、密かに応援する提督も多い。
なお史実でも、第七駆逐隊で1隻のみ独立して別作戦に従事することが多く、さらに戦没する前に第七駆逐隊から離れている。
2015年秋の浴衣グラフィックから読書家の一面もあり。
絵師によると白でフロントに青いリボンだそうである。
詳しくは→朧(艦これ)
「大勝利よ!私に十分感謝しなさい、このクソ提督♪」
デザイン:drew CV:早坂梢
綾波型8番艦(吹雪型18番艦)。だが、竣工は4艦の中で一番早い。いわゆる、「裏提督LOVE勢」の一人に挙げられる口の悪さで有名。だがそれがいい。
最近は、小説版「陽炎抜錨」でのヒロインとして人気も上昇している。
絵師によるとピンクでフロントに白いリボンだそうだ。
2016年12月9日のアップデートで改のグラフィック一新。旧デザインと比べて限定グラフィック寄りの線が細いスタイルになった。そして絶対領域が拝m・・・「このクソ提督がぁ!!」
詳しくは→曙(艦これ)
「いつもふざけていると思われがちですが、まぁちょっと本気は、凄いでしょ、ね?」
デザイン:drew CV:早坂梢
綾波型9番艦(吹雪型19番艦)。
5人の初期艦娘のうちの一人だが、選ばなかったときはドロップが極端に難しいとも。
プレイヤーを「ご主人さま」と呼び、その言動はネタの宝庫と呼ばれる。
2016年8月31日以降、改のグラフィックが一新。スカートにミニエプロンを付けておりご主人さまと呼ぶメイドらしさを漣なりにアレンジした様子。
絵師によるとイチゴ。
詳しくは→漣(艦これ)
「私でも…お役に立てたのでしょうか…ああっ、みんな見ないでください…恥ずかしいよぉ…」
デザイン:drew CV:早坂梢
綾波型10番艦(吹雪型20番艦)。綾波型としては末っ子にあたる(その下は暁型)。ただし、竣工は実は「漣」よりも先。
最近は(特に陽炎型に)増えてきた巨乳駆逐艦娘だが、未だにその筆頭に挙げられる。が、本人は恥ずかしいと思っているらしいので、そっと見守ってあげよう。
彼女のみ通常と改二にそれぞれ個別で限定グラフィックが用意されており(彼女を除くと、現状は吹雪のみ)、第七駆逐隊では一番の衣装持ちだったりする。
絵師によると白でお尻あたりにウサギプリントだそうだ。
詳しくは→潮っぱい 潮(艦これ)
「霞、出るわ。見てらんないったら!」
デザイン:コニシ CV:宮川若菜
朝潮型9番艦。
ダメ提督更生機ことロリッ娘ハートマン軍曹にして曙同様「裏提督LOVE勢」の一人である
曙が大破着底した二日後に移ってきたのが霞である。全体的に口厳しいが、他人を見捨てることが苦手で面倒見のいい性格をしている。短い間ではあったが姉妹艦を失っていた潮や響にとっては大切な仲間となった。
詳しくは→霞(艦これ)
「不死鳥の秘密は、修理のタイミングにもあるんだよ。」
デザイン:やどかり CV:洲崎綾
暁型2番艦(吹雪型の22番艦)。
運の強さから「不死鳥」と例えられる。第六駆逐隊の一員でもあり高い人気を誇っている。
潮から預かった主砲を持った状態で終戦を迎えた。
詳しくは→響(艦これ)
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 昭和6年(1931年)7月31日 | 「曙」就役(大阪・藤永田造船所) |
| 10月31日 | 「朧」就役(佐世保海軍工廠) |
| 11月14日 | 「潮」就役(浦賀船渠) |
| 昭和7年(1932年)1月~3月 | 「朧」「曙」「潮」第一次上海事変に参戦 |
| 5月19日 | 「漣」就役(舞鶴海軍工廠) 当初は第十駆逐隊に編入される |
| 昭和10年(1935年)9月26日 | 第四艦隊事件。以下のような被害を受ける。 「朧」:艦首が曲がる 「曙」:艦尾が曲がり亀裂が入る |
| 昭和14年(1939年)11月 | 第七駆逐隊結成(正しくは第六次なので再結成) 以降、日中戦争で上海に派遣される |
| 昭和15年(1940年)10月11日 | 紀元二千六百年特別観艦式に「漣」が参加 ※この時、他の3隻は中国で作戦中のため参加できず |
| 昭和16年(1941年)4月10日 | 第七駆逐隊は一航戦の所属(トンボ釣り)となる |
| 9月1日 | 五航戦が編成され、「朧」「漣」がその五航戦に転属となる ※以降、「朧」は他の第七駆逐隊と行動を共にすることはなかった。 |
| 9月25日 | 「漣」が一航戦に復帰。五航戦には2日後の9月27日付けで陽炎型「秋雲」が入り、以降「朧」のパートナーを務める。 |
| 12月? | 「曙」曳航策をスクリューに巻き込む事故のため損傷、呉に入渠 このため、「曙」はミッドウェー島攻略作戦に参加出来ず |
| 12月8日 | 太平洋戦争開戦 「漣」「潮」ミッドウェー島を砲撃 「朧」グアム島攻略作戦に参加 ※航続力不足のため、一航戦・五航戦と共に真珠湾に行くことが出来なかったため。真珠湾には第一八駆が代理で行っている |
| 12月30日 | 「潮」柱島泊地付近で訓練中に機雷を落とす。 →「陸奥」爆沈の原因ともされた一件(現在は研究の結果否定) |
| 昭和17年(1942年)1月11日 | アンボン攻略戦に「漣」「潮」「曙」参加 |
| 3月1日 | スラバヤ沖海戦に「漣」「潮」「曙」参加 「潮」が潜水艦『パーチ』を砲撃で撃沈 |
| 4月10日 | 第七駆逐隊は第十戦隊に編入 「朧」のみ第七駆逐隊を離れ、横須賀鎮守府付に編入 以降、第七駆逐隊は3隻体制となる。 |
| 5月8日 | 珊瑚海海戦に参加。 「曙」が「翔鶴」、「潮」が「瑞鶴」、「漣」が「祥鳳」の直衛を担当するが、「祥鳳」は撃沈され、「翔鶴」も中破。 |
| 6月 | 第六駆逐隊と共にAL作戦に参加 |
| 9月 | ショートランドにて「漣」がサンゴ礁と接触し艦底を損傷。以降1ヶ月以上戦列から離れる |
| 10月17日 | 「朧」戦没 キスカ島への輸送作戦中に米軍機の爆撃を受けて。 ※最後まで、他の第七駆逐隊と戦場を共にする事は無かった。 |
| 11月1日 | 「漣」の修理完了。以降は第七駆逐隊は南洋への輸送護衛任務に従事する |
| 11月15日 | 「朧」除籍 |
| 昭和18年(1943年)1月10日 | 「曙」「潮」横須賀にて入渠 |
| 2月1日 | 「曙」「潮」の修理完了。第七駆逐隊は輸送護衛任務再開 |
| 4月11日 | トラックにて「漣」がサンゴ礁と接触。工作艦「明石」にて応急修理後、横須賀~呉と回航され、修理完了は6月となる。 |
| 8月17日 | 「漣」第一次ベララベラ海戦に参加 このとき「漣」に三水戦司令部が置かれる |
| 昭和19年(1944年)1月1日 | 第七駆逐隊は第一水雷戦隊所属となる |
| 1月14日 | 「漣」戦没 パラオ諸島北方(ヤップ島近海)で米潜水艦「アルバコア」の雷撃を受け。「曙」の目の前での出来事だった。 →以降、第七駆逐隊は2隻体制となる。 |
| 3月10日 | 「漣」除籍 |
| 10月25日 | スリガオ沖海戦 西村艦隊が壊滅状態となり、撤退中「曙」が「最上」、「潮」は「阿武隈」の護衛をするが、「最上」は再度の空襲で航行不能となり、「曙」により雷撃処分される |
| 11月5日 | マニラ湾大空襲。「曙」は「那智」の救援に出動するが、航行不能にされ応急修理を受ける ※航行不能の「曙」をドックまで曳航したのは「潮」である |
| 11月13日 | 「曙」放棄 マニラ湾で再度の空襲により大破着底 「潮」も主機を大破し片肺状態になる |
| 11月14日 | 「潮」はマニラ湾を脱出、シンガポールへ |
| 11月15日 | 朝潮型9番艦「霞」第十八駆逐隊より編入 |
| 12月7日 | 「潮」シンガポールにて応急修理終了。同じく損傷を受けていた「妙高」と横須賀に向かって出航する。 |
| 12月13日 | 「妙高」、米潜水艦「バーコール」の雷撃により大破し、シンガポールに引き返す。「潮」は単艦で横須賀に向かう |
| 昭和20年(1945年)1月9日 | 「潮」横須賀に到着。しかし「潮」の主機の修理は後回しとされ、以降、横須賀に係留されたままとなる |
| 1月10日 | 「曙」除籍 |
| 1月14~20日 | 稼働可能だった「潮」の主砲が、修理中だった「響」に託される |
| 1月26日 | 暁型2番艦「響」連合艦隊付属より編入 |
| 3月10日 | 「霞」第二一駆逐隊へ転出 ※なぜここで「響」を残して「霞」だけを21駆に 異動させたのかは、調査不足のため不明 |
| 3月29日 | 「響」、周防灘で機雷に接触し損傷、呉へ回航する。 ※このため、菊水作戦(戦艦「大和」達による水上特攻)に参加せず |
| 4月7日 | 「霞」自沈 坊ノ岬沖海戦にて米艦載機の攻撃を受け大破、航行不能となり、自沈処分される |
| 4月20日 | 二水戦解散 |
| 5月5日 | 第七駆逐隊解隊 |
| 5月10日 | 「霞」除籍 |
| 5月16日 | 「響」呉での修理完了、舞鶴へ。 |
| 6月10日 | 「潮」横須賀軍港に係留されたまま、予備艦となる |
| 7月18日 | 横須賀軍港が空襲を受けるが、「潮」には被害なし ※この時主に攻撃を受けたのは「長門」だった |
| 8月15日 | 午前7時頃新潟にB-29飛来 「響」、対空戦闘 正午、玉音放送 事実上の終戦 |
| 9月15日 | 「潮」除籍 |
| 10月5日 | 「響」除籍。以降は武装解除の上復員輸送に従事 |
| 昭和22年(1947)7月5日 | 「響」、ソ連に賠償艦として引き渡される (以降については響(艦これ)及び第六駆逐隊の記事参照) |
| 昭和23年(1948年) | 「潮」解体処分される ※現時点での「艦これ」実装されている中で、終戦時に浮揚状態で国内に残った艦としては、最後に解体された艦となる。 |
| 昭和30年(1955年) | マニラ湾に沈んでいた「曙」の艦体の完全浮揚。その後残骸はマニラ港に回航される |
| 昭和31年(1956年) | 「曙」解体完了 |
運営鎮守府公式カレンダーに2年連続採用。個別で見れば3年連続の艦娘もいるが単独だったり相方が異なったりしているため、同じ顔触れでの連続採用は初の快挙
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最終更新:2025/12/06(土) 06:00
最終更新:2025/12/06(土) 05:00
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