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アフィニティ

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 Affinity(アフィニティ)、曖昧さ回避として、

  1. 日本語で「親和性」の意味を持つ英単語。
  2. イギリスのSerif社が開発したグラフィックソフトウェアシリーズの総称。本稿で解説。

まったく新しいグラフィックソフトウェア。 

Apple Design Award Winner
Editors' Choice ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
Windows Developer Award 2018 Applecation Creator of The Year
1st BEST SOFTWERE Photography news
TIPA Best Imagen Softwera
APP OF THE YEAR ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ Stuff

Affinity公式サイトから

「Affinity」とは、Serif Europe.Ltdが制作し販売しているソフトウェアシリーズの総称である

概要

イギリスの会社「Serif(セリフ)」が2014年に「Affinity Designer」を配信し、継続的に名を冠する新作をリリース、既存ソフトの機能アップデートが繰り返されている。

現在はWindowsStore、macOS AppStore、iOS(iPad専用アプリ)、AffinityStore(ライセンスコード形式、各OS対応のインストーラー配布)で下記のソフトが配信されている。

  • Affinity Designer
  • Affinity Photo
  • Affinity Publisher

値段はPC版が6,000円程度。iOS版が3,000円程度。AffinityStoreでは体験版(登録必須)がインストールでき、10日の間で全機能が使用できる。ライセンスコードを所持しているのなら、認証することで製品版へ変わる。

特出すべきなのは、コンピューターグラフィックソフトウェアの最大手Adobe社などが配信・販売している同じようなデスクトップソフトウェアと比べても機能面は見劣りせず、なおかつデスクトップ版とiOS版でも同様の機能が搭載されていること。そして買い切りであることが上げられる。
ついでにいうと、Adobeソフトと比べてとても軽い

Affinityは現時点において、Adobeと比べたらSerif自体が70人程度の小規模な会社であることは否めないが、ソフトウェア自体の品質はとても高い。日本語のサポートもある程度対応し、ソフトウェア内に各機能のヘルプ、ウェブサイト上でチュートリアルの動画も完備している。
最大手のAdobeソフトと比べて搭載していない機能もあるが、普通に扱う分には困ることはないだろう。もしかしたらアップデートで追加されるかもしれないので、その場合は大型アップデートが来るまで気長に待とう。

最低金額でも、iOSで配信されているものが追加課金無しの3000円程度で買えるのも魅力だ。

PhotoshopやIllustratorのようなソフトが欲しいけど月額なのが……と思っている人がいるのなら、それらに付随するファイルの互換性もあるので、間違いなくオススメできるソフトウェアだ。

もし購入しようとする場合は、所持または使用する端末が対応しているかどうかの確認を忘れずに
特にiOS版に関してはiPad専用として出ている為、iPhoneでは使用することができないことに注意が必要だ。

動作条件

少なくもとこのスペックを満たしていれば、Affinityシリーズは全て動作する。
デスクトップ版は、1280x768以上のディスプレイ解像度が必要になることにも一応留意しよう。

  • Windows(WindowsStore)
    Intel64ビットCPU搭載、最低2GB以上、推奨4GB以上。DirectX10互換のグラフィックカード。
    Surface Dual、Surface Pen対応。
  • Mac(macOS AppStore)
    Intel 64ビット Core 2 Duo以上(2007年モデル以降)、最低RAM2GB。
    標準、Retina、拡張色域DCI-P3ディスプレイのサポート
  • iOS(iPad専用)
    iPad 2017年モデル以降のシリーズ(A9プロセッサ以降を搭載しているiPad)。
    iPad Air 2以降のシリーズ(A8Xプロセッサ以降を搭載している)。
    iPadPro全シリーズ。
    iPad mini 5以降。
    ApplePencil対応。

ソフトウェア

Affinity Designer

2014年に配信を開始したベクター形式のドローイングソフトウェア。同様のソフトとしてAdobeIllustratorが上げられる。

Illustratorと違う点は、ベクター形式だけではなくラスター形式も標準でサポートしている点。そして多少なりの画像編集機能を備えている。

画像の単色背景の切り抜きなどでPhotoshopなど別ソフトで出力・編集してから追加していたことからすれば、それが単一ソフトで済む点は余りある利点と言える。

画像の3D化が弱いということだが、一般ユーザーからすればまず困らないだろう。

Affinity Photo

2015年に配信を開始したラスター形式のグラフィックソフトウェア。同様のソフトとしてAdobePhotoshopやGIMPが上げられる。

業界標準の機能は基本的に搭載済み。慣れれば他のグラフィックソフトウェアと遜色無いモノが作れる。

Affinity Publisher

2019年に配信を開始したパブリッシングソフトウェア。同様のソフトとして、AdobeInDesign、AdobeFreamMakerなどが上げられる。
(パブリッシング:編集に対し割り付けを行うソフトウェア。デスクトップパブリッシングソフトウェア、DTP)

MicrosoftOfficeWordなどでチラシのデザインをやったりする人もいると思うが、それ専用のソフトウェア。
縦書きなどの日本独自とも言える機能の数々はサポートされていない。
(そもそも日本語組版への対応はかなり大変である。InDesignに至っては、「いちから作り直した」と公言されているほど)

iOS版は2020年以降に配信予定とされている。

特徴

ペルソナ

プロ仕様のこういったソフトウェアは、「一つのフォルダに機能が詰めてあります」といったような初心者からすれば分かりにくい構造になっている。

一方でAffinityは、それら機能を区分するために

例:Designer)ベクター形式は「デザイナー」、ラスター形式は「ピクセル」

と言った具合に明確なテーマを「ペルソナ」と名称され分けられている。

デスクトップ用ソフトウェアでありがちな上部メニューバー(コンテキストメニュー)のみにある機能というのは基本的に無く、使用したい機能をペルソナという〝フォルダ〟で分けることにより、情報過多による初心者ユーザーの混乱を招かないようなインターフェイスになっている。
iOS版は右下に機能名を表示してくれる?マークもあり、いちいち調べる必要が無いのも追記しておこう。

この機能は、主に画面における情報が制限されるタブレットで有効なものだが、同機能がデスクトップ版にも備わっている。

書き出しの機能もペルソナとしてメニューバーにではなく同じように区分されている。

StudioLink

1.7時点では、主にPublisherにしか搭載されていない技術。

Publisher使用時に、Designer・Photoの機能を当該ソフトが起動していない状態で扱えるようになる技術

DesignerとPhotoがインストールされていなければ使用することはできないが、画像編集のために別ソフトへ切り替える必要がなくなり、Publisher単体で十二分な画像編集機能を取り揃えられ、利用できるようになる。

そもそも、Adobe製品の全ソフトが別々のエンジンで動いているのに対し、Affinityは同一のエンジンで制作・動作している。各ソフト間の互換性の観点から言えば、これ以上ないほどに保証されている。

まさに「Affinity(親和性)」の名にふさわしい機能である。

逆にPublisherにしかない機能も、一部は予めプロジェクトファイルに保存していれば、Designer・Photoでも扱える。

関連リンク

関連項目

  • グラフィックソフト
  • ドローソフト
  • ベクターグラフィック
  • ペイントツール
  • DTP

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