AlienwareとはDELL Incが発売する最高級PCブランドである。
宇宙最強のPCを自称している。
かつては独立した会社であったが、06年にDELLに買収され、09年より日本でも販売開始された。
メーカー製PCとしてはおそらくパナソニックのレッツノートと並んで一番高いPCに分類されると思われる。
まず、ゲーマー向けPCを謳っているとおりデスクトップPCモデル(最新型のX51を除く)ではデフォルトで水冷を搭載し、デュアルGPUであるAMD CrossFireXやnVIDIA SLIにデフォルトで対応する。
ノートブックモデルも同じくAMD CrossFireXやnVIDIA SLIに対応している。
マウス、キーボード、本体の派手なイルミネーションが特徴。
マウス、キーボードだけでも単独で1万近くするという強気の価格設定でもある。
残念な点としては現在(2012年1月)ではノートブックモデルでは下位機種のXPSでも選べるBD-Rドライブが選べないことであろうか。
なお、2012年5月に新型ノートモデルが発売されたが相変わらずBD-Rドライブは選べないままである。
以前はデスクトップにおいては多数のモデルがあったが、現在選べるのは以下の二種類のみ。
・Alienware X51(ミニタワーPC)
・Alienware Aurora(少し大きめのPC)
お値段はAlienware AuroraプラチナモデルにBD-Rとメディアリーダーを追加しただけで35万近くもする凄まじいモデルである。
しかし、以前のAlienware Auroraは最低価格が14万円だったので現行モデルの価格がインフレしているとも言える。
現在のAlienware Auroraは最低価格が21万(12年2月現在)なので単純に7万値段が上がっていることになる。
しかし、2012年2月に4コア版のSandy Bridge-Eのモデルが追加されてそれは16万円なので2万円の上昇に留まっているが、4コア版Sandy-EはTDPが高く(2600kと比べ35wの上昇)、性能は2700kに及ばないため以前のように通常のSandy Bridgeのモデルを復活させて欲しいと思える。
CrossFireX構成(現在ではSLIモデルは選べない)の場合RADEON HD 6870で3万8850円というお値段だが
GTX 580へのアップグレードよりも高い(3万6750円)値段で、自作市場ではGTX 580は一番安いモデルで4万円ほど、RADEON HD 6870は1万6000円なので非常に割高に思えるが
一般的にCrossFireXは自作などでは不具合が出たりして初心者に構築するのを難しいことを考えると
手軽に保証付きでCrossFireXを使えることになるのでそこまで高く無いと言えるかもしれない。(おそらくメーカー製PCでAMD CrossFireXおよびnVIDIA SLIを選べるのはAlienwareだけだろう)
なお、2012年5月現在においてRADEON HD 7x00シリーズが追加されたが、こちらもCFXが選択可能である。
さらに、5月中旬においてGTX 680が選択可能になり、こちらはSLI可能なのでSLIモデルが復活したことになる。
お値段の方はデフォルトでGTX 680を採用するプレミアムモデルにSLI+BD-Rドライブ+メディアリーダーを追加しただけで309280円もしてしまうが・・・
なお、インテルの新型CPUであるIvy Bridgeが発売されたが、こちらはX51だけのアップグレードで
Auroraの新商品は出なかった、恐らく次の製品は来年のHaswell以降になってしまうだろう。
以下でも述べるとおり、Sandy Bridge-Eの商品ではHPの新商品にコストパフォーマンスで大幅に負けてしまうので、その点本社のデルも世界トップ3から脱落してることもあり、ゲーミングPCとしての地位も低下していってると言える。
他にもドスパラやマウスコンピューターのG-Tuneシリーズなど自作PCを組み立ててだけだが、保証付きでGTX 680などのハイエンドのグラフィックボードを選択出来るモデルも国内のネットカフェなどで大幅に採用されているのに対して
Alienwareはデルの直営店以外ではお値段が高いこともありネットカフェでもなかなか採用されていない。
なお、かつてあったAlienware Area 51 ALXはフルタワーで重さが40キロ近くあるという凄まじいPCであった。
GPUの三枚構成も選べたモデルで、電源容量は1200wというまさしく宇宙最強の名にふさわしいモデルであった。
さらに、メーカー製デスクトップPCで世界唯一のアルマイト加工されているPCであり(ノートブックモデルはすべてアルマイト処理済み、現在発売中のデスクトップモデルでアルマイト加工されているのは残念ながら現存しない・・・)、数十秒でRAID0+1が組めてしまう恐ろしいケースも特徴であった。
http://www.4gamer.net/games/092/G009238/20101223003/
販売時の価格は日本では最低35万円、アメリカだと4000ドルという値段で、部品をアップグレードすれば普通にバイクぐらい買えるという恐ろしいぐらいの高価格も特徴であった。
通常のArea 51とArea 51 ALX(ALXとはAlienware eXperienceの略である)の違いは、通常版は「つや消しブラックとシルバーの二色から選べる」ALXは「アルマイト加工されたブラックが選べる」、他にはドライブを覆い隠してるフロントパネルが無印は手動に大してALXは電動で開く(取扱説明書より)違いである、アルマイトは高級車にも使用されてる加工方法の一つで、メーカー製だと世界唯一なので所有欲を満たしたい人は後者を探すと良いと思われる。
現在ではこのモデルは販売中止になってしまったが復活を望む声も多い。
しかし、以前公式Twitterでこのモデルの後継機は絶対に出ないと発表されてしまったのは残念である。
なお、偽物が出回っているらしいので執筆者が知ってる限りの最高スペックを記入しておく
これ以外で何か変なところがあったら偽物の可能性が高しなので注意です。
CPU Core i7 980x(990xのモデルは存在しないはずです)
GPU GeForce GTX 580 3way-SLIorGTX590orRADEON HD 6990(本物はカードに関係なく本体に固定するバーのようなものが付いています、これが付いていないと100%偽物です!)
http://www.4gamer.net/games/092/G009238/20101223003/SS/022.jpg
HDD SSD 512GBor256GB(ヤフオクで出ている120GBとかは構成上偽物です)
Mem 4GBX3 12GB
オプション Creative Sound Blaster X-Fi Titanium or Killer Xeno Pro LANカード
ノートブックに関しては適期的にアップデートされてるようなので公式サイトをチェックして欲しい。
Alienwareブランドの周辺機器については以下のとおりである。
・Alienware TactX マウス(ロジクールのG9のOEM)
・Alienware TactX キーボード(ロジクールのG15からディスプレイを取り除いてイルミネーション機能を追加したOEMモデル)
・Alienware TactX ヘッドセット(Steelseriesの5HのOEM)
・Alienware OptX AW2310(nVIDIA 3D Vision対応モデル)
周辺機器に関してはロジクールやSteelseriesなどゲーマーからの評価が高いメーカーのOEMということで高品質なものであるが値段も強気の設定である。
しかし、構成でRADEONが選べるのにOptXが3D Vision専用にしてしまったのは残念な点だろう。
サムスンやLG電子、三菱のモニタのようにRADEONでも使える仕様にして欲しかったと言える。
ちなみに著者は公式Twitterで色々発言してみたが、すべてのコメントに大して返事が来たのだが、モニタに関してだけは「何故か」無回答だったので何らかの手を考えてるかもしれない点を書き記しておく。
著者が知っている限り、PC版Fable3、Serious Sam3、ダンジョンシージ3、(余談ではあるがSteamではコンプリートパックでしか日本語が入っていないので要注意!)The Witcher2 エンハンスドエディション、Nexuiz(2012年版)はAlienwareに対応しており。
ゲーム内の進行に合わせて本体、キーボード、マウスが光るようになっている。
以前Alienwareの公式TwitterにおいてBATTLEFIELD3においてもこの機能を取り込むと書かれていたが
残念ながら現時点(2012年1月)においてはこの機能は搭載されていない。
しかし、少し最初の発表から遅めではあるが4月下旬のアップデートにおいてこの機能が正式に取り入れられた
ダメージを受けるとキーボードや本体が赤色に光るなどして臨場感あるゲームを体験することが出来る。
なお、この機能はAlienwarePC専用というわけではなく、デルのサイトからドライバをDLすれば、Alienwareのキーボードとマウスを接続していれば、マウスコンピューターのG-Tuneや自作PCでも使うことが出来る。
24においてテロリストがAlienwareのノートブックを使っているシーンがある。
また、ダイアリー・オブ・ザ・デッドにおいてAlienwareのPCのパッケージが写っていたりする。
また、Keyのギャルゲー、Rewriteにて千里朱音が所持している「FPSが出来るぐらいの高そうなノートパソコン」とはおそらくAlienwareのことを指していると思われる(ドスパラなどのハイスペックのノーパソは見た目は普通なので)
他にも、現代ドイツを(ある意味で)代表するウーヴェ・ボル監督の映画、「アローン・イン・ザ・ダーク」においても特殊部隊がAlienwareのラップトップを使ってる場面がある
なお、かつてAlienwareが独立した会社であった06年以前はVooDooPCというメーカーがあり、それが事実上のライバルであったが、HP(ヒューレット・パッカード)に買収されて以降、これはAlienwareと違い事実上消滅する形で、公式サイトも長年更新されていない。
そして、長年の沈黙の後、ライバルのHP(ヒューレット・パッカード)も、Alienwareに対抗するためにVooDooPCの後継機と思われるゲーミングPCを発売開始した
http://h50146.www5.hp.com/products/desktops/personal/h9_12spr/
HP Phoenixというモデルで、こちらもメーカー製としては珍しく水冷を搭載し
Alienwareと同じく本体とキーボードの派手なLED照明が特徴である。
同じ構成が選べるので試しに最低構成から全く同じ構成にしてみたところ(Corei7 3960x,Mem16GB HDD 2TB RAID0 RADEON HD 7950 BD-Rドライブ)
お値段は2012年6月中旬で
HPのPhoenixが244125円であり
Alienware Auroraが325880円であり、Alienwareのほうが非常に高くなってしまう。
最近は本社であるデルの世界シェアが落ちてるということもあり、部品の調達力が負けてしまうのだろうか
このお値段では一般向けへの普及は厳しいと思われる・・・
さらに、HPはAlienwareに対抗するために新しい新機種を出してきた
http://h50146.www5.hp.com/products/desktops/personal/h9_12sum2/
HP Pavilion Phoenixというモデルで、ぱっと見のデザインは上のHP Phoenixと変わらないが Ivy Bridgeが選択できる
この件について公式Twitterで質問してみたところ、現在Ivy Bridgeの新型(小型モデルのX51は発売されている)を出す予定は無いとのことである。
なお、HPに買収され事実上消滅したVooDooPCの他に「Falcon Northwest」というライバル会社がある
こちらは現在も独立を保っており、同社のサイトからPCをBTOで購入できる
日本への販売はしていないが、輸入代理店を使えば入手することが出来ると思われる。
なお、使用されている水冷ユニットはAlienware、HP Phoenix共に米Asetek社製の物を使用している。
違う点はAlienwareは本体自体が光るのに対して、HP Phoenixは水冷ユニットが発光するようになっている。
水冷ユニットの性能は製造元が同じなので変わらないと思うのでこのあたりはお好みになると思われる。
Alienware http://www.asetek.com/products/gaming-pcs/alienware.html
HP Pavilion http://www.asetek.com/hp-pavilion-hpe-h9.html
なお、著者が知っている限り、マウスコンピュータの「G-Tune」シリーズは同社の570LXというモデルを使用している
http://www.asetek.com/desktop/cpu-coolers/570lx.html
他にはAMD Bulldozerには同社のOEMモデルが使われている
http://www.asetek.com/liquid-cpu-cooling.html
ということで水冷の性能はHP、Alienware、G-Tune、AMD共に製造元が同じため、全く同じだと思われるので完全に好みになると思われる。
なお、上記にあげた「Falcon Northwest」社はCoolit Systemsという会社の水冷ユニットを使用している。
Coolit Systems社の水冷ユニット自体は日本でも正式に販売されており、試してみたい方はこれに関しては手軽に自作PCなどでシステムを構築できることになる。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100415_361384.html
なお、理由は不明だが上記でも述べた通り、ノートブックモデルは最高級品でもBD-Rドライブが選べないようになっている、また、小型デスクトップPCのX51でもBD-Rドライブが選べないようになっている。
BD-Rドライブが選べるのは現在では最上級機種のAuroraだけである。
デルの下位機種であるXPSでもBD-Rドライブが選べ、エントリーモデルのInspironでもBD-Rドライブが選べるのだが、何故Alienwareモデルだけ肩粉に頑なにBD-Rドライブを拒否するのかというのは不明である。
なお、2chなどで報告されているがヤフオクなどでこのPCの「海賊版」が定期的に出品されてるらしい
特に「Area 51」シリーズは現在では入手困難なこともあり、海賊版の普及?に拍車をかけていると思われる
怪しい商品を見かけたら(例えば正規のスペックと違うものとか、正規品はSSDが最低256GBとかなのでそれ以下だとかなり怪しい))、出品者に
「マザーボードの画像(Alien文字が書かれてる部分をアップでなど)」や「ビデオカードの画像(Alienware製品はどれも本体ケースに固定するバーが付いてある)」をアップするように求めるべきである
alienwareに関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
alienwareに関するニコニコミュニティを紹介してください。
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最終更新:2025/12/27(土) 15:00
最終更新:2025/12/27(土) 15:00
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