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エーエムディー

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  1. Advanced Micro Devices …アメリカの半導体メーカーで、CPU、GPUを開発&販売している。本項で説明。
  2. 社団法人デジタルメディア協会(Association of Media Digital)
  3. エイエムディ自動機、日本の自動組み立て機の設計・製造メーカー
  4. アルメニアドラム、アルメニアの通貨単位ドラムのISO 4217コード
  5. アフマダーバード空港のIATAコード
  6. AMD模型(Antisymmetrized Molecular Dynamics)、原子核のモデル
  7. 加齢黄斑変性(Age-related Macular Degeneration)、目の病気
  8. エウシュリーの18禁ゲーム「戦女神シリーズ」に登場する美を愛する魔神アムドシアスの非公式略称。

AMD(企業) 概要

AMD

Advanced Micro DevicesはPC業界ではIntelと共に名を知られた半導体製造会社である。AthlonなどのCPU開発で有名。ビデオカード製造で有名なATi社を買収し、現在はGPU製造メーカー2強の一角でもある。(ATiについての詳細は該当項を参照のこと)

「あむど」ではなく、「エーエムディー」が正しい呼称。

歴史

かつてはIntel製品の2次ソース会社としてx86マイクロプロセッサーを製造していたが、Intelが80386でAMDとのライセンス契約を破棄したため、互換製品を独自開発することとなった。そしてIntelからは大きく遅れたものの、Am386とAm486を相次いで発売し、特にAm486はPentiumでの仕様変更(ソケット7)などもあって根強い人気を得た。

この時期になるとCyrixなどのIntel互換CPUメーカーが相次いで参入し、AMDの市場を脅かすようになった。AMDもより高性能の製品を投入すべくK5の開発に着手するが、開発が難航したためやむを得ずAm486を高速化したAm5x86を繋ぎとして投入する事態となる。

そしてAMDの経営陣はK5の後継プロセッサを独自開発することを断念し、同じ互換CPUメーカーであるNexGenの買収を決断した。NexGenの当時の製品であるNx586は非常に先進的で技術的には先端を行っていたが、Intel製品とピン互換ではなく、チップセットもマザーボードも独自という方向性だったのでシェアを得ることが出来なかった。AMDはNx686をピン互換に作り変え、K6としてリリースした。

AMDの名を一躍有名にしたのがK6シリーズである。これはMMX Pentium(P55C)とピンと命令互換性を持ったCPUで、一時的にクロック周波数でIntelを上回ったことや、Pentium IIがSlot 1に移行したのに対して引き続きSocket 7対応を謳い続けたことで、PC自作派の間で人気を獲得した。

しかし性能面で大きく水をあけられるようになると、巻き返しを図るために、1999年に独自のスロット/ソケットを採用したAthlonをリリースした。こちらでも安定供給できる1GHz CPUを出したことで再び話題となった。

その後、AMD64(Intel 64と併せてx64とも呼ばれる)というx86命令を64bitに拡張したものを開発。
Intelが当初、x86命令との互換性を一切捨てたIA-64を推し進めるものの、対応CPUの性能が上がらず、AMD64をマイクロソフトが率先して対応するようになったことで、Intelが渋々互換性のあるIntel 64を開発せざるを得ない逆転現象が起きた。

一時期AMDの主力CPU Athlonが、Intelの当時の主力CPU Pentium 4より低発熱性や性能で上回ったため、自作派を中心にIntel社を凌ぐ人気を博したものの、Core iシリーズ登場後は再びIntelの後塵を拝した。

2006年にはカナダのATI Technologiesを買収し、グラフィックチップ分野にも進出、元々製造していたチップセットやCPUに同社の技術を入れたグラフィック機能を搭載するようになり、Athlon向けチップセットで良好関係にあったnVIDIAとは敵対関係に一変した。一方でCPUで敵対関係にあるIntelとは、グラフィックカードの供給などで複雑な関係へと変化した。ATIの買収に伴い、コンシューマゲーム機向けカスタムチップの提供も行うようになった。2016年の時点で、大手3社の据え置き機はすべてAMDのチップを採用している(後述)。

2014年にリサ・スーがAMDのCEOに就任したが、当時のAMDはBulldozerコアのCPU開発がうまくいかず、K8コアで参入したハイエンド市場でのポジションを急速に失っていた。リサ・スーは製品開発のフォーカスを「ハイエンド・コンピューティング」に定め、ハイエンドCPUを新しいアーキテクチャーから設計するという思い切った決断を行い、3年後の2017年にZenアーキテクチャーによるCPU「Ryzen」をリリース、ファウンドリーパートナーについても、最先端プロセスの開発競争から脱落しつつあったGlobalfoundriesからTSMCへの切り替えを決断した。[1]

Ryzen発売後は単体CPUの販売数量シェアを増やし続け、2019年7月は一時的にintelを逆転、それ以降もシェアは拮抗している。[2]

2020年10月にはXilinx(ザイリンクス)を350億ドルで買収すると発表した。予定では18か月後に手続きが完了する。[3]

製品群

2019年7月現在はAM4のマザーボードにてRyzenシリーズが主力として展開されている。注意しておくべきことは内蔵GPUがHEDT向けのRyzen Thread Ripper、またRadeon Vegaを搭載するRyzen G、Athlon を除いたメインストリーム向け製品には搭載されていないことである。これらの製品にはグラフィックカードが必須である。また同じAM4であっても、一部のマザーボードは新しいCPUに対応できない可能性がある。

現行製品 デスクトップ向け(2019年7月現在)

AMD Ryzen シリーズ

AMDにとって6年ぶりのアーキテクチャ刷新となる。Socket AM4を採用しておりAM3+やFM2+とは互換性がない。

  • Summit Ridge (サミットリッジ) (プロセスルール 14nm / Socket AM4)
モデル CPUクロック(定格/ターボ/XFR) コア/スレッド L2キャッシュ L3キャッシュ TDP
Ryzen 7 1800X 3.6 GHz/4.0 GHz/4.1 GHz 8/16 4 MB 16 MB 95W
Ryzen 7 1700X 3.4 GHz/3.8 GHz/3.9 GHz 8/16 4 MB 16 MB 95W
Ryzen 7 1700 3.0 GHz/3.7 GHz 8/16 4 MB 16 MB 65W
Ryzen 5 1600X 3.6 GHz/4.0 GHz/4.1 GHz 6/12 3 MB 16 MB 95W
Ryzen 5 1600 3.2 GHz/3.6 GHz 6/12 3 MB 16 MB 65W
Ryzen 5 1500X 3.5 GHz/3.7 GHz/3.9 GHz 4/8 2 MB 8 MB 65W
Ryzen 5 1400 3.2 GHz/3.4 GHz 4/8 2 MB 8 MB 65W
Ryzen 5 1300X 3.5 GHz/3.7 GHz/3.9 GHz 4/4 2 MB 8 MB 65W
Ryzen 3 1200 3.1 GHz/3.4 GHz 4/4 2 MB 8 MB 65W
  • Pinnacle Ridge(ピナクルリッジ) (プロセスルール 12nm / Socket AM4)
モデル CPUクロック(定格/ターボ) コア/スレッド L2キャッシュ L3キャッシュ TDP
Ryzen 7 2700X 3.7 GHz/4.3 GHz 8/16 4 MB 16 MB 105W
Ryzen 7 2700 3.2 GHz/4.1 GHz 8/16 4 MB 16 MB 65W
Ryzen 5 2600X 3.6 GHz/4.2 GHz 6/12 3 MB 16 MB 95W
Ryzen 5 2600 3.4 GHz/3.9 GHz 6/12 3 MB 16 MB 65W
  • Matisse(マティス) (プロセスルール 7nm / Socket AM4)
モデル CPUクロック(定格/ターボ) コア/スレッド L2キャッシュ L3キャッシュ TDP
Ryzen 9 3950X 3.5 GHz/4.7 GHz 16/32 8 MB 64 MB 105W
Ryzen 9 3900X 3.8 GHz/4.6 GHz 12/24 6 MB 64 MB 105W
Ryzen 7 3800X 3.9 GHz/4.5 GHz 8/16 4 MB 32 MB 105W
Ryzen 7 3700X 3.6 GHz/4.4 GHz 8/16 4 MB 32 MB 65W
Ryzen 5 3600X 3.8 GHz/4.4 GHz 6/12 3 MB 32 MB 95W
Ryzen 5 3600 3.6 GHz/4.2 GHz 6/12 3 MB 32 MB 65W

Ryzen Thread Ripper

Socket TR4でのみ動作する、HEDT向けのRyzen。

モデル CPUクロック(定格/ターボ) コア/スレッド L2キャッシュ L3キャッシュ TDP
TR 2990WX 3.0 GHz/4.2 GHz 32/64 16 MB 64 MB 250W
TR 2870WX 3.0 GHz/4.2 GHz 24/48 12 MB 64 MB 250W
TR 2950X 3.5 GHz/4.4 GHz 16/32 8 MB 32 MB 180W
TR 2920X 3.5 GHz/4.3 GHz 12/24 6 MB 32 MB 180W
TR 1950X 3.4 GHz/4.0 GHz 16/32 8 MB 32 MB 180W
TR 1920X 3.5 GHz/4.0 GHz 12/24 8 MB 32 MB 180W
TR 1900X 3.8 GHz/4.0 GHz 8/16 4 MB 16 MB 180W

Socket sTRX4でのみ動作する、HEDT向けのRyzen。

モデル CPUクロック(定格/ターボ) コア/スレッド L2キャッシュ L3キャッシュ TDP
TR 3990X 2.9 GHz/4.3 GHz 64/128 32 MB 256 MB 280W
TR 3970X 3.7 GHz/4.5 GHz 32/64 16 MB 128MB 280W
TR 3960X 3.8 GHz/4.5 GHz 24/48 12 MB 128 MB 280W

APU (Accelerated Processing Unit)

AMDが新たに開発した統合型プロセッサー。GPUとノースブリッジをCPUに組み込んでおり、高い内蔵グラフィック性能が売り。ソケットはFM2+であり、FXシリーズCPUとは互換性がない。しかしBristol RidgeからSocket AM4になり、APUとRyzenシリーズが同じソケットで使えるようになった。

Raven RidgeからはBulldozerに代わってZENアーキテクチャが採用され、従来のAPUと比べて大きくCPU性能が向上しintel Coreシリーズと遜色ない性能を持つようになった。

最高設定でなければそれなりに3Dゲームを遊ぶことができるので、比較的安価にゲームPCを構築可能である。A-シリーズでは外付けのRADEONグラフィックボードと組み合わせるデュアルグラフィックスにより、グラフィックス性能を向上させることができるが、ソフトウェアによって効果に差があるようだ。

一般的にグラフィックボードは専用のビデオメモリを搭載しており、メインメモリよりも新しい世代の高速な規格が採用されている。しかし内蔵グラフィックはその構造上、メインメモリをビデオメモリとして利用するのでメインメモリの動作クロックに影響を受ける上、グラボに比べてメモリ帯域の制約がある。少しでもグラフィック性能を向上させたいならば、高クロックメモリの使用をお勧めする。

現行製品 デスクトップ向け(2019年7月現在)

AMD Ryzen G シリーズ

  • Raven Ridge(レイヴンリッジ) (プロセスルール 14nm / Socket AM4)
モデル
CPUクロック
(定格/ターボ)
コア/スレッド
内蔵GPU
(Radeon)
GPUクロック
L2キャッシュ
L3キャッシュ
TDP
Ryzen 5 2400G 3.6 GHz/3.9 GHz 4/8 RX Vega 11 1250 MHz 2 MB 4 MB 65W
Ryzen 3 2200G 3.6 GHz/4.2 GHz 4/4 Vega 8 1100 MHz 2 MB 4 MB 65W
Athlon 240GE 3.5 GHz 2/4 Vega 3 1000 MHz 1 MB 4 MB 35W
Athlon 220GE 3.4 GHz 2/4 Vega 3 1000 MHz 1 MB 4 MB 35W
Athlon 200GE 3.2 GHz 2/4 Vega 3 1000 MHz 1 MB 4 MB 35W
  • Picasso(ピカソ) (プロセスルール 12nm / Socket AM4)
モデル
CPUクロック
(定格/ターボ)
コア/スレッド
内蔵GPU
(Radeon)
GPUクロック
L2キャッシュ
L3キャッシュ
TDP
Ryzen 5 3400G 3.7 GHz/4.2 GHz 4/8 RX Vega 11 1400 MHz 2 MB 4 MB 65W
Ryzen 3 3200G 3.6 GHz/4.2 GHz 4/4 Vega 8 1100 MHz 2 MB 4 MB 65W

A-シリーズ

  • Kaveri (カヴェリ) (プロセスルール 28nm / Socket FM2+)
モデル
CPUクロック
(定格/ターボ)
コア数
内蔵GPU
(Radeon)
GPUクロック
L2キャッシュ
TDP
A10-7850K 3.7 GHz/4.0 GHz 4 R7 720 MHz 4 MB 95W
A10-7800 3.5 GHz/3.9 GHz 4 R7 720 MHz 4 MB 65W
A10-7700K 3.4 GHz/3.8 GHz 4 R7 720 MHz 4 MB 95W
A8-7650K 3.3 GHz/3.8 GHz 4 R7 720 MHz 4 MB 95W
A8-7600 3.1 GHz/3.8 GHz 4 R7 720 MHz 4 MB 65W
A6-7400K 3.5 GHz/3.9 GHz 2 R5 756 MHz 1 MB 65W
  • Godavari (ゴダヴァリ) (プロセスルール 28nm / Socket FM2+)
モデル
CPUクロック
(定格/ターボ)
コア数
内蔵GPU
(Radeon)
GPUクロック L2キャッシュ TDP
A10-7890K 4.1 GHz/4.3 GHz 4 R7 866 MHz 4 MB 95W
A10-7870K 3.9 GHz/4.1 GHz 4 R7 866 MHz 4 MB 95W
A8-7670K 3.6 GHz/3.9 GHz 4 R7 757 MHz 4 MB 95W
  • Bristol Ridge (ブリストルリッジ) (プロセスルール 28nm / Socket AM4)
モデル
CPUクロック
(定格/ターボ)
コア数
内蔵GPU
(Radeon)
GPUクロック L2キャッシュ TDP
A12-9800 3.8 GHz/4.2 GHz 4 R7 1108 MHz 2 MB 65W
A10-9700 3.5 GHz/3.8 GHz 4 R7 1029 MHz 2 MB 65W
A8-9600 3.1 GHz/3.4 GHz 4 R7 900 MHz 2 MB 65W
A6-9500 3.5 GHz/3.8 GHz 2 R5 1029 MHz 1 MB 65W

Athlon / Sempron

省電力版APU。FM2+のAシリーズとは、ソケット、クーラー共に互換性はない。

  • Kabini (カビニ) (プロセスルール 28nm / Socket AM1)
モデル
CPUクロック
(定格)
コア数
内蔵GPU
(Radeon)
GPUクロック L2キャッシュ TDP
Athlon 5350 2.05 GHz 4 R3 600 MHz 2 MB 25W
Athlon 5150 1.6 GHz 4 R3 600 MHz 2 MB 25W
Sempron 3850 1.3 GHz 4 R3 450 MHz 2 MB 25W
Sempron 2650 1.45 GHz 2 R3 400 MHz 2 MB 25W

AMD FX シリーズ

ソケットはAM3+でありFM2+とは互換性がない。Bulldozerの後継であるPiledriverアーキテクチャを採用した、Visheraコアベースの省電版CPU(FX-83××E)が最新であるが、これも2014年に発売されたものであり、現行モデルとしてはかなり古い。全ラインナップでオーバークロックが可能であり、AMDは本シリーズをオーバークロックに向いたCPUと位置づけている 。(ただし保証対象外)

Bulldozer系アーキテクチャは、複数のモジュールを搭載する構造である。モジュールには2基の整数演算コアを有しており、それらが浮動小数点演算コアとL2キャッシュを共通のリソースとして共有し、2スレッドの実行を行う。そのためFX-8000番代、9000番代は8コアプロセッサーとされているが、OSでは4コア8スレッド扱いとなっている。

2015年5月に新設計のZENアーキテクチャを採用した、ハイエンド向けFXが将来投入されることが発表された。ソケットはAM4になる予定で、これまでのFXとの互換性はなくなる。

  • Vishera (ヴィシェラ) (プロセスルール 32nm / Soket AM3+)
モデル CPUクロック(定格/ターボ) コア数 L2キャッシュ L3キャッシュ TDP
FX-9590 4.7 GHz/5.0 GHz 4モジュール/8コア 8 MB 8 MB 220W
FX-9370 4.4 GHz/4.7 GHz 4モジュール/8コア 8 MB 8 MB 220W
FX-8370 4.0 GHz/4.3 GHz 4モジュール/8コア 8 MB 8 MB 125W
FX-8370E ​3.3 GHz/4.3 GHz 4モジュール/8コア 8 MB 8 MB 95W
FX-8350 4.0 GHz/4.2 GHz 4モジュール/8コア 8 MB 8 MB 125W
FX-8320 3.5 GHz/4.0 GHz 4モジュール/8コア 8 MB 8 MB 125W
FX-8320E 3.2 GHz/4.0 GHz 4モジュール/8コア 8 MB 8 MB 95W
FX-8300 3.3 GHz/3.8 GHz 4モジュール/8コア 8 MB 8 MB 95W
FX-6350 3.9 GHz/4.2 GHz 3モジュール/6コア 6 MB 8 MB 125W
FX-6300 3.5 GHz/4.1 GHz 3モジュール/6コア 6 MB 8 MB 95W
FX-4350 4.2 GHz/4.3 GHz 2モジュール/4コア 4 MB 4 MB 125W
FX-4300 3.8 GHz/4.0 GHz 2モジュール/4コア 4 MB 4 MB 95W

Athlon X4

GPU非搭載のSocket FM2+用CPU。APUのGPU機能を無効化したもの。

モデル 動作クロック(定格/ターボ) コア数 L2キャッシュ TDP
880K 4.2 GHz/4.0 GHz 4 4MB 95W
870K 4.1 GHz/3.9 GHz 4 4MB 95W
860K 4.0 GHz/3.7 GHz 4 4MB 95W

エンタープライズ/エンスー向けCPU

米AMDに提示されている最新のモデルナンバー表は既に4Core製品群のみとなっている。モデルナンバーの千の位は同時にマザーボード上に乗っけられるCPU数を意味する(8431なら8CPUまで)。百の位は今のところ6コアであるか否かを示す。下二桁にも一応規則性はある。

なおOpteronに関してはTDP(熱設計消費電力)ではなくACP(Average CPU Power 実際に使用した場合の平均的な消費電力)を消費電力の指標としている。

  • K10(K8系の在庫自体は探せばまだある)
    • Opteron
      • Opteron 84xx(6コア)
      • Opteron 83xx(4コア)
      • Opteron 24xx(6コア)
      • Opteron 23xx(4コア)
      • Opteron 13xx(4コア)

チップセット

Athlonのリリースとともに、本格的なチップセットの開発を開始した。
当初はVIAなど数社と競合していたが、現在はAMDの独占状態となっている。
ATIを買収後は、グラフィック機能としてRADEONを統合したチップセットを発売している。

  • AMD 600 シリーズ (Discon)
  • AMD 700 シリーズ
    • 740G
    • 770
    • 780G/V
    • 785G
    • 790X/FX/GX
  • AMD 800 シリーズ
    • 870
    • 880G
    • 890X/FX/GX
  • AMD 900シリーズ
    • 970
    • 980G
    • 990FX/X
  • AMD 300シリーズ
    • X370
    • B350
    • A320
    • X/A300
  • AMD 400シリーズ
    • X470
    • B450
  • AMD 500シリーズ
    • X570

グラフィックボード

元々は独自のチップにより映像処理を行っていたが、ATIの買収以降はグラフィックチップにRADEONを採用するようになる。また、2010年8月にATIブランドの廃止を宣言。10月よりAMDブランドとしてRADEONの新作「HD6000」シリーズが発売されたことによりATIブランドはなくなった。

AMDのグラフィックボードの一大特徴としては、ライバルメーカーの製品と比べて、3D性能は甲乙付け難いが、伝統的に動画再生能力に力を入れており、その鮮やかな高画質には定評がある。そのためホームシアターPCにも向き、映像鑑賞中心のユーザーたちからの支持も高い。ゲーミングに特化しただけではない万能型のGPUと知られている。

特筆に値する機能としてはAMD Fluid Motion Video(フルイド・モーション・ビデオ)という、秒間24フレームの映像を秒間60フレームに変換する動画再生支援機能がある。→ Fluid Motion

AMD RADEON(ラディオン)シリーズ

RADEON HD5000 以前のシリーズ
→ ATIを参照
RADEON HD6000シリーズ
2010年10月から発売されているDirectX11対応GPU。HD5000シリーズと同じく40nmプロセスで製造され、シェーダユニットとテクスチャユニットの数と消費電力が下がっている。
前世代の同じナンバリングルールに基づいた製品(HD5850→HD6850)と比べると1割程度性能が落ちているが、価格が1万円以上安くなり価格パフォーマンスが上がっている。
動画再生支援機能は「UVD3.0」に、映像出力規格は「DisplayPort 1.2」と「HDMI 1.4」に対応し、いずれも最新機能を搭載している。
なお、RADEON HD 6990はRADEON HD 6970のクロックダウン版を二機搭載したデュアルGPUカードのため、執筆中の2012年7月上旬においても1カードとしては世界最速のRADEONカードであり続けている
RADEON HD7000シリーズ
2012年1月10日から7900から順次販売されている。Windows8で採用されるDirectX11.1に対応している。PCIE-3.0に世界初で対応したのも特徴。
ライバルのnVIDIA GeForceのKeplerに先立って発売された次世代GPU。今までのVLIW4から決別して、GCNという次世代アーキテクチャを採用している。まず、アイドル時において3Wという驚異的な低消費電力を実現し(参考に以前のモデルのRADEON HD 6970は25Wほどで、ライバルのGTX 580は40W程度である)、RADEONが苦手とするテッセレーション以外のほぼ総てにおいてGTX 580を打ち破るスペックを実現した。 数カ月後にはnVIDIAが投入してきた新製品、GTX 680に消費電力、性能共に追い越されてしまい、性能面ではGTX 690で更に水をあけられた。だが、GTX6xxはローエンド、ミドルレンジの製品ラインナップはあまり充実していない、コストパフォーマンスに優れるRADEON HD 7870以下がDELL等のメーカーPCに組み込まれる形で一定のシェアを獲得している。
なお、長らく発売が延期されていたNew ZealandことRADEON HD 7990は7月下旬発売予定との噂がある。
http://northwood.blog60.fc2.com/blog-entry-6058.html

しかし12年中に出ることはなく、実際に製品化され発売されたのは13年4月下旬である。

リファレンスのビデオカードでファンを三機搭載したというのは世界初であると思われる。

ハイエンドであるHD 7970 GHz Editionを二機搭載し、ライバルであるGeForce GTX 690をほぼ同等のパフォーマンスを実現している。

また、何らかの省エネ技術が採用されたのかTDP 250wのRADEON HD 7970 Ghz Editionを二機搭載しながらRADEON HD 6990と同じ8ピンX2の375wの範囲に収まっている。

それと地味な点だがゲームが八本も付属し(それもバイオショックインフィニットなど新作)、これらのタイトルを所有していないならGTX 690と同価格とした場合お買い得感があると思われる。

http://www.4gamer.net/games/135/G013536/20130423086/SS/022.jpg

AMD FirePRO

ゲーマー、一般ユーザー向けのRADEONに対し、クリエイターなどをメインユーザーに据えた製品群。ATI時代のFireGLの流れを汲むOpenGL特化のFirePro 3D、そのモバイル版のMobility FirePro、FireMVの後継となる複数画面表示を前提としたFirePro MULTI-VIEWの3シリーズが存在する。

ゲーム機向けの製品

ATI(当時)のチップが最初に採用されたのは任天堂のゲームキューブである。Flipperという名のチップで、グラフィック機能とあらゆるシステム機能を統合したシステムLSIであった。これは元々、当時任天堂と関係があったとされるArtXというビデオチップメーカーが開発を担当しており、そのままATIがArtXを買収したという経緯がある。その後、WiiのGPUにはHollywood、そしてMicrosoftのXBOX360にXenosが採用された。

次の世代のゲーム機のGPUは全てAMD製である。これは対抗のNVIDIAの失態により、プラットフォームを提供する(任天堂/ソニー/マイクロソフト)側のNVIDIAに対する信頼が崩れて自滅したから、という理由がある。

Wii U向けにRV770系のGPUを設計し、IBM・ルネサスエレクトロニクス・任天堂共同開発のMCMとしてパッケージ化したものがWii Uに搭載されている。

PS4にはJaguarコアのCPUとGCN (Graphics Core Next) 系アーキテクチャのRADEON GPUを採用し、PS4専用にカスタマイズしたAPUが搭載されている他、Xbox OneにもPS4と同様のアーキテクチャを採用したカスタムAPUが搭載されている。

PS5、XBOXにはZEN2(第三世代Ryzen)とRADEONが搭載される。

過去に発売されていた主な製品群

  • Am286、Am386、Am486、Am5x86
  • K5、K6、K6-2、k6-2+、K6-III、K6-III+、K6-III+E
  • Athlon、Duron、Sempron、AthlonXP
  • Athlon64、Turion64、Turion X2 Ultra、Sempron X2
  • Phenom、Athlon、PhenomⅡ、AthlonⅡ
  • QuadFX → ### 無かったことにされました ###

※一部省略

(旧製品について)Phenom II X3及びPhenom II X2・Athlon II X3の一部でマザーボードのBIOS設定を変えると4つのコア全てが動作するようになるものがある。しかし元々無効化されていたコアは欠陥があったために無効化されていた訳であり、有効化されたコアは正常動作しない可能性がある。

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関連項目・外部リンク

脚注

  1. *SIAのロバート・ノイス賞を受賞したAMDのリサ・スー 2020.9.29
  2. *「Ryzen」旋風吹き荒れる、AMD製CPUの販売シェアが再び7割近くに 2020.6.23
  3. *AMD、Xilinxの買収で世界第4位のファブレスICメーカーへ - TrendForce分析 2020.11.2
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