DRAGON GATEとは (ドラゴンゲートとは) [単語記事]

DRAGON GATEとは、兵庫県神戸市に本拠地を置く日本のプロレス団体である。
略称はドラゲー、DGなど。代表取締役社長に岡村隆志が就任している。
ニコニコ動画のタグとしては、スペースを除いた「DRAGONGATE」が使われる。 →タグ検索

概要

1997年にウルティモ・ドラゴン(浅井嘉浩)校長によって設立された、闘龍門JAPANが団体の前身。
2004年7月に現在の名称に変更された。

日本の競技性、アメリカのエンターテイメント性、メキシコの技術感をミックスしたスピード感あふれるレスリングを特徴としており、首都圏や西日本周辺、地上波枠中継を持つ福岡県などで高い人気を持つ。

特筆すべきは、月に一度(毎年12月は二度)開催される後楽園ホールでの大会において、2年以上「超満員札止め」が継続されていることである。現在では大会後1～2週間後には翌月の同会場での指定席チケットが既に完売するということが当たり前のように起こっており、一度だけだがまだ興業が終わらぬ内に翌月の指定席チケットが既に完売したことすらある。またこれらの相乗効果なのか、他会場でも満員・超満員札止めが連発されており、ちょっとした「プラチナチケット」と化している。

所属選手の大半は前身である闘龍門JAPANの出身であり、所属選手に20代の比率が多い。平均年齢も新日本をはじめとした他団体に比べると若く、身長160～170cm、体重70～80kgクルーザー級選手がほとんど。これは選手とファンの交流を身近に行える、いわば超人的なものからかけ離れた"等身大レスラー”像を掲げていることも関連している。

また各レスラーに個々のキャラクター設定がされており、第1試合などやダークマッチなどの前座試合で下積みを行う他団体とは違い、デビュー時からギミックがちゃんと存在する『わかりやすさ』もドラゲーの特徴。そのキャラクターは相撲(大相撲出身のドン・フジイ)、ナルシスト風(YAMATO)、こち亀風(かつてのビッグ“R”清水)、はたまたオネエ系(ヨースケ♥サンタマリア)など多種多彩である。

興行形態

試合展開もメキシカンプロレス(ルチャリブレ)のスピード感あふれるものが多い。タッグマッチでは"リング下に転落するとタッチが成立する"というその地のルールを採用しているため、リング上では選手が目まぐるしく入れ替わる。特に年に一度、主に愛知県体育館で行われる金網マッチは、それらの集大成的存在であるゲーム性の強い形式として知られている。

また、所属選手のほとんどがユニットに所属しており、ユニット同士の抗争展開が中心となっている。
マイクパフォーマンスも各興行内でほぼ必ず行われており、ほとんどのレスラーがそれに特化した形となっている。

この内容はアングル説明、アングル発展、レスラー弄りと多種多様。これらはウルティモ・ドラゴン校長がWCWで学んだノウハウを闘龍門の要素に組み込み、それがDGとなってからも受け継がれたものである。
また、ほとんどの興行においてレスラー自らが売店でグッズ売り場に立ったり、毎試合選手によるサイン会が行われるなど、他団体に比べてレスラーと選手の距離が極めて近い。毎年12月初旬に行われる「アーリークリスマスツアー」では選手が参加者の泊まるホテルの部屋に訪問するといったイベントまで用意されている。

これらの要素が相成り、これまでプロレス観戦の経験が無かった年齢層を取り込むことに成功。いわゆるイケメンレスラーが多い事もあり20代女性の口コミ等が広まり、昨今の「プロレス女子」ブームも手伝って、現在は観客の大半を女性が占める(余談だが編集者調べでは2015年9月の後楽園大会では10人に6～7人は女性客だった)。

興行以外の展開

最近は海外展開も積極的で、2015年ごろまで活動していた傘下団体のDRAGON GATE USAが2，3ヵ月に一度のペースで興行を行い、下記に挙げた外国人選手の大半はここから力をつけ来日、さらにはアメリカのWWEに参戦し、日本で培った技を駆使して活躍している。また戸澤陽は、2016年にWWEのクルーザークラシックに参戦したことをきっかけにWWEに移籍、一時はクルーザー級(所謂ジュニアヘビー級)王者にも輝くなど躍進を遂げている。

看板選手の一人であるCIMAは、近い将来のギリシャ(彼の妻は日本とギリシャのハーフ)等プロレス途上国でのDG興業を目標としている。2017年頃からは年に数回若手選手を連れて一週間程度の短期海外遠征も行っている。同年のジェイソン・リー参戦からは彼の出身地である香港にも参戦。現地の若手レスラーの臨時コーチを務めるなどしている。

団体設立当初から若手選手のアメリカやメキシコなどへの海外遠征も積極的に行われ、現在トップ選手として活躍する選手の多くも飛躍のきっかけとしたことから、若手選手にとっての目標の1つとなっている。

2007年には団体のレコードレーベル『DRAGON GATE RECORDS』設立。これはプロレス業界としては初、2018年現在でも珍しい試み。ユニット・選手の入場曲を配信・CDリリースし(中には選手自らボーカルを務める楽曲も)、年に一度それらの楽曲を集めたCDアルバムがリリースされる。

2018年4月1日には有料動画配信サービス「DRAGON GATE NetWork」を開設。

ニコニコ動画では、ニコニコチャンネルの『ドラゴンゲートちゃんねる by GAORA』で過去の試合を視聴可能。

地上波では東海テレビが不定期で、CS放送GAORAが週一度（再放送あり）「DRAGONGATE 無限大～Infinity～」を放送中。テーマソングはOPテーマはダイヤモンド☆ユカイの「OPEN THE DREAM GATE」、EDテーマはJAM Projectの「DRAGON STORM 2007」。放送時だけでなく、興業内でもオープニングやインターバルなど随所に流されている。

2017年からYAMATOが日本テレビのニュース番組「スッキリ」に不定期出演。調理師免許・フードコーディネーター3級の資格を生かし、様々な食材を用い料理の腕を振るっている。

主な所属選手(ユニット所属は2018年4月現在、太字はタイトル保持者)

NATURAL VIBES (ナチュラル・ヴァイブス)	MaxiMuM (マキシマム)	ANTIAS (アンチアス)
kzy 横須賀ススム堀口元気パンチ富永(音響兼任) "brother"YASSHI(ダブプロレス)	土井成樹吉野正人ビッグ”R"清水 Ben-K ジェイソン・リー(香港) kotoka(2018年3月引退)	T-Hawk Eita エル・リンダマン神田裕之吉田隆司(旧サイバー・コング) 鷹木信悟
OVER GENERATION (オーバー・ジェネレーション)	TRIBE VANGUARD (トライブ・ヴァンガード)	ユニット無所属
CIMA Gamma(フリー) ドラゴン・キッド問題龍石田凱士山村武寛	B×Bハルク YAMATO KAGETORA(フリー) ヨースケ♥サンタマリアフラミータ(メキシコ) U-T	望月正晃ドン・フジイ斎藤了 K-ness(現場監督兼任) しゃちほこBOY シュン・スカイウォーカーワタナベヒョウ吉岡有紀高嶋喝巳(欠場中) 椎葉おうじ(kotokaの実弟) “ハリウッド”ストーカー市川新井健一郎スペル・シーサー Dr.マッスルメタル・ウォリアー
外国人選手	現WWE	スタッフ
ザッカリー・ウェンツ(アメリカ) バンディード(メキシコ)	PAC(ネヴィル) ブロディ・リー (ルーク・ハーパー) ケビン・スティーン (ケビン・オーエンス) ウーハー・ネイション (アポロ・クルーズ) リッチ・スワンアンソニー・ニース(トニー・ニース) ジョニー・ガルガノ戸澤陽リコシェ ※()内は現在のリングネーム。	岡村隆志(社長) 木戸享(大会コミッショナー) 八木隆行(大会本部長兼メインレフェリー) Mr.中川(サブレフェリー) 菊池直人(リングアナウンサー) 中澤矢束(音響)

主要タイトル(2018年4月現在)

タイトル	保持者	歴代・戴冠日	防衛回数	次期挑戦者
オープン・ザ・ドリームゲート王座	望月正晃	第26代(2017年9月18日戴冠)	5	KING OF GATE 優勝者
オープン・ザ・ブレイブゲート王座	ドラゴン・キッド (OVER GENERATION)	第34代(2018年4月6日戴冠)	1
オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ王座	ビッグ”R"清水 Ben-K (MaxiMuM)	第42代(2018年5月6日戴冠)
オープン・ザ・トライアングルゲート王座	Kzy 堀口元気横須賀ススム (NATURAL VIBES)	第63代(2018年5月6日戴冠)
オープン・ザ・お笑いゲート王座(※)	空位