Missing(ミッシング)は、甲田学人による日本のライトノベル。イラストは翠川しん。電撃文庫より刊行された。全13巻。
電撃文庫のホラー筆頭。民俗学のオカルト性をテーマにした本格的な作品。第7回電撃ゲーム小説大賞において「罪科釣人奇譚」(のちに『夜魔』に収録)で最終選考に残った甲田学人が、その後書き下ろしたデビュー作である。なお甲田にとっては本作が初めて書いた長編小説。
かつて神隠しに遭い異界の気配を察知できるようになった少年と、彼を神隠しに遭わせた――人の姿をして人間を引き込む――怪異、それらに関わることになった文芸部員たちが、怪奇現象にひたすら巻き込まれる物語。主要キャラをそうそう簡単に殺すわけにはいかないライトノベルでは珍しい本格的なホラー作品で、とにかく人が死ぬし主要人物まで欠落する。脇役では無事で済んだ人がほとんど居らず、まず間違いなく死ぬか行方不明になるか精神を病むかしている。南無。なお作者本人はホラーではなくメルヘンであると言っている。メンヘルの間違いじゃないのか。
メインキャラである空目恭一の“講義”という形で、登場する怪異についての民俗学的な蘊蓄が語られるのも本作の特徴。ちなみに人の姿をしてくれるかわいい怪異は片手の指で数えられるほどで、あとはただ人間を殺すだけの現象、偶像的存在となっている。
なお電撃hpなどに連載されていて後にハードカバー化したサイドストーリー『夜魔』のように、直接的に読者の心をえぐる描写は本編では見られない。たぶん。砕いたガラスを目に突っ込んだりとかするけどね。
最終巻である13巻にはイラストがない。絵師が怖くなって逃げたとか諸説あるが誰も本当のところは知らない。
睦月れいによる漫画版(全3巻)とドラマCDが存在する。ドラマCDにはオリジナルのタロットカードがついている。
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最終更新:2025/12/07(日) 20:00
最終更新:2025/12/07(日) 20:00
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