NVIDIAとは、GPUで有名な半導体メーカーである。本社はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクララ。
1993年設立。廉価でありながら高機能なGPUを発売、90年代末から短期間で世代交代を繰り返して業界全体の性能水準を押し上げ、次世代製品の開発が頓挫した当時の覇者、3dfxを瞬殺(後に吸収)。グラフィックチップ界での地位を不動のものとした。
1995年に、独自のライブラリーを使って3Dグラフィックを表示させる「NV1」を開発したものの、対応ソフトがセガの一部のものに限られてしまい、普及には至らなかった。
そこでDirectXに対応したグラフィックチップを開発する方向にシフトし、1997年にDirectX5に対応した「RIVA 128」をSGSトムソン社と共同開発。優れた描写速度を見せて頭角を現した。
その後、RIVA 128のコアを2つ搭載したRIVA TNTを経て、1999年にハードウェアT&Lにいち早く対応した「GeForce 256」を発売した。
これにより、DirectX対応チップのトップに輝くだけでなく、当時3DゲームのスタンダードとなっていたVoodoo2を上回る性能を見せ、徐々にVoodooからDirectXへ3DCGゲームの流れを変えた。
2001年には、Voodooシリーズを手がけた3dfxが倒産し、その一部を買収した。 それにより、SLIなどの技術が取り込まれ、更なる性能向上を見せるようになった。
一方でチップセットの分野にも進出し、AMDのAthlon向けチップセットとしてnForceを発売、GeForceを受け継ぐ高性能グラフィックチップを統合することで、AMD CPU用チップセットとして大きな売り上げを得た。
その後、カナダのATIがRADEONを発表して、長らく競合して性能競争が繰り返されてきたが、チップセットで半ば提携状態だったAMDがATIを買収し、AMDとは競合関係へと変わっていった。
それにより、nForceシリーズは2010年で終了することとなった。
グラフィックチップにおいても、速さはあるものの消費電力が大きいという状況が続いていたが、AMDがRADEON HD 5000シリーズから、GeForceを上回りつつも消費電力で下回る製品を出したことで、nVIDIAは苦境に立たされるようになった。
しかし2012年に、性能をアップしつつも消費電力を下げたGeForce GTX 680を発売し、ゲーム向けビデオカード市場での巻き返しを図っている。
また、インテルやAMDがCPUにミドルレンジに入るほどのグラフィック機能を持たせ、さらにGeForceシリーズに組み込まれたGPGPUによる高速なエンコード処理などにも対応できるようになり、グラフィック分野で四面楚歌となっている。
さらに、2012年5月においてはライバルのHD 7970を余裕で蹴散らせるようなスーパーハイエンドモデルであるGeForce GTX 690を発売したものの、一版のHPやDELLのPCに組み込めるようなミドルレンジ以下のモデルを発表できておらず
先日発売されたIvy BridgeのCPUを搭載したモデルではHP、DELL共にRADEON 7x00シリーズを組み込んでおり、メーカー製PCにおいては苦境に立たされてると言える。
ゲーマーの多いSteamの統計ではまだGeForceのほうがシェアが高いが、一般的なメーカー製PCで高いシェアを誇るHPやDELLのシェアを取れないとなると、かなり痛いことになると思われるのでメーカー製PCに組み込まれるぐらいのスペックのミドルレンジ以下の発表が望まれる。
さらに、PS4の正式名称がPS Orbisであるとリークし、RADEON HD 7x00シリーズを採用するとのことである。
恐らくMSと同じくPS3でRSXのスペックダウンを食らった過去があるので(MSは初代XBOXでnVIDIAと揉めた過去があるためXBOX360にRADEONを採用したと言われている)nVIDIAという企業に対する信用性が薄れたためだと思われる。
これにより次世代家庭用ゲーム機では次世代XBOX、WiiU、PS Orbisと総てRADEON尽くしとなり、家庭用ゲーム機においてのシェアが0という痛い未来が待ち構えている。
また、今年からその痛い未来に備え、利益率を上げるためにコンシューマ向けGeForce製品では中型ダイのGK104のGTX 680が最高のハイエンド製品であり、ビッグダイであるGK110はTesla、Quadro向けでGeForceでは発売されないことが発表された
GTX 480、GTX 580といったビッグダイ路線から決別することとなった
今までのGTX 480(GF100)、GTX 580(GF110)と行ったハイエンド製品はビッグダイのため製造コストがかかってしまい、利益を出すのが難しく、消費電力も非常に高くなってしまう傾向にあったが(両者ともTDPは250Wである)
新商品であるGeForce GTX 680(GK104)は本来ミドルレンジで出すつもりで、GK110がGTX 580の後継モデルになるはずであったが、Keplerの性能が思ったよりも高くなり、ライバルであるRADEON HD 7xx0シリーズを上回っているため、このようなビッグダイ路線から決別することとができたと思われる。
お値段は発売時価格でGTX 480 580 680と全て499ドルのため、製造コスト(ダイサイズの縮小でチップの製造コストが下がっただけでなく、GTX 480,580で採用されていたヒートパイプやベイパーチャンバーを採用せずに普通のファンで発熱を抑えることが出来、チップだけでなくカード全体の製造コストを大幅に下げられたとおもわれる)から考えるとGTX 680はかなりの高利益を上げることが出来ると思われる(今までのGTX 480やGTX 580は一般的に赤字と言われていた)
また、他の戦略としてはnVIDIAはグラフィックやチップセット、メモリーコントローラーを組み込んだCPU、Tegraを2008年に発表、Android端末などに採用されるなどの実績を上げている。ゲーム向けのグラフィック市場でさらなる苦境に立たされる場合、このTegra事業が最後の砦になるだろう。
なお、去年の段階ではGK110はTesla,Quadro用でコンシューマー向けのGeForceには採用されないこととなっていた。
しかし、GK110を使ったGeForce TITANを発売し、再びビッグダイ路線へと戻ることになった。
ビッグダイを使った場合製造コストが高くなってしまい、上でも書かれているように500ドル程度の定価では赤字だと言われていた。
しかし、今回はGeForce GTX 680がライバルのRADEON HD 7970 GHz Editionよりも性能が高いこともあって、一般向けに積極的に販売するメリットも無いと思われるのか
定価999ドルとかなりの高額であり、かなりマニア向けの商品となっている。
なお、昔からnVIDIAはゲーム会社との関係がよく、発売されるタイトルはほぼ100%といっていいほどGeForceとタイアップしていた。
数年前まではゲームを起動するとnVIDIAのロゴが出るのが当たり前となっていた。
また、GeForce.comというゲーマー向けのサイトも運営している。
しかし13年に入ってから理由は不明だがライバルであるAMD RADEONとのタイアップタイトル(例えばバイオショックインフィニット、クライシス3など)が急に増えてきた。
また、先日発売されたRADEON HD 7990ではビデオカードの販売元のメーカーに関係なくゲームが8本(それもバイオショックインフィニットなど新作メイン)が付属するなど、AMDとゲーム会社の間で急激にタイアップされることになった。
http://www.4gamer.net/games/135/G013536/20130423086/SS/022.jpg
他にもBATTLEFIELD4においても先日公開された動画はRADEON HD 7990において動作してることが発表されており、CoDを追従するタイトルであるBATTLEFIELDがRADEONに最適化された場合はGeForceの売上が下がることが予想され(尚且つBATTLEFIELDはPCメインである)、この点でもマーケティングにおいて失敗する可能性が考えられる
個人的な考察としてはPS4、次世代XBOX、WiiUなどの家庭用ゲーム機すべてにおいてRADEONが採用され
RADEONをベースに作ったほうが高いパフォーマンスを得られることなどが原因であるかもしれない。
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最終更新:2025/12/29(月) 10:00
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