PSYフレームとは (サイフレームとは) [単語記事]

―その姿は、まさに電光石火の如し―

概要

PSYフレームとは、遊戯王OCGのカテゴリーの一つ。
ブースターSP「ハイスピード・ライダーズ」から初登場。
属するモンスターは上級モンスターが1種、効果モンスターのチューナーが5種、シンクロモンスターが2種。
全て光属性・サイキック族で統一されている。
サポートとして、魔法・罠カードが1種ずつ存在している。

チューナーは以下の共通効果を持つ。

このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1)：自分フィールドにモンスターが存在せず、（固有の発動条件）時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の
「ＰＳＹフレーム・ドライバー」１体を選んで特殊召喚し、（固有の効果処理）。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。

手札誘発で相手の行動を妨害しつつ、展開したPSYフレームでシンクロし制圧する。
手札誘発によるパーミッションを主体としたテーマという点では、宣告者に似ている。
さらに、サイキック族らしく除外に関連した効果を持つカードも多く、既存の帰還戦術も相性が良い。
特に除外されたPSYフレームを回収する≪サイコパス≫、除外されたPSYフレームで疑似的なシンクロ召喚を行う≪サイコ・フィール・ゾーン≫は非常に重要なカード。
サイキック族専用の帰還カード≪ブレインハザード≫も非常に便利。

チューナーの効果の性質上、常にマストカウンターを見極めることが要求され、対戦相手のデッキやテーマについても深い知識や経験が必要とされてくるので、非常に上級者向けなテーマになっている。

現状の問題点としては、とにかく自分から動けないこと。
自分のターンに行動しないことを逆手にとって、≪強欲で謙虚な壺≫≪カードカー・D≫などのドロー加速やサーチを大目に積み、手早くキーカードを手札に入れられるように構築したい。
また、こちらのデッキタイプがばれた時点で相手は序盤からの展開を避け、一気に攻め込めるだけの手札を確保される恐れもある。
ゆえに、こちらからもある程度動けるカードを投入しておくことが推奨される。
「スピリット」や「妖仙獣」、≪ゼンマイラビット≫や≪ヴェルズ・サンダーバード≫などの召喚後場を開けられるモンスターでダメージを蓄積させるのもいいだろう。
攻撃手段については各人の趣味によるところが大きいので、幅広いデッキ構築が見られるだろう。

カード詳細

PSYフレームギア・α
特殊召喚・チューナー・効果モンスター
星１/光属性/サイキック族/攻 500/守 0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1)：自分フィールドにモンスターが存在せず、相手がモンスターを召喚・特殊召喚した時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「ＰＳＹフレーム・ドライバー」１体を選んで特殊召喚し、
デッキから「ＰＳＹフレームギア・α」以外の「ＰＳＹフレーム」カード１枚を手札に加える。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。

誘発効果。
相手の召喚・特殊召喚に反応しPSYフレームをサーチする。反転召喚とセットに反応しないので注意。

PSYフレームギア・β
特殊召喚・チューナー・効果モンスター
星１/光属性/サイキック族/攻 700/守 0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1)：自分フィールドにモンスターが存在せず、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「ＰＳＹフレーム・ドライバー」１体を選んで特殊召喚し、
その攻撃モンスターを破壊する。その後、バトルフェイズを終了する。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される

誘発効果。
相手の攻撃に反応し、攻撃モンスターを破壊、バトルフェイズを強制終了。防御カードとして非常に優秀な1枚。

PSYフレームギア・γ
特殊召喚・チューナー・効果モンスター
星２/光属性/サイキック族/攻1000/守 0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1)：自分フィールドにモンスターが存在せず、相手モンスターの効果が発動した時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「ＰＳＹフレーム・ドライバー」１体を選んで特殊召喚し、
その発動を無効にし破壊する。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。

誘発即時効果。
相手のモンスター効果に反応し、無効化して破壊する。
無効にする効果は場所を問わないので、墓地の効果や手札誘発にも反応できる。
モンスター効果がデュエルにおいてどれほどウェイトを占めるかは、もはや語るに及ばず。
必須カードの1枚といえよう。

PSYフレームギア・δ
特殊召喚・チューナー・効果モンスター
星２/光属性/サイキック族/攻1200/守 0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1)：自分フィールドにモンスターが存在せず、相手の魔法カードが発動した時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「ＰＳＹフレーム・ドライバー」１体を選んで特殊召喚し、
その発動を無効にし破壊する。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。

誘発即時効果。
相手の魔法の発動に反応し、無効化して破壊する。
≪PSYフレーム・サーキット≫への≪サイクロン≫や≪ハーピィの羽根帚≫から守り、シンクロ召喚に繋げられる。
ペンデュラムへのメタにもなる、重要なカード。

PSYフレームギア・ε
特殊召喚・チューナー・効果モンスター
星２/光属性/サイキック族/攻1500/守 0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1)：自分フィールドにモンスターが存在せず、相手の罠カードが発動した時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「ＰＳＹフレーム・ドライバー」１体を選んで特殊召喚し、
その発動を無効にし破壊する。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。

誘発即時効果。
相手の罠の発動に反応し、無効化して破壊する。
効果を活かしやすい状況が少なく、カウンター罠にスペルスピードの関係上無力ということもあり、優先度は低い。

PSYフレーム・ドライバー
通常モンスター
星６/光属性/サイキック族/攻2500/守 0
電撃を操るサイキック戦士。
自律型増幅器「ＰＳＹフレーム」を駆り、セキュリティ・フォースに強襲を仕掛ける。
その姿は、正に電光石火の如し。

通常モンスター。PSYフレームギアに何度も何度も呼び出され素材になる、かなりの過労死枠。
≪おもちゃ箱≫で呼び出せるモンスター中最大打点であるなど、PSYフレームであることを差し引いてもサポートに恵まれたステータス。

PSYフレームロード・Ζ
シンクロ・効果モンスター
星７/光属性/サイキック族/攻2500/守1800
チューナー＋チューナー以外のモンスター１体以上
(1)：１ターンに１度、相手フィールドの特殊召喚された表側攻撃表示モンスター１体を対象として発動できる。そのモンスターとフィールドのこのカードを次の自分スタンバイフェイズまで除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2)：このカードが墓地に存在する場合、
このカード以外の自分の墓地の「ＰＳＹフレーム」カード１枚を対象として発動できる。
このカードをエクストラデッキに戻し、対象のカードを手札に加える。

汎用レベル7シンクロ。
(1)の効果は除去として優秀ではあるが、相手がPSYフレームをよく知った相手ならば守備表示で特殊召喚されて手出しができなくなるなんてことも考えられる。状況を見て、他のシンクロモンスターと使い分けるのが肝要である。
(2)の効果で墓地のPSYフレームを回収できるので、≪緊急テレポート≫などを併用しこのカード自体をシンクロ素材にしてしまうのもいいだろう。

PSYフレームロード・Ω
シンクロ・効果モンスター
星８/光属性/サイキック族/攻2800/守2200
チューナー＋チューナー以外のモンスター１体以上
(1)：１ターンに１度、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
相手の手札をランダムに１枚選び、
そのカードと表側表示のこのカードを次の自分スタンバイフェイズまで表側表示で除外する。
(2)：相手スタンバイフェイズに、除外されている自分または相手のカード１枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地に戻す。
(3)：このカードが墓地に存在する場合、
このカード以外の自分または相手の墓地のカード１枚を対象として発動できる。
そのカードと墓地のこのカードをデッキに戻す。

汎用レベル８シンクロ。
ほぼ状況を選ばずフリーチェーンで自分の場を空けられるので、最優先でシンクロ召喚したい。
場にいるこのカードを相手のターンに除外してハンデスしつつ手札のフレームギアで牽制するのが理想的か。

PSYフレーム・サーキット
フィールド魔法
(1)：自分フィールドに「ＰＳＹフレーム」モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
自分フィールドの「ＰＳＹフレーム」モンスターのみをＳ素材としてＳ召喚する。
(2)：自分の「ＰＳＹフレーム」モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に、
手札の「ＰＳＹフレーム」モンスター１枚を捨てて発動できる。
その戦闘を行う自分のモンスターの攻撃力はターン終了時まで、
この効果を発動するため捨てたモンスターの攻撃力分アップする。

【PSYフレーム】のアキレス腱。
特殊召喚したフレームギアでアクセルシンクロを可能にする。サーチやドロー加速で一刻も早く手札に入れたい。

PSYフレーム・オーバーロード
永続罠
(1)：１ターンに１度、自分の手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
「ＰＳＹフレーム」モンスター１体を除外し、フィールドのカード１枚を対象としてこの効果を発動できる。
そのカードを裏側表示で除外する。
(2)：墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「ＰＳＹフレーム・オーバーロード」以外の「ＰＳＹフレーム」カード１枚を手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

手札・場のPSYフレームをコストに相手の場のカードを裏側表示で除外する。
シンクロできず場に残ったPSYフレームをコストにするなどして、消費を抑えたい。
相手のカードを非公開情報として除外する、「裏側表示で除外」であり、テーマ内の他の除去効果とは一線を画す。
(2)の効果は墓地で発動するサーチ効果。このカード自体が除去されても、消費を抑えられる。
≪PSYフレームロード・Ω≫との相性は異常であり、毎ターンPSYフレームのサーチを可能にする。

パーミッション性能からフレームギアに目が行きがちだが、一番エグイのはこのカードだと筆者は思う。