TSFとは、
TransSexualFiction の頭文字を取った所が名称の語源となっているが、TransScienceFictionにちなんでいるとも言われ、その他人によって様々な解釈があることから正式はものは定まっていないとされる。また、海外においてはTransGender Fiction (TG) と表記される。
TSFを説明するとすれば、「創作作品において性別が変わること、そういう作品」という一言だが、細部の解釈や概念については個人で様々な意見があり、議論が多い。人に説明する際、わかりやすい例としてよく挙げられるのが『らんま1/2』である。古代ローマ神話や北欧神話などにもそのような設定の神話が散見されるなど何気に歴史自体は古い。
非常に裾野が広いTSFという分野だが、ここではその一般的解釈と思われるものを記す。 単にTSFと言えば、ふつうは「男が女に変わる」ことを指している、また、TSFと呼ばれるものの大部分は男→女を扱っている。「女が男に変わる」ものはごく少数であるが、それがツボの人もいる。
「女体化」(にょたいか;にょた)という類似の用語もある。詳細は該当記事に譲るが、「女体化」の場合は”最初から女だった”といういわゆる設定の根本からの変更に対しても使用されることが多い。ニコニコ動画では、キョン子を例に挙げるのが最も分かりやすいだろう。 キョン子を題材にした作品はなぜか「生まれつき女だった」という設定変更ものが多い。ニコニコ動画でもしかりである。
対して、「TSF」とは、”朝起きたら女になっちまってた!”などの後天的な異性への変化のみ指し、"最初から女だった"という設定変更ものはTSF要素が薄い為TSFとして扱わないのが一般的である。この比較で浮かび上がるが、ここがTSFというジャンルの肝に当たる部分だ。つまり、TSFとは性別が変化し、それによって引き起こされる主人公や周囲の人物の心の変化や反応に主眼を置き、楽しむジャンルと言える。 そのため"最初から女だった"という設定変更ものではTSFとは言い難く、またたとえ性別が変化しても登場人物たちがあまりそれに反応しなければTSF色が薄いとみられる。
ちなみに、「女体化」はもともと女性向けジャンルとしての発達をしており、「TSF」はどちらかといえば男性向けジャンルとしての発達をしてきている。前者の理由としてはやおい的カップリングで受け側を女性にする事でアブノーマルさが薄らぎオリジナル展開を続けやすくなること等が挙げられる。
「TSF」と「女体化」を使い分けるために”最初から女だった”という場合のみを「女体化」と表現しようと提唱されている場合もある。しかし実際には、「女体化」は"後天的に変化する"つまり上記の定義で言う所の「TSF」に相当するジャンルに対しても使用されることも多い。たとえばTSFの代表的作品と見なされる「らんま1/2」について「女体化」と表現されている例は多数見られる。また、TSFに相当する内容を扱っていながらも「にょたいかっ。」というタイトルの漫画作品もある。
分かりにくいが、「女性化」はTSF側の表現であるとされる。(ごく少数だが「女人化」という表現もある) また、「性転換」はどちらについても言うことがある。
魔法、薬、呪い、病気、科学、超自然的な力などきっかけは様々だが、現実には不可能な男性から女性の完全な変身がなされるところがキモである。
変身者は肉体の性の差の象徴的な部分(乳房や性器など)にある!ない!一喜一憂し、現実には女性にしか(社会的に)認められない服装(スカートなど)や文化が数多くあり、変身者は男性の意識を有したまま、それらを体験することになる。
また異性への変身は単に体の作りが変わるというだけの話ではない。社会における関係性にも変化をもたらす。典型的な例としては変身前の同性の親友がそうだ。変身前は気兼ねなく話し合える仲間だったのに、変身して異性という関係になり親友から変身者への見る目が変化し、恋愛対象と捉えられたりもする。
変化の分類(後述)によってそれぞれ変化の度合い・状況が異なりTSF愛好者によって好みの分かれるところである。
またその変身の設定が可逆・不可逆(元の性別に戻れるかどうか)、強制・非強制(誰かに無理やり変身させられるか否か)によって物語における変身の深刻度が違っており、TSFというジャンルに何を求めるかで見る側の評価が変わってくるだろう。ものによっては精神までも女性化が進み、元の男性の人格を完全に忘れてしまうパターンもある。
元に戻ることが困難である場合に、その変身を変身者が受け入れるかどうかというのも愛好者の注目する部分である。
本人の性別のみが変化する場合を指す。
この場合、本人の記号(髪型や顔など)を残しつつその性別ならではの変化(男性から女性であれば、全体的に丸みをおびるなど)が発生する。周囲の人間はその変身者が同じ人物と認識できるものの、性別が変わるというだけで社会における立場は大きく変化してしまう。その本人や周囲のとまどいが注目のところとなる。
性別の変化の仕方は様々であり、例えば「性別が変わってしまう」というTSF作品にとって都合の良い病気にかかってしまった場合、病状の進行に伴ってだんだんと肉体が変化していくパターンが考えられる。また神様の力や現代医学を超えた謎の薬、その他のアイテムなどで瞬時に性別変化するパターンもある。総じて変化の過程の描写が作者の腕の見せ所、だと思う。
性別変化した人物に身近な女性(母親や姉妹、女の幼馴染みなど)がいた場合、多くはその人物のよき理解者となるが、中には理解がありすぎて女物の服をどっちゃり持ってきて性転換した人物を着せ替え人形状態にさせてしまう事も・・・。
これらをメインに描いた作品としては
『らんま1/2』、『問題ないねヒデユキ君』、『かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~』
などがある。
まったく違う(もしくは新しい)存在の異性になる場合を指す。例えば、今日はパロディとしてもよく使われる「男性が魔法少女が変身してしまう」などもそうだろう。上記の性別変化と違い、変身者は変身前と同じ人物と認識されない純粋な異性になることになる。
これらをメインに描いた作品としては
映画『SWITCH』
などがある。
複数の人間(男女)の体という入れ物と記憶・精神といった中身が交換される場合を指す。
この変身の特徴として変身者は入れ替わった相手の社会的立場もひっくるめて得ることになってしまうこと。第三者から見て外見上の変化はなく、入れ替わった人物が社会との関わりが深ければその人物としての振る舞いを強制される展開となる。
また複数の人間が巻き込まれるため、ドタバタ感も強く全体としてコメディとしての色合いが強い。上記の性別変化と違って外見上の変化はないため、人間が演じても無理なく導入できることもありこの設定を採用するテレビドラマも多い。一番身近なTSFと言えるのではないだろうか。
単純にして簡単なドタバタを作れることから、ある作品の1エピソードや二次創作などでもよく採用されている。
これらをメインに描いた作品としては
映画『転校生』、『僕と彼女の×××』『山田くんと7人の魔女』
などがある。
体から魂という中身だけの状態になり異性の体に入り意のままに操る場合を指す。
また取り憑いた相手の意識のあるかないかで作品の幅があり、相手の意識がある場合は「精神同居」とも呼ばれ、こちらはコミカルに描かれる場合が多い。少なくとも取り憑いている間は相手の意識を完全に押さえ込んでいる場合は主にホラーの文脈で用いられることが多い。後者の場合、図式としては確かにTSFだが、あまりその変化に言及されることが少ない。
相手の立場を得るという意味では入れ替わりに近いものがあるものの、純粋にTSを求めるものからすると入れ替わりの場合、自分になった相手が行動を縛る存在に映る場合があり、それらを払拭し純粋に相手の存在に成り代わる部分だけをクローズアップしたパターンともいえる。
間違って死んでしまって一時的に他人の体を借りて生き返るなどもこのパターンの範疇だろう。
これらをメインに描いた作品としては
『おじゃまユーレイくん』、『ボディジャック』
などがある。
言及されることが多い大まかなジャンルは上記の通りだが、さらに細分化されたものとしては大体以下のものがある。
皮(かわ)
異性の皮を装着すると、その皮の元の人物に体型が変化しその人物になるというもの。上記でいうところの変身に近いものだが、皮という艶かしさ・アイテムによって変身する要素が一部の人間を惹き付け、言及されるようになった。
転生
転生前と転生後で性別が変化しているもの。記憶が連続していないため性別は確かに変化はしているものの、TSFとしての味わいは薄い。人によってはTSFとみなさない場合も。
扱った作品は『僕の地球を守って』など。
部分入れ替わり
異性と体の一部分だけを交換するというもの。体をパーツのように扱うというまさに漫画の世界だが、ダイレクトに見た目が気持ち悪くなっている場合が多い。異性の体を得たという意味では間違っていない。
扱った作品は『ドラえもん』の1エピソード「体の部品とりかえっこ」など。
肉体交代共有(仮)
(正式な呼び名は特に決まってません。) 一つの体に複数の人間を有していて、なんらかのきっかけで肉体と記憶がその内の一つのものに替わるもの。肉体が異性に変化しているのは間違いないのだが、同時に中身もその性別のキャラになっているため、TSFの味わいは薄い。
扱った作品は『おれ、夕子』、『シンデレラボーイ』、『ToLOVEる』に登場するキャラクター・レン(ルン) など。
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最終更新:2026/02/05(木) 10:00
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