「JISかな入力」や「親指シフト」などの種類がある。
ここでは日本で最も普及している前者の「JISかな入力」を中心に解説する。
概要
JIS配列キーボードに印字されている「ひらがな」をタイプすることで入力する。
ただ実際の利用者は、なかなかお目にかかれない。何故なら日本人口の9割以上が「ローマ字入力」者であり、「かな入力」者は7%[1]。
ここまでくると、特技として履歴書に書けるかもしれない。
その人口の少なさゆえ、タッチタイピングソフト/ゲームでは、かな入力に対応していないことも多い。
「かな入力」は、作家や新聞記者、広報など「日本語を書く仕事にあるもの」が多いとされる。またタイプライターやワープロ全盛期を生きた高齢者層にも多い。
長所と短所
メリットは「日本語入力時の回数が少なく済む」こと。
そのため「疲労(感)が少ない」「短時間で入力できる」「タイプミス時のdelete回数が少なくて済む」ことが挙げられる。その他、「あいうえお以外でも連打が可能」なことも挙げられる。
ローマ字入力専門利用者が一から習得する労力はかかる。だが10年や人生のスケールで考えると、メリットは大きいと思われる。
デメリットは「タイプ範囲が広い」「ローマ字入力と両方覚える必要がある」「記号・数字・拗音の入力では逆にタイプ回数が増える」ことである。
利用方法
基本的にWindowsでは、ローマ字入力が標準である。IMEツールバーの[KANA]をクリックする、もしくは[Alt] キー + 「カタカナ|ひらがな|ローマ字」 キーを同時押しすることで使用可能となる。
共用パソコンの場合は、かな入力利用後、かな入力使用前の設定に戻しておく。理由は先述の通り、かな入力者人口が非常に少ないためである。
入力方法
左小 | 左薬 | 左中 | 左人 | 右人 | 右中 | 右薬 | 右小 | |||||||||||||||||||||
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全 | ぬ | ふ | あ | う | え | お | や | ゆ | よ | わ | ほ | へ | ー | BS | ||||||||||||||
Tab | た | て | い | す | か | ん | な | に | ら | せ | ゛ | ゜ | Enter | |||||||||||||||
Caps | ち | と | し | は | き | く | ま | の | り | れ | け | む | ↵ | |||||||||||||||
Shift | つ | さ | そ | ひ | こ | み | も | ね | る | め | ろ | Shift |
上のホームポジションはあくまでも一例である。作成にあたり、「タッチタイピング」の記事から引用の上、改変した。
特に右小指のポジションは広いので、一部を右薬指に置き換えるのも吉。
上の表に載っていない文字は、Shiftと同時押しで入力する。
拗音(小さい文字)は、Shift+「該当の文字」で入力する。(例:Shift+「ゆ」→「ゅ」)
「?」や「%」などの右上記号は、一旦「・」「ぇ」を打つ。その後、全角は【F9】、半角は【F10】を押す。
かな入力状態のまま、英字を入れたい場合は【Capslock】を押すか、そのまま打って【F9】【F10】を押す。数字も【Capslock】や【F9】【F10】で入力できるが、テンキーがある場合はそれが断然早い。
親指シフト
また別のかな入力法。ローマ字入力、かな入力(JISかな)に次ぐ、第3の入力法。
「JISかな」と比較したメリットは「全体的に打つ回数と指の割合が少ない(小指に負担がかからない)」こと。
デメリットは「IME標準ではないため、導入ハードルが高い(特に職場での利用)」こと。またJISキーボードに印字されておらず、USキーボードでは構造上利用できない。
親指シフト志願者は、新たに専用配列キーボードの購入が望ましい。
関連動画
JISかな入力
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関連リンク
かな入力対応のタッチタイピングサイト
関連項目
脚注
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