アバドン(アバドーン)とは、キリスト教に於ける悪魔の一人である。
それを元ネタとして現代の創作にもアバドンの名前を持つものは多く存在する。
概要
新約聖書のヨハネの黙示録に記述される、「人面で、王冠を被り、獅子のような牙を持ち、サソリのように刺す」イナゴの王とされる悪魔である。このイナゴは草木を食い荒らしたりはしないが、尾の針でキリスト教徒でない者を刺すことを神から許されており、刺されると死にはしないが5か月間死んだ方がマシなくらいの苦痛を味わうことになるという。このイナゴたちの王がアバドンなのだという。
このことから、作物を食い荒らすイナゴそのものや蝗害の神格化されたものであろうと考えられている。名前は「奈落の底」「破壊者」「破滅させるもの」といった意味であり、ヘブライ語である。ギリシャ語ではアポリオン、アポルオンと呼ばれる。
現代創作の中のアバドン
- 「女神転生」シリーズ
- 「魔王アバドン」として緑色の顔だけの怪物といった姿で登場する。『デビルサマナー 葛葉ライドウ対アバドン王』ではタイトルに名前が出るほどの大きな扱いを受けた。
- るくるく
- 悪魔をモチーフにしたキャラクターが多数登場する『るくるく』では、アバドンをモチーフにした「ドンちゃん」というキャラクターが登場する。
- 仮面ライダーゼロワン
- 劇場版『仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』にて「仮面ライダーアバドン」が登場。従えるイナゴをイメージしているのか量産型ライダーとして複数登場する。
- からくりサーカス
- 作中の病気「ゾナハ病」を引き起こす超小型サイズの自動人形「超微細自動人形アポリオン」が登場する。
- 神羅万象チョコ
- 『大魔王と八つの柱駒』にて「蝗魔大公アバドン」が登場。見た目といい武器といい完全に仮面ライダーBLACKRX。
続編の『九邪戦乱の章』には「奈落火蝗魔王アバドン」と赤い体にパワーアップこれって創世王…。
その他、『悪魔城ドラキュラ』シリーズや『ゴッドイーター』シリーズにもアバドンの名前を持つキャラクターやモンスターが登場する。
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関連静画
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関連項目でござる
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