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ウィルマ・ビショップ（Wilma Bishop）とは、「ワールドウィッチーズ」の登場人物である。
ウィッチーズシリーズ史上最初のキャラクター（後述）にしてリネット・ビショップの姉で、コミック『ストライクウィッチーズ 片翼の魔女たち』主人公。
プロフィール
- 姓名：ウィルマ・ビショップ
- 出身：
ブリタニア連邦
- 使い魔：スコティッシュフォールド
モデル
不明（直接にモデルとした実在のエース・パイロットは存在しない可能性が高い）。
誕生日5月20日はスーパーマリン・スピットファイアの設計者レジナルド・ミッチェルの誕生日と一致しており、乗機スピットファイアそのもの、あるいは同Mk.IIをイメージしている可能性がある。
人物・能力
亜麻色の長い髪、薄青色の瞳、口には自信にあふれる笑みをたたえた少女。白いシャツの上に茶色のジャケットを重ね、脚には濃淡赤色縞のニーソックス、首には赤いマフラーを巻き、頭には茶色いキャスケットを載せている。胸は大きいが、実は妹リネット・ビショップ（リーネ）のほうが大きいらしい。
活力にあふれ陽気な性格のムードメーカーで、気が弱く内向的なところのあるリーネとは正反対な行動力の塊。年齢相応の落ち着きとあふれる包容力があり、周囲の人間の性格や心情をよく気にかけている。妹と同じく家庭的なところもあり、マフィンやスコーンといったお菓子については作るのも食べるのも好むが、食べたものがそのまま体重になるのが悩み。
ウィッチとしての魔法の素養そのものはけして高くなく、防空や船団護衛任務が多かったこともあって撃墜戦果はごくわずか。それだけに自分のことよりも他人が努力する姿を見ている方が好きで、若いウィッチたちを導くだけの経験も持ち合わせている。
経歴
ブリタニア、ロンドンの裕福な商家の出で、第一次ネウロイ大戦で活躍したエース・ウィッチ、ミニー・ビショップが生んだ8人兄弟姉妹のひとり。ブリタニア本国軍のウィッチ採用審査の煩雑さ、訓練期間の長さを厭い、両親の故郷でもあるブリタニアの植民地ファラウェイランドに渡航して王立ファラウェイランド空軍（RFAF）所属の航空ウィッチとなる。
同地で第416飛行中隊に配属され、本土防衛のためブリタニアへと移動。1943年にはドーヴァー海峡に面するチャタム基地を中心に、沿岸各地の臨時基地に分散配置されたウィッチたちのひとりとしてブリタニア本土防衛にあたる。主な任務はドーヴァー方面の沿岸哨戒や航空救難で、大型ネウロイとの華々しい迎撃戦闘こそなくとも、中小のネウロイから島国ブリタニアへの海運ルートを護る重要なものだった。
1944年、戦歴と経験を評価されてブリタニア南端に位置するワイト島分遣隊へと異動し、その活発さと包容力によって、まとまりに欠けていた同部隊の結束に大きく貢献する。すでに20歳の誕生日を過ぎ、魔法力の減退が進む中、扶桑空母＜赤城＞の護衛戦闘、秘密兵器“ウォーロック”の暴走に伴うネウロイの迎撃などに奮闘した。
同年9月のガリア解放によるワイト島分遣隊の解散にあわせて前線から退くと、ブリタニアにいた多数のウィッチたちとともに、当時リーネが関わっていたガリア復興の支援へと駆けつける。翌1945年に除隊したが、その後30歳年上のファラウェイランド空軍将校と結婚して周囲を驚かせたという。
交友関係
ワイト島分遣隊の隊長に角丸美佐、同僚にラウラ・トート、フランシー・ジェラード、アメリー・プランシャールがおり、着任時点で隊内最年長だったウィルマは、全員がそれぞれに抱える悩みや問題を解決するのをに重要な役割を果たした。
隊外では妹のリーネ、同僚のアメリーの双方のつながりから、ガリア復興に携わるペリーヌ・クロステルマンとの親交を得ている。また、ゲルトルート・バルクホルンに対し、静養中だった妹クリスティアーネ・バルクホルンの保養地にワイト島が適しているとリーネ経由で伝えている。
この他、ノベル『スオムスいらん子中隊』収録の相関図では、リーネがエリザベス・F・ビューリングから見て「同僚の妹」とされており、ファラウェイランド生まれであるビューリングとの間に面識を有する可能性がある。
登場
2005年、『コンプエース』Vol.001にて、シリーズ最初の展開であるイラストコラム「ストライクウィッチーズ」第一回に登場した記念すべき全ウィッチーズシリーズ最初のキャラクターがウィルマである。当時は企画中のアニメ本編を食わないよう特徴の薄いキャラクターデザインで、黎明期ゆえにストライカーユニットすらも現行作品と異なる膝関節がある形状だった。イラストの設定は1941年、サフォークのマートルシャム・ヒース基地を拠点とし、ウルトラマリン・スピットファイアMk.IIを装備してブリタニア防空にあたる王立ファラウェイランド空軍416飛行中隊の一員とされている。
その後、アニメ『ストライクウィッチーズ』を経て、2009年1月に島田フミカネWebサイト内「世界の航空歩兵シリーズ」第一弾として「リーネの姉」としてリデザインされた上で紹介された。これをもとに、『ストライクウィッチーズ2』の「全記録集」（2010年）、イラストコラム「ワールドウィッチーズ」（2013年）などでも紹介されている。企画や設定の遍歴を追う「ワールドウィッチーズ イマジナリーノート」でも第一回（2016年）で取り上げられた。
ストーリー媒体では、2009年からアニメ『ストライクウィッチーズ2』へ向けて連載されたブリッジ・コミック『キミとつながる空』ガリア復興編で初登場。さらにワイト島分遣隊の物語『片翼の魔女たち』（2011-12）では、「エースだけが魔女じゃない」と謳う同作品の主人公を担った。『ストライクウィッチーズO.V.A.』Vol.3「アルンヘムの橋」Amazon限定特典ドラマCD「ミッドナイト・イン・パ・ド・カレー」でも言及され、ペリーヌのシャトーに滞在するリーネのもとにプレゼントを贈っている。
関連動画
関連項目
親記事
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兄弟記事
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