ウィル・オ・ウィスプとは、鬼火伝承の一つである。
概要
その名前は「一掴みの藁(松明)のウィル(ウィリアム)」の意。
性悪な性格が故に恨みを買い、殺されてしまった鍛冶屋のウィルは、聖ペテロに地獄行きを宣告される。ウィルは巧みにペテロを言いくるめ第二の人生をGETするが、そこでも悪行を重ねたため、天国にも地獄にも行けず闇を彷徨うことになってしまう。哀れに思った悪魔は地獄の業火から石炭を分け与え、ウィルはその燃えさしをランタンに入れて現世を彷徨い歩いている・・・という伝承である。
夜の墓場や湖沼に出現し、底なし沼に誘い込んだり道に迷わせたりすると言われる。
ハロウィンでお馴染みのジャック・オ・ランタンはウィル・オ・ウィスプ伝承の派生系に属し、伝承の内容にも類似点が多い。ジャックもウィリアムもありふれた名前として不特定の男性を指す名称であり、日本でいえばキャベツ太郎や蒲焼さん太郎みたいなネーミングということである。
外国語をカタカナ表記する際はよくあることだが、ナカグロを打ったり打たなかったり、「オ」を「オー」と伸ばしたり伸ばさなかったりと、表記ゆれが激しい。本稿では既に大百科記事のある「ジャック・オ・ランタン」の表記に従っている。ちなみにJack-o'-Lantern、Will-o'-the-wispのo'とは、ofを略した形である。
カボチャの提灯という特徴的なアイテムがあるジャック・オ・ランタンとは異なり、ゲームなどでは単なる光球や火の玉として描かれることが多い。主な登場作品は「Wizardry」「ドルアーガの塔」「イシターの復活」「聖剣伝説」「ぷよぷよ」「魔導物語」など。
ポケモンの技に「おにび」というものがあるが、海外版ではWill-o-wispと訳されている。
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