ガエルとは、遊戯王OCGに登場したモンスターのカテゴリーの1つである。
アニメでは遊戯王GXにおいてプリンセス・ローズがガエルデッキを使用。
もしかして:ガエル・チャン - 「機動戦士ガンダムUC」の登場人物
概要
ガエルと名のついたモンスターは全て水属性・水族で統一されている。個々の攻守は貧弱なものが多いが、ガエル同士のサポートが強力で次々と特殊召喚や墓地肥しをしていける。その展開力を用いて上級モンスターをアドバンス召喚する「ガエル帝」や、シンクロ召喚する「シンクロガエル」、そしてその場に何度も出るギミックを生かして、リリースして相手ライフにダメージを与える「ガエル1キル」などその強さはかなりのもの。大会に何度も顔を出しては上位に食い込み、2010年3月の世界大会においては、BF(ブラックフェザー)を下して優勝した。
大会などで結果を出している事から強さは証明済みだが弱点もある。特殊召喚と墓地利用に依存しきっているために、それらを防がれると身動きがとりにくい事と、ガエルはやはり攻守が低い事であろう。もっともレベルその他が低い事で「湿地草原」などのサポートが通じるというプラスもある。
2010年9月1日、デッキの中心であったイレカエルが無制限から一発禁止になった。ガエルはこれから苦戦を強いられるであろう。
ただ、2016年に強力なエクシーズが新規カードとして加入されたため、冷遇とも言い切れない。
ガエルとサポートカード
2005年5月26日発売”CYBERNETIC REVOLUTION”
- デスガエル(効果モンスター)
星5で攻1900/守0と頼りないが、アドバンス召喚すると墓地の「悪魂邪苦止」の数だけ「デスガエル」を追加でデッキから特殊召喚できる。
これがガエルデッキの始まりとなるカードであるが、当初は使いにくかった。当時水属性の最大の恩恵であった「アトランティス」が場にあると、その効果が使えないからである。帝王シリーズや「融合準備」などの登場により、少しずつ使いやすくはなっている。 - 悪魂邪苦止(効果モンスター)
攻守0の星1モンスター。戦闘で破壊されると「悪魂邪苦止」をデッキから手札に1、2枚持ってこられる。 - 引きガエル(効果モンスター)
星2で攻守100、表側表示のこれが墓地に送られたときに1ドロー。任意効果なため使い辛い。「シー・ランサー」とは相性がいいので、使用するのであれば、併用を想定した構築が望ましい。 - 死の合唱(通常魔法)
場に「デスガエル」が三体存在するとき使用可能、相手の場の全てのカードを破壊する。
エンドカードになりうる効果だが、当時は揃えるのが困難。「ダイヤモンドガイ」の効果で発動させるという手もある。
2005年11月17日発売”SHADOW OF INFINITY”
- 黄泉ガエル(効果モンスター)
星1、攻守100。自分の場に魔法罠カードが存在せず「黄泉ガエル」がいない時、スタンバイフェイズに墓地から蘇生する事が出来る。
リリース要因として最高レベルの能力を持ち、ガエルデッキ以外にも様々に投入されて一時は制限指定されていた。現在は魔法罠が存在しないと辛い環境なので無制限となったが、汎用性の高さは変わっていない。 - 悪魔ガエル(効果モンスター)
星3、攻撃1200、守備800。墓地の「悪魂邪苦止」×300攻撃力上昇。地味な効果で使いにくい。 - ガエル・サンデス(融合モンスター)
「デスガエル」三体を融合、代理素材不可。星8攻2500守2000。墓地の「黄泉ガエル」×500攻撃力上昇。
「死の合唱」から続けて出せば勝利も見えるが、やはりそれを行うこと自体が厳しい。
黄泉ガエルが単独で優秀であり、関連カードは増えてきてはいるものの、まだまだ水のオマケであった。
2008年2月23日発売”LIGHT OF DESTRUCTION”
- イレカエル(効果モンスター)
星1、攻撃力100、守備力2000。自分の場のモンスターを生贄に『ガエル』モンスターをデッキから特殊召喚できる(この効果は1ターンに何度でも使用可能)。『ガエル』は戦闘では破壊されない。
『ガエル』を生贄に『ガエル』を呼び出せば、デッキから『ガエル』がいなくなるまで墓地を肥やせる。守備力の高さに『ガエル』を守る能力など禁止された今では狂った性能と言えるが、当時はまだまだ使える『ガエル』が少なかった事やシンクロがなかったのでそこまでの活躍はない。
これは『ガエル』ではなくカエルであるので能力対象外。自身を生贄に『ガエル』は呼べる。禁止 - 貫ガエル(効果モンスター)
星2、攻守400。直接攻撃できる。「貫ガエル」以外の『ガエル』が自分の場にいたときに直接攻撃に成功した場合、相手の魔法・罠カードを一枚破壊できる。
効果は強いが、魔法罠で一番最初に破壊される避雷針。直接攻撃は攻撃力を上昇をさせれば、ダメージを与えられる。 - フロッグ・バリア(通常罠)
自分の場に『ガエル』がいるときだけ使用できる、かつての制限カード「聖なるバリア-ミラーフォース-」の2枚目以降。
戦闘に弱い『ガエル』にとって重要そうではあるが、近頃は伏せ魔法罠は対応されやすく、聖なるバリア一枚で十分な気もする。聖なるバリアが制限解除となってからはますます投入率が減少。 - 湿地草原(フィールド魔法)
全ての水属性、水族、レベル2以下のモンスターは攻撃力が1200上昇。
別にガエル専用カードではないのだが、一番『ガエル』が恩恵を受けていると思われるカード。
海外新規カテゴリー『バージェストマ』もこのカードの恩恵を受けられるため、再評価の兆しあり。
ここから『ガエル』というカテゴリが生まれた。しかしカードがそろってないため、まだ表立った活躍はしていない。
これ以降の関連カード
- 魔知ガエル(効果モンスター)
2008年11月15日発売。星2、攻撃力100、守備力2000。自分の場に表側で存在するときは「デスガエル」として扱う。これ以外の『ガエル』は攻撃対象にならない。これが場から墓地へ送られた時、墓地の「魔知ガエル」以外の『ガエル』を手札に加える。
場に二体そろえれば、簡易ロックになる。「デスガエル」なので「死の合唱」や「ガエル・サンデス」に使える。 - 裏ガエル(効果モンスター)
2008年11月15日発売。星2、攻撃力500、守備力200。1ターンに一度、裏側守備表示にできる。リバースしたとき、自分の場の『ガエル』の数だけ相手モンスターを手札に戻す。自身が『ガエル』なので一枚は戻せる。 - 鬼ガエル(効果モンスター)
2009年7月18日発売。星2、攻撃力1000、守備力500。手札から水属性モンスターを捨てる事で、これを手札から特殊召喚できる
召喚・特殊召喚・反転召喚した時、自分のデッキ・場から水属性・水族・レベル2以下のモンスターを墓地に送れる。
1ターンに一度だけ、自分の場からモンスターを手札に戻すことで「鬼ガエル」以外の『ガエル』を召喚できる。
様々な効果をもち、墓地肥しやリリース要因などに使用できる。「湿地草原」下では攻撃力2200になるアタッカー。 - 未知ガエル(効果モンスター)
2009年9月19日発売。星2、攻撃力1200、守備力600。貫通攻撃。
地味な能力だが「湿地草原」下では帝と相打てる2400。『ガエル』のアタッカー。 - 粋カエル(効果モンスター)
2010年2月20日発売。星2、攻撃力100、守備力2000。表側表示でいるとき「デスガエル」として扱う。シンクロ召喚の素材として使用できない。
『ガエル』という名のついたモンスターを墓地から除外する事で、墓地のこのカードを特殊召喚できる。 - サシカエル(効果モンスター)
2011年2月11日発売。星1、攻撃力100、守備力2000。
水属性モンスターをリリースする事で『ガエル』という名のついたモンスターを墓地から特殊召喚できる。1ターンに1度のみ。
「イレカエル」ににている。差し替えられた。 - 餅カエル(効果モンスター)
2016年7月9日発売。ランク2、攻撃力2200、守備力0。X素材を1つ使うことで『ガエル』モンスターを1体特殊召喚できる効果などを持つ。
脳筋モンスターの宝庫・ランク2では比較的珍しかった、防御・補助寄りの効果を持つモンスター。そして純粋に素の打点が高い。しかし攻守両面で隙が少ないうえにバハムート・シャークとの相性が良かったこのカードは、2017年1月から制限カードとなり、新マスタールールによるシャークの弱体化によって、多用は難しくなった。
ガエルは今も頑張っています。
関連動画
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関連項目
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