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キハ150形とは、JR北海道が運用している一般形気動車である。
概要
富良野線導入の目的
JR北海道の富良野線は、旭川駅を起点とする路線の中でも通勤・通学利用が多く、また、沿線の風光明媚な風景や過去に放映されたテレビドラマの影響もあり、観光客の利用も多い路線である。
しかし、その路線で運用されていた車輌は日本国有鉄道から引き継いだキハ40系やキハ54形といった車輌であり、キハ40系は深山峠以南の勾配区間(主に千代ヶ丘-上富良野間)をやっと登っていくような有様であり、また、キハ54形は路線を走破する性能は十分であっても観光客を相手とした接客設備を十分に持ち合わせているとは言いがたく、また、両車輌とも2列×2列のシート配置であり、 朝夕のラッシュ時間帯の対応能力に少々疑問があった。
そこで、単行運転であっても勾配区間に難なく対応でき、ラッシュ対策と観光客対策を一挙に解決できる車輌を投入する事とした。これがキハ150形である。
主な仕様
1993年[1]に富良野線向け(0番台)、室蘭本線向け(100番台)にそれぞれ10輌が製造され、1エンジン車ながら450馬力という強力なエンジンを搭載したうえで2軸駆動という単行運転に主眼を置いた設計であり、また、車端部はロングシートながらも中央部は2列×1列のセミクロスシート車として乗車定員も十分に確保し、さらには北海道で使用されている一般形気動車では初めて「冷房設備」を製造当初から搭載した車輌として投入された。
(ただし0番台のみ)
運用の成果が良かった為か、はたまた、乗客からの評判が良かった為かは分からないが、続く1995年には塗装以外の仕様を0番台と同一とした7輌が函館本線用として新たに製造され、総勢27輌が現在も全車健在で運用に就いている。
この時にせめてもう10輌は製造してほしかったなあ…。
番台
- 0番台
富良野線ならびに、根室本線の富良野-帯広間[2]及び函館本線(長万部-小樽の通称「山線」)に導入された。[3]
富良野線用車輌は富良野をイメージしたラベンダー色の帯を纏っており、函館本線用車輌はJR北海道の一般気動車塗装である白地に緑と青の帯を纏っている。また、両車輌とも冷房装置を搭載している。
函館本線(山線)での運用は、2020年3月14日のダイヤ改正で、富良野線での運用は2023年3月18日のダイヤ改正で、それぞれH100形が導入されたことにより消滅した。2023年3月現在は、石北本線(特別快速「きたみ」含む)・留萌本線・函館本線(滝川ー旭川、留萌本線直通のみ)で運用されている。 - 100番台
室蘭本線向けに導入された番台。
冷房が無い、窓の開閉が出来る代わりに保温の為に小窓化されている等、0番台と少々仕様が違う。
かつては室蘭本線の全区間で運用されていたが、H100形の導入に伴い長万部ー苫小牧・室蘭ー東室蘭からは撤退した。2023年3月現在は、室蘭本線(糸井ー岩見沢)・函館本線(岩見沢ー滝川)・石勝線(千歳ー新夕張)で運用されている。
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関連項目
脚注
- *厳密に言えば92年度に富良野線用の6輌、93年度に富良野線用の残りの3輌と室蘭本線用の10輌が導入されている。
- *快速「狩勝」として。2016年の台風災害による不通で同区間の運用を終了した。
- *富良野線用の車輌は導入当初は間合い運用として石北本線の旭川-伊香牛間でも運転の実績があった。一時期運用がなくなったが、現在は再び石北本線でも使用されている。
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