ゲームギアとは、1990年10月6日に発売されたセガの携帯ゲーム機である。
概要
日本初のカラーの携帯ゲーム機。海外ではリンクスが1989年末に出ている。
発売時の価格は19800円。価格的にはメガドライブとほとんど変わらず、割高感があった。
1990年12月にPCエンジンHuカード完全互換の携帯ゲーム機PCエンジンGTが発売。ゲームボーイに対抗すべく、3メーカーがカラー携帯ゲーム機を投入した。
バックライト搭載。ON/OFFは不可。単三アルカリ電池6本でたったの3時間しか持たない。純正のほかにメガドライブのACアダプターで家庭用電源を取ることが可能。(非推奨ではあるがファミコンの物も流用可)
スペックはセガマーク3と同等だが、ステレオに対応している(但し、本体スピーカーはモノラル)事と、解像度が低い点が異なる。
尚、解像度が低い点に関しては、実際は表示能力と液晶共々マーク3と同等の出力が可能であるが、小さい液晶を考慮してか、画面を拡大しているだけである。
実際、マーク3用カセットをゲームギア用に変換するコンバーターが非公認に売られており、マーク3本来の解像度でゲームを楽しめるようになっている。
液晶の残像でセガの得意とする横スクロールアクションやシューティングがやりずらい感がある。
販売展開
因みに、初期のゲームギアのCMは、ゲームギアで楽しく遊ぶ子とつまらなそうにゲームで遊ぶ子供(こちらは白黒に写っており、直接画面に見えてないものの、明らかにゲームボーイと思われる)が並び、イッセー尾形が「君は白黒か、後で貸してあげるから」と言う比較広告がなされ、後にセガール&アンソニーや湯川専務のCM等に見られる他社への皮肉がこの頃からあった。
尚、海外のゲームギアのCMでは露骨にゲームボーイそのものをテレビに堂々と出していた。
セガハードの中では売れた部類に入るものの、前述のバッテリーの持ちの悪さや、液晶画面の残像のひどさが足を引っぱり、ゲームボーイの牙城を崩すまでには至らなかった。携帯ゲーム機の市場自体は、1996年2月に発売された『ポケットモンスター赤・緑』の大ヒットで再び発展していくものの、ゲームボーイとの売上の差は決定的なものになってしまった。1996年12月13日、セガから発売された『Gソニック』を最後に、国内に置けるゲームギア用ソフトの開発は終了した。
面白いことに、ゲームボーイを開発した横井軍平は「ライバルがカラーで出てきたらウチの勝ち」と最初から情勢を読み切っている。セガェ…
1996年3月にはキッズギアというマイナーチェンジハードが出た。
普及台数は国内187万台、全世界865万台。2004年にPSPが出るまで、全世界ベースでは任天堂以外のカセット取り換え型携帯ゲーム機の中では最も売れていた。(※1990年代後半に大ブームになった、たまごっちなどはカセット取り換え型ではない)
ワンセグ開始の16年前に「携帯ゲーム機でテレビを見る」を実現
いまやPSPやニンテンドーDSといった携帯ゲーム機は、オプションでワンセグテレビチューナーが出ていて携帯ゲーム機でも気軽にテレビを楽しめるようになったが、セガのゲームギアはPSPがワンセグ対応した18年前にテレビチューナーをオプションとして本体同時発売で実現していた。
テレビチューナーにはAV入力がついてるので、たとえばゲームギアをモニターとして、AV仕様のファミコンもしくはツインファミコンをつなげて、ファミコンの画面を映すことも可能である。
ということは、同じ手法でデジタル放送対応チューナーをつければ、一応2011年7月25日以降もゲームギアでテレビは見れるということだ。
3DSでゲームギアが「復活」
2012年3月14日、ニンテンドー3DS専用バーチャルコンソールにて、ゲームギアソフトの配信を開始。各300円。ゲーム画面の残像までも再現した、こだわりの移植となっている。最新情報はここをクリック!
ア行 | カ行 | サ行 |
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タ行 | ナ行 | ハ行 |
マ行 | ヤ行 | ラ行 |
ワ行 | その他 | |
ミクロで「復活」
2020年6月3日、セガ60周年を記念した社長の里見治紀とせが四郎(60周年アンバサダーキャラクター)の対談において、突如として『ゲームギアミクロ』発表された[1]。価格は各4,980円(税別)。
ゲームギアの発売30周年を記念したもので、最近流行りのゲーム機の復刻に乗じたもの。本体サイズは、幅80mm×高さ43mm×奥行20mmと、元のゲームギアからさらに40%小型化。単4電池2本で動く、遊べるマスコットとして売り出している。そのまま小さくしているわけではなく、操作ボタンは大きくするなどのデフォルメも行っている。じゃないとさすがに遊べないしね。
カラーバリエーションは「ブラック」「ブルー」「イエロー」「レッド」の4種類。それぞれに4種類の異なるゲームが内蔵されており、セーブ機能も搭載。ステレオ音源ということで、ヘッドホン端子も付いている。各ショップで4色まとめて予約すると、先着で画面を大きく見られる「ビッグウィンドーミクロ」がプレゼントされる。
カラーバリエーション | 内蔵ソフト |
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ブラック |
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ブルー | |
イエロー | |
レッド |
関連動画
「ゲームギア」タグは2020年6月の時点で約760件である。(直近のデータは記事下の折れ線グラフ参照)
関連商品
本体・周辺機器
ミクロ
関連リンク
関連項目
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脚注
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