「ひょっとして……AVANTIをお探しですか?
良かったらご案内しましょうか。いえね、私もあの店に行く途中なんですよ。
東京は元麻布、仙台坂上のこの辺りは古くからの屋敷町。
そしてこの路地を曲がった先の……ほら、あそこ。
あそこがお探しのイタリアンレストラン『AVANTI』。
なんとも目立たない入り口ですが
土曜日夕方、この店のウェイティングバーは
常連客が集まって賑やかになるんです。
……さあ、着きました。」
サントリー・サタデー・ウェイティング・バー“AVANTI”とは、謎の紳士に案内されて訪れる、TOKYO FMのラジオ番組である。
概要
土曜の夕方(基本は17:00~17:55だが、FM愛媛・FM長崎では18:00~18:55、FM青森では19:00~19:55)にFM群馬を除くJFN系列37局で放送されていたTOKYO FMのラジオ番組。サントリーの一社提供であるが、2011年のリニューアルより最後の5分間が住友林業一社提供のミニ番組という扱いになった。
舞台は架空のイタリアンレストラン「AVANTI」のウェイティングバー。
常連である「紳士(演:団しん也)」らと共に、様々な常連客とゲストのトークを「盗み聞きする」という内容であり、キャッチコピーは「東京一の日常会話」。扱う内容は芸術・音楽・サブカルチャー・科学など幅広く、ライトノベルや声優が取り上げられたことも。「ネットから出た物」がテーマの回では、藤田咲さんの語る「初音ミク」の話が盗み聞きできた。
トークの合間に流れるジャズの名曲やシェイカーを降る音等の効果音が、本当に酒場にいるかのような雰囲気を出している。また、番組進行役である紳士やバーテンダー、取手豪州ら店の常連客による会話がラジオドラマとして展開し、細かな人間模様が描かれていくのも特徴である。
イタリアンレストラン「AVANTI」は東京都港区元麻布・仙台坂上周辺に「実在する」という設定。そのため、毎年8月の麻布十番納涼祭りでは屋台が出店された。かつては看板もない隠れ家風の店だったが、2011年にガラス張りの入り口と木をふんだんに使った温かみのある内装にリニューアルされたという。
2013年3月30日の放送で、21年間の番組の歴史に幕を下ろしたが、AVANTIはこれからも営業を続けるという。きっとこれからも、土曜日の夕方には常連客が訪れ、賑わいを見せることだろう。
「ごちそうさま。また、今度の週末に」
「いってらっしゃいませ」
そして、番組終了から3年後の大晦日には、次番組にしてほぼ続編扱いである「ピートのふしぎなガレージ」のガレージに教授とスタンがゲスト出演。店が未だ健在であることと、二人の再会と変わらぬ友情が描かれる構成は大いに盛り上がることとなった。なお、ガレージの主である宇宙人ことエヌ博士と教授はアヴァンティを通じての友人同士であることと、教授が博士の正体を知る一人であることも同時に判明。
また、この回の存在により、「ピートのふしぎなガレージ」「サタデー・ウエイディングバー・アヴァンティ」「あ、安部礼司 Beyond the average」の3番組が同一世界であることも確定している。
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