ストラトスフィアとは、
- 「stratosphere」=「成層圏」=地上15km~50kmあたり。別辞書を参照されたし。
- うたたP(t.Komine氏)が制作した初音ミクオリジナル曲である。本稿で詳述する。
作詞:orange氏 / 作曲:うたたP / 編曲:うたたP / ミク調整:うたたP / 作画:6㍉氏
うたたPの代表作品にして、ミクトランスの金字塔。Long ver.は10分を超え、ミク曲の中で長い部類に入るだろう。
作品内で繰り返し聞こえる「Ласточка(ラースタチュカ)」はロシア語で「つばめ」を意味する。
また、イントロのエンジン音に使われているロシアの迎撃戦闘機「MiG-29」の愛称でもある。
概要
元々は、うたたPによる初音ミク曲第1弾となる『utatata-Trance 01-Original mix-(sm1409003)』に遡る。
このときミクの声は「う」「た」のみであり詞がなかったが、orange氏により作詞がなされ、両者のコラボ作品として『ストラトスフィア-utatata01 mig29 remix-+α(sm1556389)』が発表される。
(ちなみにorange氏との初コラボは『utatata-Trance 02 -不在の女神-(sm1480761)』である。)
さらに、うたたPいわく「作業用BGM」として『ストラトスフィア(Long ver.)【初音Mig】』(sm1613775)」が発表されると多くの注目を浴びる作品となった。
通常、単にストラトスフィアと言えばこのLong ver.を指す事が多い。2014年9月現在で53万再生/7.7万コメント/1.6万マイリストを超える、名曲のひとつである。
【初音ミク オリジナル】ストラトスフィア(Long ver.)【初音Mig】」について
この動画(sm1613775)が他の初音ミク動画と大きく異なる点は、数学記号≪≫で囲まれた、多くのパイロット(または管制塔員など)たちのコメントである。
「初音ミグ(初音ミク+MiG-29か?)を巡る戦闘機乗りのセリフ」がコメントの大半を占め、歌詞職人やストーリー職人、CA職人が独自の雰囲気を作り上げており、初見では少々戸惑ってしまうかもしれない。
こういったコメントは発表初期から投稿されており、戦闘機の登場するゲームやアニメのファンから支持を得て多くのストーリーが荒唐無稽に投稿されていたが、やがて「断片化されたストーリーの編集」が行われ現在の姿となった。上や下のコメントで書かれているものがそれである。なお、今も追記・変更等がされることがある。
コメントは「歌姫の近衛師団(白コメント)」と「燕を狙う者達(赤コメント)」の両パイロットによる決意や呟きあるいは交戦状況となっており、各コメントを≪≫で囲むのが通例となっている。戦闘機関連の作品からセリフや登場人物をピックアップしてくることも多い。
感覚がわからなければ、「新米パイロット」として「先輩パイロット」達に教えを乞おう。中には口が悪い先輩もいるが、みんな的確に習熟訓練をしてくれるはずだ。
戦闘に参加せず、ただ空を翔びたい人は黄色コメントで「パイロットの独り言」を呟こう。その場合でも≪≫でセリフを囲むことを忘れずに。こういった「なりきり」コメントは、「ニコニコ動画」ならではの楽しみ方であり、類似のなりきりコメントを遊ぶ動画は他にもある。
「<<無線コメ>>」とでもいうべきジャンルであろう。
このストラトスフィアに関するストーリーなどを詳しく知りたい人は以下のサイトを参照されたい(非公式)
なお、当動画(sm1613775)以外では、例えストラトスフィア関連動画であっても、こうしたコメントは行わないことも通例であるので注意されたい。
Long ver.以外のストラトスフィア及びアド・アストラについて
ストラトスフィアは、うたたPによるセルフカバーが多く制作されている。ここでは代表的なものを4つ挙げる。
- ストラトスフィア-utatata01 mig29 remix-+α(sm1556389)・・・前半はLong ver.の原型となったShort Ver.だが、4:21からBallade omake mixが収録されている。
- ストラトスフィア-2008 Remix-(sm2087941)・・・2008年制作第1弾として発表された。Long ver.の舞台を「夜空」とするなら、こちらは「夜明け」となる。スライドショーで紹介される様々なイラストも見所である。
- ストラトスフィア-Fine weather mix-(sm3904127)・・・2008年夏に発表された、「夏の青空」をイメージしたRock ver.
- ストラトスフィア-VocaLege edit-(sm9278337)・・・2010年1月20日に発売されたCD「EXIT TUNES PRESENTS Vocalolegend feat.初音ミク」(発売元:クエイクホールディングス)に収録。初代オリジナルの雰囲気をそのままに、コーラスや戦闘シーン等を改良し、全体的に音質を良く、音圧を増強した。
また、ストラトスフィアの続編として、アド・アストラ(sm1805485)が発表されている。ロケットで成層圏を抜けた後の「宇宙編」という位置づけになっている。作詞/作画ともにストラトスフィアと同じ人であり、こちらも独自のコメントや職人を擁している。
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関連項目
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