テーマパークとは、以下のことを指す言葉である。
本稿では2について説明する。
概要
作者は「ポピュラス」などで有名なピーター・モリニュー。モリニューが東京ディズニーランドを訪れた際に、「パーク内にゴミ一つ落ちていない」「人々が機能的に動いている」と感動し、遊園地の経営の仕組みに興味を持ったことがきっかけで開発された。
一作目はモリニューが社長を務めるブルフロッグ社とエレクトロニック・アーツ・ビクターとの共同開発で作られた。現在はブルフロッグ社を買収したエレクトロニック・アーツが販売している。
作品によって異なるが、基本的な流れは以下のとおり。
ステージ(国)ごとに勝利条件が設定されている作品もあるが、基本的には遊ぶ過程を楽しむ作品であり、自由度は高い。資金が無くなったり、課せられた勝利条件を満たせないとゲームオーバーとなる。
ゲームオーバー画面はオーナーが身を投げるという衝撃的なもので、多くのプレイヤーにトラウマを植えつけた。(※初代テーマパークは飛び降りたのが1階だったり、新テーマパークは飛び降りたオーナーが手足をバタつかせて浮かんできたりとコミカルな演出にはなっている)
テーマパークシリーズから派生した、水族館経営ゲーム「テーマアクアリウム」、病院経営ゲーム「テーマホスピタル」というソフトも発売されている。
パークを構成する要素
歩道
来場者が歩く道。きちんと接続するように敷設しないと、来場者が道に迷ってしまう。来場者は道を歩くほど疲労度が溜まってしまうので、無駄な大回りや行き止まりを作るのは避けたほうが良い。
ついついメインの大通りを作りたくなるが、広い道は見た目にかっこいい代わりに来場者が無駄に歩いたり、ゴミが捨てられがちになってしまうため、あまりメリットはない。
一方通行を設定することで来場者の流れを制御することも可能。アトラクションの出口に来場者が逆流しないように設置するというのが主な使い方である。また、案内したい建物を設定して案内板を設置することもできる。着くまでに迷いやすい奥の建物や、パークの出口を指すように設定し、分かれ道に置くのが効果的。
整列歩道
アトラクションに乗る人が並ぶ道。整列歩道が満員だと来場者は諦めて他のアトラクションに行ってしまう。短すぎるとアトラクションの定員割れが起こるが、長すぎると待ち時間によるストレスが溜まりがちになる。最大定員の2倍ほどが目安とされている。
アトラクション
来場者はこれを目当てにやってくる。最初は限られたものしか用意されていないが、研究開発を進めることで様々なアトラクションが配置できるようになる。運転スピードや所要時間、乗車額などを設定することができる。
運転スピードが早いとスリルが高くなるが、来場者が気分を悪くしたり、アトラクションが壊れやすくなる。所要時間を短くすると回転率が上がるが、満足度は下がる。
飲食店
個別に販売価格などを設定することができるほか、味を設定することができる。アトラクションと並びパークの稼ぎ頭であるが、ゴミが出る原因になってしまう。また絶叫系のアトラクションの近くに設置すると、飲食直後の来場者がアトラクションに乗って吐いてしまう。
アイス屋やクレープ屋などは砂糖の量で甘さを調節できる。甘さが強いと人気が出るが、腹が減りづらくなるため他の店で買い物しにくくなる。
コーラ屋やビアホール、ステーキハウスなどは入れる氷の量や肉の量などを調整できる。味が濃いほうが人気が出るがコストは高くなる。
ポップコーン屋やカレー屋は塩の量や辛さを調節できる。辛いと飲み物やアイスクリームなどの売上が伸びるが、人気は下がる。このため、辛いポップコーン屋と氷だらけのコーラ屋を並べて設置するのは定番のテクニックとなっている。
コーヒーショップは特殊で、カフェインの量を調整できる。量が多いと味が落ちるが、来場者が興奮しやすくなり、パーク内を歩き回りやすくなる。正門近くに設置するのが効果的である。
みやげ物屋
風船やアニマルキャップなど、パークの思い出となるグッズを販売する。パークの出口付近や興奮度の高いアトラクションの近くに設置しておくと売れやすいとされているが、普通に置いておくだけでもよく売れる。
サイドゲーム
いわゆるアーケードゲーム。勝率や賞品の価格などを設定できる。種類によって固有のハマり度合いが設定されており、ハマり度合いが高いものは下手なアトラクションより儲かる。
各種設備
街路樹やベンチ、トイレ、ゴミ箱など。トイレやゴミ箱は飲食店を避けて設置したほうが良い。街路樹はパークの雰囲気を演出するほか、トイレの目隠しにもなる。ベンチは来場者が疲れた際に座るので、これも多いほうが良い。
スタッフ
来場者を楽しませるエンターテイナー、パーク内を清掃するスイーパー、アトラクションの故障を修理するメカニック、チンピラを追い返すガードマンなど。労使交渉が決裂すると能率が下がり、最悪ストライキを起こされてしまう。
シリーズ作品
テーマパーク(初代)
記念すべき一作目。1994年にMS-DOS向けソフトとして発売され、世界的に人気を博した。Mac、FM TOWNS、Amiga、PC-98、3DO、SFC、PS、SS、ATARIジャガーなど多くの機種で発売されている。DSで発売された「テーマパークDS」も本作を基にしている。
ぐーちょDEパーク テーマパークものがたり
PS向けソフトとして1996年12月23日に発売。さくまあきらがゲームデザインを担当した、テーマパーク経営ボードゲーム。シリーズの中ではシステムが全く違う異色作だが、後述の「新テーマパーク」にこのゲームのメインキャラであるグーチョくんがエンターテイナーとして登場している。
新テーマパーク
Windows、PS、SS向けソフトとして1997年に発売された。初代テーマパークの正統進化系で、設置できるアトラクションやショップなどが増えているほか、時間の流れ、天候、四季などの要素が追加されている。
テーマパークワールド
Windows、PS向けソフトとして2000年に発売。見た目が一新され、3Dで描画されるようになった。ナビゲーションキャラクターが日本語音声で喋るようになった。
テーマパーク2001
PS2向けソフトとして2000年12月28日に発売。テーマパークワールドの移植版で、グラフィックの質が向上している。
関連動画
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関連項目
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