ホームランダービーとは、
- 野球の試合開始前の余興として、打者がどれだけ本塁打(ホームラン)を打てるかを競う競争。ホームラン競争とも。本記事で説明。
- 1.の競争を野球ゲームで再現した物。ニコニコ的には『くまのプーさんのホームランダービー!』が特に著名。
- シーズン中の本塁打数を競う(本塁打王争い)ことを日本でホームランダービーと言う事もある。
概要
主にオールスターゲームなどで試合前に行われる物で、一定の条件を付けてどれだけホームランを打てるかを競う物。そのルールも以下の3種類に分かれる。
- 球数制限制:例えば投手が10球投げたうちにどれだけホームランを打てるかを競う。
- アウト数制限制:ホームラン以外の打球全てをアウトと見なして、アウトの数が一定に達するまでどれだけ打てるかを競う。MLBは2014年まで、NPBは2017年までこのルールを採用していた。
- 時間制限制:現在MLB・NPB両オールスターゲームで採用されているのがこれ。NPBは3分間、MLBは4分間の間にどれだけホームランを打てるかを競う。
大体の場合トーナメント戦になっており、例えば2018年からのNPBオールスターゲームなら前年度の公式戦で15本以上または今年度の公式戦で7本以上ホームランを打っている打者をファン投票でセ・パそれぞれ4人ずつ計8人選出、トーナメント戦を行って優勝を決めることになる。
MLBではオールスターゲーム前日の開催。最高飛距離が440フィート以上のホームランを2本打つと30秒のボーナスタイムが得られる。試合中は任意のタイミングでタイムアウトを取ることができ、決勝以外では1度(45秒)、決勝では2度(45秒、30秒)可能。
NPBでは実施タイミングは各試合前。オールスターゲームが2戦あるため、第1試合でA~D枠、第2試合でE~H枠のファイナリストを決めたのちに決勝を行う形式。上記通り3分間球数無制限での競技となるが、前打球の着弾確認後に次の投球が可能となる部分がMLBとは異なる。
形式だけ見ると球界でも屈指の花火大会のように見えるが、時間制限性が導入されている現在のホームランダービーは時間内でより多くのホームランを打つ必要があるため、かなりの体力を要する。投手との相性も同じで、本番は必ずしも良い球を投げてくれる訳ではない。勝ち進んでいく毎に消耗していく状況で狙い球を確実に打つ技術も要求されるという、ただの前夜祭イベントではない奥深さを持ち合わせている。
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