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マッスル・スパークとは、漫画「キン肉マン」に登場するキン肉族三大奥義の1つである。
概要
キン肉大神殿にある「フィニッシュ・ホールドの壁画」に描かれているキン肉族三大奥義の一つで、キン肉星の王位継承者は“マッスル・リベンジャー”、“マッスル・インフェルノ”、“マッスル・スパーク”の全てをマスターしなければならない。しかし、これらは全て難易度が高く、歴代のキン肉星大王たちもマスターできた者はいなかった。
後に壁画を描いた本人であるシルバーマンから来歴が語られ、技の原型はシルバーマンが用いた必殺技「アロガント・スパーク」で、シルバーマン自身が果たせなかった技の完成を後世の子孫たちに托すものであったと明らかになった。
シルバーマンの子孫であるキン肉族によって様々に研究・改良・発展が試みられており、三大奥義のうちマッスル・スパークが現在の完成型となったのは意外にも近年のことで、二代前の大王キン肉タツノリの弟・キン肉サダハルによって技の内容が完成する。タツノリの息子・キン肉真弓は奥義修得に失敗。真弓の第二子キン肉スグルによって、サダハル版の技にタツノリが教え遺した慈悲の心を加えた真の完成型が実現した。
アロガント・スパーク
シルバーマンが完璧超人始祖時代に使用していた、完璧・弐式奥義。
相手の背後から両腕を逆向きにねじり上げ、首を右足で固め、左足を同じく左足で固定して締め上げる。
その後、背中合わせになって落下。あまりの落下速度のため相手の体勢がねじ曲がり、相手の両腕・両足・胸部を地面に叩き付ける。
以降に開発されるマッスル・スパークをはるかに上回る破壊力を持っているが、あまりの殺傷力の高さのためシルバーマンはこの技を封印。相手を生かすための技として改良型を模索するものの、彼の人生の中でそれが完成を見る事は叶わなかった。
後にサイコマンとの戦いで使用し、恐るべき破壊力を見せつけてサイコマンを破っている。すでに超人の理想像が完璧超人から離れていたシルバーマンは「こんな不完全な技はない」と語るが、完璧超人となっていた子孫のネメシスはこの技を絶賛。ネメシスはキン肉マンとの戦いで最後に使用してみるものの、あまりの高難易度のため一度で成功させる事はできず、逆に重傷を負ってしまった。
ニコニコにはMMDを用いたアロガント・スパークの再現動画も投稿されている。
タツノリ版マッスル・スパーク
二代前のキン肉星大王、キン肉タツノリが研究していた技。実戦で使用されたかは不明。
前半部分の内容は伝わっておらず、後半部分のみイメージ図が存在する。
相手の両腕を抱え込む形で捕らえ、相手の胸部と両足を叩き付ける。
マッスル・スパークの技術的な完成はタツノリの弟サダハルによって成し遂げられていたが、タツノリはさらに自分流の変化を試みていた。その形はサダハル版マッスル・スパークよりも叩き付ける部分が減っており、破壊力という点では劣る。しかし相手の両腕を手で掴むだけのサダハル版よりもしっかりと捕獲しており、難易度の軽減と安定性の向上を主眼とした変化型と言える。
「あまりの難易度のため歴代大王の誰も修得できなかった」という逸話の通り、タツノリも完全な形で会得する事はできなかった。そこで無理をせずに、自分なりの形を作り出したところが彼の人物を象徴する技と言えるだろう。「習得しようとしたが無理だった」と完全にあきらめた真弓との違いである。
このタツノリ版マッスル・スパークは後世に伝えられず、孫たちもサダハル版を継承している。
また、これ以前にも歴代のキン肉族の戦士たちの手で様々なバージョンが存在する。中には一度見てみたいと思わせる奇抜な格好の技も……。
（スグル版）未完成マッスル・スパーク
王位継承サバイバルマッチ、キン肉マンVSキン肉マンゼブラ戦においてキン肉マンが繰り出した技。
相手の首を右足で固め、左足を同じく左足で固定して折り曲げる。ゼブラ戦ではまだ相手の両腕を固めていなかった。正直、なんでこれでダメージが入るのか分からない。
完成度50%の技とされ、後に完全な形を修得してからは使用される事は無い。
これに加えて、相手の両腕を同じく両腕で左右に広げた形で固めた形が「マッスル・スパーク天」と呼ばれる。
アタル版マッスル・スパーク
王位継承サバイバルマッチ、キン肉マンソルジャーVSキン肉マンスーパー・フェニックス戦においてソルジャー（キン肉アタル）が繰り出した技。
相手と背中合わせに落下し、相手の両腕・両足・頭部を地面に叩き付ける。ロビンマスクの分析によれば、「相手の五体をくまなく殺してしまう」という必殺技。これでもまだ完成度50%の技というアタルの言葉に一同は震撼した。
この状態が「マッスル・スパーク地」と呼ばれる。
後にオメガマン・アリステラと戦った際には、技の入り方がキックで打ち上げる形になり、途中で未完成のスグル版を経由せず、落下も垂直ではなく回転を加えた形になっていた。「50%の未完成版」「マッスル・スパーク地」ではなく、独自に改良を施された「アタル版マッスル・スパーク」として独立した技となった模様。
マッスル・スパーク
キン肉サダハルが完成させたキン肉族三大奥義。
相手をブリッジで跳ね上げ（この時、相手はなぜか抵抗力を奪われる。理由は不明）、スグル版の改良型、アタル版を連続してかける。
未完成バージョンと区別するため「完璧マッスル・スパーク」「完成版マッスル・スパーク」と呼ばれる事もある。
サダハルがこの技を完成させたのは弱冠13歳という若さで、あまりの天才ぶりに周囲から恐怖の目で見られる事になり、後に投獄、処刑の寸前に逃亡という不遇の運命を辿る事になる。
しかしこの技は消えずにキン肉族の子孫に受け継がれ、兄タツノリの孫であるアタル、スグルの兄弟によって再び使用される。サダハルが造り出した技に、タツノリが語った「慈悲の心」を加える事により、スグルの手で「究極の峰打ち」と評される真の完成型が実現。開祖シルバーマンを喜ばせるほどの奥義となった。
完璧超人ネメシスとなっていたサダハルも使う事はできるが、後に「この技は正義超人の技だ」として自らは封印。完璧超人の奥義であるアロガント・スパークを試みている。
マッスル・キングダム
スグルの息子・キン肉万太郎が、ロビンマスクの息子・ケビンマスクと共に使用するツープラトン技。
万太郎の「マッスル・スパーク地」と、ケビンマスクの必殺技「ビッグベン・エッジ」を組み合わせて落下、相手を地面に叩き付ける。
万太郎は「天」の方は修得できておらず、「地」の方も単独では決められない完成度に留まっており、ツープラトンとして活用しているのみ。
関連項目
親記事
子記事
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兄弟記事
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