マレーバクとは、奇蹄目バク科バク属に分類される、東南アジアに生息するバクの仲間である。
概要
体長180cmから250cmほど、体重は250㎏から540㎏にもなる比較的大型の動物。バク科では最大。夢を食べる架空生物として有名な獏のモデルと見られている。
頭部から前足・肩付近までの体色は黒く、肩より後ろの胴体は白く、そしてお尻や後ろ足はまた黒くなっているという、モノクロームな動物。なお、耳介の縁も白い。
なぜこのような特徴的な配色なのかというと、マレーバクは夜行性であるが、夜闇の中では白い部分のみが目だつために動物としての輪郭が不明瞭になるという一種のカモフラージュとして機能していると考えられている。このような色合いをしているのはバク科の中ではマレーバクのみである。
幼獣は模様が異なり、黒地に白の縞模様が走っているが、これも木漏れ日に紛れるためのカモフラージュであると考えられる。
他の種のバクと同じく、水辺に生息している。大型のため、妊娠期間は1年以上あり、繁殖力はあまり高くはない。世界的にもあまり数が多くないので、繁殖のために動物園を行き来することも多い。
日本におけるマレーバク
マレーバク以外のバクは中南米に生息しているが、マレーバク以外のバクが見られるのは上野動物園や横浜市の金沢動物園、京都市動物園などがある。ちなみに数だけでいえば、マレーバクは10館ほどで飼育されているのに対し、ブラジルバク(アメリカバク)は13館ほど、ベアードバクは横浜の金沢動物園のみで飼育されている。
2017年現在、マレーバクが展示されている動物園は以下の通り。
- 円山動物園 (北海道札幌市)
- 東武動物公園 (埼玉)
- 多摩動物公園 (東京)
- 千葉市動物公園 (千葉)
- よこはま動物園ズーラシア (神奈川)
- 日本平動物園 (静岡)
- アドベンチャーワールド (和歌山)
- とべ動物園 (愛媛)
- 安佐動物公園 (広島)
- 福岡市動物園 (福岡)
- 長崎バイオパーク (長崎)
夜行性なので、お昼頃に動物園にいるとほとんど動かないことが多い。動いている様子を見たいなら朝か夕方に観察することをおススメする。
その他
日本ではバクの知名度はさほど高くなく、動物のバクよりも架空生物の獏のほうがよく知られているくらいだが、マレーバクは
2015年:アプリ版「けものフレンズ」同名のキャラ、「東方紺珠伝」3ボス 獏のドレミー・スイートのデザイン元
2017年:アニメ版「けものフレンズ」2話に登場シーンあり。
と、相次いで擬人化キャラが生み出され、バクの中でも知名度が頭ひとつ抜けつつある。
他には、焼きたて!!ジャぱんのカレーパン回に登場したことで地味に知名度を稼いでいたりする。
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