ミドリガメとは、カメ目ヌマガメ科アカミミガメ属のカメの通称である。正式名称はアカミミガメだが、タグでヒットする件数がミドリガメ>アカミミガメであるため、こちらを記事の名称にする。
概要
淡水性のカメで、アメリカやメキシコ原産。流れの緩やかな河川や沼地、池などに生息する。日光浴を好んで行い、冬は冬眠をする。かつてカメすくいなどで使われていたのはこのカメである。
最大で30cmにもなるカメで、幼体の10倍の大きさにもなる。このせいで飼いきれなくなった飼い主が捨ててしまったことで、在来のカメと生存競争を行った結果、駆逐してしまったということが多い。顔の横に赤い模様があることからアカミミガメと呼ばれている。他の特徴としては、腹部の色が黄色で、上から見ると幅広い卵型をしている。キミミガメやキバラガメという近縁・亜種のカメもいる。
食性は植物食傾向の強い雑食性で、水草や植物の葉、花や果実、カエルやオタマジャクシ、生物の死骸などを食べる。
原産国では、ペット用に乱獲、環境破壊などの要因により生息数が減少している。しかし、日本などの生息地以外の場所では大繁殖し、交雑や生態系の破壊などによって問題となっている。
日本においては、亜種のアカピッピミシミシガメミシシッピアカミミガメが大量に流通していたことで、見つかるのはミシシッピアカミミガメという場合が多い。現在では流通規制や特定外来生物への指定などがあって、ペットとして飼われることは少なくなっている。ただし、池の水を全部抜いたらたいていの場合出てくるのはこのカメであることには変わりない。また、一部ではこのカメを食べようとする人たちもいる。
条件付特定外来生物
2023年6月1日より条件付特定外来生物に指定された。
特定外来生物に科せられる規制のうち飼養と譲渡が除外されるため、従来から飼育していたカメは引き続き飼育できるが、故意に放流した場合3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が科せられる。
くれぐれも、このカメの不法投棄は行わないよう、お願いいたします。
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関連項目
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