モリンフェンとは、カードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」及び「遊戯王OCG」に登場するカードの名称である。
マジック:ザ・ギャザリング版
こちらが「マジック:ザ・ギャザリング」のウェザーライト(1997年6月)にて登場したモリンフェン。
Morinfen / モリンフェン (3)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ホラー(Horror)
飛行
累加アップキープ ― 1点のライフを支払う。
5/4眼をのぞきこんでも何も映っていなかった。あまりに虚ろな魂が、光さえ飲み込んでしまうのだ。
―クロウヴァクス
MTGwikiより転載
猫背で痩せ細ったからだ、長い首と手足、妙に大きくて立派な翼などが特徴の人型悪魔。目は白くにごっていて、テキストどおり何も映っていないように見える。
飛行持ちの大型クリーチャーで、コストの割にサイズが大きいためフィニッシャーとして使えそうだが、当時の黒は低コストクリーチャーが優秀であったことや、(1)(赤)で『相手プレイヤーに3点のダメージを与えるor飛行モンスターに4点のダメージを与える』という、狙い撃ちしたかのような効果を持つ呪文カード『いかづち』の存在等、当時の環境と相性が悪く、構築戦で使われることはほぼ無かった。リミテッドなら活躍の場があるかもしれない。
ストーリーではファイレクシアの工作員として登場。同僚のガロウブレイドと共に、主人公ジェラードの仲間であるクロウヴァクスの一族を皆殺しにするが、駆けつけたジェラードら飛翔艦ウェザーライトの乗組員たちによって倒された。この後散々な目に遭うクロウヴァクス転落人生の始まりである。
なお、伝説のクリーチャーである事からも分かる通り、MTG版の『モリンフェン』は固有の名称である。
また、このカードが初登場してから約1年半後に、遊戯王OCGより、このカードと少し似たイラストのモンスター「ミッドナイト・デビル」というカードが登場している。特にこれといった特徴のない通常モンスターだが、モリンフェンが体のむきが右向きであるのに対し、こちらは左向きとなっている。
遊戯王OCG版
そしてこちらが「遊戯王OCG」のVol.4(1999年7月)で登場したモリンフェン。
モリンフェン/Morinphen
通常モンスター
星5/闇属性/悪魔族/攻1550/守1300
長い腕とかぎづめが特徴の奇妙な姿をした悪魔。
名前以外、とくに関連性はない。
MTG版は背に羽が生えた人型の悪魔のような姿をしていたが、こちらは腕の生えた不気味な魚である。
テキストだけみると、MTG版の特徴を再現してあるようにもみえるが、体全体の色や口の形等がまるで違っている。
効果も持たず、攻撃力1500以下をデッキから持ってこれるキラー・トマトの効果をぎりぎりで避ける。さらに攻守の合計が2850以上のモンスターは上級という裁定にぎりぎりで入ってしまい、召喚に生贄が必要なレベルになってしまった。闇属性悪魔族は数多くおり、通常モンスターも下級で攻撃力1900以上など珍しくもない。攻撃力が低すぎれば、まだ使い道もあったのだが・・・このステータスではどうしようもない。
同じレベルでなおかつ低いステータスでありながら、DM4にて下級モンスターとしてリメイクされていた「レオ・ウィザード」や、モンスターカプセルGBでは侮れない強さを誇る「ダーク・キメラ」とは違い、こちらはOCG以外での救済措置もない。
だが世の中には、このカードのあまりの使いにくさとその個性的な見た目に魅せられ、ファンを自称する方たちもいる。
ファンデッキとしてならサポートカードとなりうるカードも一応存在し、攻撃力1600以下の上級モンスターをリクルートできる「カオスエンドマスター」などの恩恵を受けることはできるため、ニコニコ動画や他のサイトにてそれらを活かしたネタデッキが時々披露されている。
現在は絶版のため手に入りにくい。実はアニメにも二回以上、その姿を見せている。
関連動画
関連静画
関連項目
外部リンク
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