ルドラとは、インド神話に出てくる暴風雨神である。医薬をつかさどるとも言われている。
概要
赤褐色の体をしていて、黄金の防具と弓矢又はヴァジュラを装備している。
牝牛プリシュニーとの間にマルト神群と呼ばれる子供たちがいる。
だがルドラがなぜ牛と結婚したのかも不思議である。
『リグ・ヴェーダ』の中では彼はアスラとも呼ばれている。
後のヒンドゥー教ではシヴァと同じ扱いを受け、神格を吸収されてしまった。
だが、ヴェーダでは実は「シヴァ」という名の方がルドラの別名の一つであるといわれている。
また悪魔の城三つを一本の矢で打ち落としたというかっこいい伝説も残っている。
ルドラが落とした涙はルドラクシャと呼ばれている。(後述)
ルドラクシャ(ルドラークシャ)
名前の由来は、サンスクリット語でシヴァ神(ルドラ)の目から。
ルドラクシャとは菩提樹の木になる果実の皮を剥いたものである。
神秘的な力を持つとされ昔から、霊性の向上を目指す多くの修行者たちに使用されてきたらしい。
ルドラークシャの果実は、最初は緑色をしてるが、成熟してくると暗い青色になる。
木から摘み取られた後は、さらに暗い青紫色になる。
その果実の皮を取り除くと、ルドラークシャのビーズ(珠)が出てくる。
このビーズが昔から神秘的な力を持つといわれてきた。
関連項目
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