ワードプロセッサとは文書作成や印刷に特化した電子機器、またはソフトウェアのこと。通称ワープロ。
概要
今でこそワープロ専用機を見る機会はほとんどないが、1980年代から90年代初め頃まで企業や個人に広く普及していた。NECの「文豪」やシャープの「書院」、富士通の「OASYS」など、当時は国内電子機器メーカー各社から数多くのモデルが登場した。しかし90年代になると、次第にパソコンの低価格化が進み、ワープロはその地位を取って代わられることになる。現在国内では生産されておらず、中古市場にわずかな台数が流通するのみである。
多くの機種が液晶画面とキーボード、印刷機能を備え、それ一台で文章の入力・編集・印刷といった一連の作業をこなすことができた。パソコンとの大きな違いは、ソフトウェアが組み込み式になっていて入替えられない、基本的に他社との互換性がないといったことである。文書編集以外の機能として、一部のモデルには表計算やパソコン通信、ゲーム、電子辞書などの機能を搭載したものもあった。
完全にパソコンに取って代わられた現代でも、50代以上の高年齢層に愛用者が多い。
一部の小説家や脚本家からは「文を書くならパソコンより有利」との声も。
機能が限定されているのでネットサーフやゲームも出来ないしね。
備考
- 電源を入れてから文字入力できるまでの時間が短い。
印刷機能こそ無いが、使用感はキングジムの「ポメラ」に近い。 - 印刷方式は大半が熱転写式で、リボンテープもしくは感熱紙を用いた。
- 文書の外部保存先はフロッピーディスク。
ワープロソフト
文字の修飾や印刷レイアウト機能を備えた文書作成ソフト。「一太郎」や「Microsoft Word」などが特に有名である。以前は比較的高価なソフトが多かったが、現在はオープンソースのLibreOffice Writerや、オンラインソフトのMicrosoft Office Web AppsやGoogleドキュメントなど無料で使用できるものも登場している。
関連動画
そもそも中古しか流通していないため、動画が上がることは少ない。
関連商品
関連項目
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