出囃子(でばやし)とは、演出効果のひとつである。
概要
漫才などでお笑い芸人が登場すると同時にジャカジャカと2~5秒くらい流れる曲が出囃子である。
広い意味だと SE=sound effect とも呼ばれる。
wikipediaによると、もともと日本では落語がその始まりのようだ。
現在でも、出囃子という語そのものは落語に限定した意味合いもある。
落語の出囃子をまとめたCDが出ている事からも、見て取れるだろう。
しかしながら落語に限らず、上記したお笑い芸人の登場などにも使われ、
コンサートの分野においてもたびたびこの演出がなされる。
この場合は照明効果と合わせて1分~5分くらい流れる事もある。
格闘技やプロレスでたびたび「入場曲」として使われるのも、これに近い。
これに使用される曲もサンプリングCDから既存の曲まで様々。
アンディ・フグの入場曲は?と聞かれたらQUEENのWe Will Rock Youを思い浮かべる事だろう。
昔は落語の出囃子で登場する落語家が分かる通もいたらしい。
このように、出囃子はその役者のテーマ曲的な位置づけになりやすい。
出囃子の項目から若干脱線するが、
これに暗転(照明を完全に消して真っ暗な状態にする)などの照明効果を付け加える事もある。
もしこれで席に戻れない場合、スタッフの誘導に従って行動しよう。
この場合の対応には、
トビラ外から1~2曲目くらいまで一切入れない場合や
中に入れて公演が見れるけれども、席までは移動できない場合 の2種類が考えられる。
無理に席に向かう行為は、
アーティストのこだわりを壊す事や繋がったり、
他の観客への迷惑、更には自分自身のケガにも発展しかねない。
急いで走るなどもってのほかである。
開場時間が上下しても、開演が早まる事はまずありえないので
落ち着いて行動しよう。
演出効果として
既に書いたが、客の期待感を煽り、興行そのものや演者を盛り上げる働きをする。
古くから使われ続けているだけあって、非常に有力な演出効果である。
出囃子が流れる
→始まったあああああ
→出囃子が流れ続けるも演出者がでてこない
→くるぞくるぞ・・・・
→出演者登場!
→キャー
みたいなもんである。
これには二つの利点がある。
1、単純に、興行の期待が高まる。雰囲気が盛り上がる。
筆者は特に、ロバート・デ・ニーロのモノマネで有名なお笑い芸人、
テル(どーよ)氏が、この演出を的確についていると思っている。
2、開場から開演までに若干の間が空き、観客の誘導がある程度安全にコントロールできる。
exロビーにいる観客が出囃子に気づき、席などに付く頃にアーティストが登場。ギリギリ間に合った感。
ただし2を省略する例外もよくある。
上記したが、登場シーンにこだわり、暗転などの照明効果を付け加える事で
一時的に入場トビラを締め切ったりする場合もある。
基本的に出囃子が流れた瞬間から既に公演自体は
『既にスタートしている状態』『アーティストの想定した世界感に入っている状態』
と、言うのが舞台関係者の一般的な考えだからである。
当然、音楽には著作権があるので、使用料を払わなければいけないのだが、
そのあたりは著作権の項目に譲ろう。
サンプリングなどの完全に著作権フリーの楽曲も使われるよ!
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関連項目
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