副調整室とは、放送局にあるスタジオに設けられた機器類を操作するための操作室である。
通称は名称の英訳である、「サブ・コントロールルーム」を略称した名称の「サブ」と呼ばれている。
記事の先頭にあるような沢山のモニターが壁にあり、機械がたくさん並んでいる部屋は、典型的なサブのイメージ画像であり、スタジオで収録される多くの番組がこのサブ、マスター、伝送を通して視聴者の目に届けられている。
概要
放送局には、主調整室と副調整室という部屋がある。それぞれ部屋は放送の内容を送出する役目を持っているが、そのうちの副調整室は、スタジオで行っている番組に必要になる操作(テロップ出し、映像や音声の調節、カメラの遠隔操作など)を行い、電波を送出する送出所まで信号を送る主調整室に映像信号を受け渡す役目などを持っている。副調整室という名前であるが、実際番組を調整するメインルームは副調整室であり、主調整室は番組の調整はほとんど行っていない。
おそらく、どんな部屋なのかわかるには、ラジオであれば映画「ラヂオの時間」。テレビであれば、ドラマ「ザ・クイズショウ」第二シーズンが一番わかりやすい例だろう。前者は前時代的なラジオスタジオを描写しているが、今でもやっていることは基本同じであるため、イメージをつかみやすいだろう。後者の「ザ・クイズショウ」は生放送のクイズ番組の様子をサブを主体としてかなりリアルに描写している。劇中、櫻井翔演じる主人公「神山悟」が台本に従わなかったり、不調に倒れたりする様子があるが、サブでのバタバタした様子は実際のサブでの様子にかなり近い。
テレビの副調整室内ではスタジオや放送局によるが、以下の役職がいる。
ラジオの場合はもっと簡略的で、ディレクターのみが本番中常駐して音声の調整から、演出指示、ポン出し(音声の素材を放送に載せるように出すこと)を行っていることがある。また、その簡略さから予算削減のためにディレクター1人のみがサブに入り、番組を進行することもある。
近年では、収録番組が増加しているため、番組を収録するために最適化されたサブも存在する。
また、副調整室で生放送を中継する演出をする番組はバブル時代から増加し、現在でもその演出がされることがあるため、一度は視聴者もモニター越しに見たことがあると推察される。
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