地図の日とは、寛政12年(1800年)4月19日に伊能忠敬が日本地図を作るために江戸を出発したことにちなんで名付けられた記念日である。
概要
別名4,000万歩の男と呼ばれる伊能忠敬は、江戸時代に17年かけて日本全国を測量して歩き、正確な日本地図を完成させた。
伊能は暦学や天文学に興味を持ち、50歳を過ぎてから勉強してこの困難な仕事に取り組んだのである。
近代国家として国を治めるには、自らの領土を確認するためにも地図は欠かせない。幕府がロシアからの圧力に対抗するために正確な地図を必要としたこともあって、蝦夷地の測量から始めることになったが、蝦夷へと出発した日が4月19日だったのだ。
出発時の年齢は55歳と既にかなりの高齢で、最後の測量に参加したのが71歳の時である。
高齢化が進む現在、老人は隠居後どう過ごせばいいのか?という問題に対するひとつの答えがここにあるのだ。年を取ってからも努力を怠らず、健康に留意し勉学に励む。情熱を持ってことに望めば道は開けるのである。
世の中のシニアの人たちも「膝も腰もイタイ」とか「眼がかすむ」とか愚痴ばかり言わずに、何らかの目標を見つけて努力すれば将来「ナントカの日」に名を残せるかもしれない。
たとえ後世に名を残せなくても、夢や目標を持つことは心身の健康に良いと思われる。
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