妻はミュージシャンの竹内まりや。愛称は「達郎」。顔文字だと 川´3`) 。または(´ε` 川。
概要
1960年代のアメリカン・ポップスに強い影響を受けており、大瀧詠一と並んで時代の風化に耐えうる音楽性に定評があるミュージシャンの一人である。
「職人」とも称されるサウンドへのこだわりは有名であり、打ち込みやシンセサイザー、最近ではAutoTuneなども楽曲に取り入れている。
代表曲は「クリスマス・イヴ」「RIDE ON TIME」等多数。他のアーティストへの楽曲提供ではKinKi Kidsへ提供した「硝子の少年」等が有名。
中学、高校時代は学生バンドのドラマーとして活動。ブラスバンドに所属していた。東京都立竹早高校時代は、国立大受験一辺倒の進学校の空気に抵抗し、高校闘争に加わる。ロン毛はその頃から。
音楽著作権に関わる会社に入ろうと思い、明治大学法学部に入学するも楽しくなかったので3ヶ月でさっさと中退。大貫妙子らと伝説のロックバンド「シュガーベイブ」を結成する。
が、時は70年代のフォークソング全盛期。またロックもR&Bやブルースに影響を受けた肉体的サウンドが人気を博していた頃に「DOWN TOWN」「SHOW」「パレード」などのコーラスワークや分数コードをふんだんに取り入れたポップス系のサウンドを演奏していた為一部好事家にしかウケず、荒井由実のバックバンドやCMソング製作、実家のレジから金を稼いで生活する日々を送る。シュガーベイブも大瀧詠一の紹介でレコードデビューするが、直後にそのレコード会社(エレックレコード)が倒産。そのまま解散してしまう。
1976年にソロデビュー、アメリカでレコーディングを行うなど破格の待遇を受けるもこちらも全く売れず、徐々に首が涼しくなるも79年に発売したシングル「LET'S DANCE BABY」のB面がディスコでプチヒット、その後発売したアルバム「MOONGLOW」と「RIDE ON TIME」が爆発的にヒット。シュガーベイブ結成から7年目にしてようやく人気ミュージシャンの仲間入りを果たす。
そして1983年、代表曲「クリスマス・イヴ」を発表。当初はそれほど売れなかったが毎年クリスマスシーズンになると徐々に売り上げを伸ばして行き、1988年~1992年にJR東海の東海道新幹線イメージCM「X'Mas EXPRESS」のCMソングに起用され人気が爆発。今や伝説のCMとして語り継がれている同作との相乗効果で「クリスマスソングの定番」となり、現在でもクリスマスシーズンになると売れるという息の長い名曲となっている。
「テレビに出ない・本は書かない・アリーナでライブをしない」の三原則を公言しており、現在に至るまで実行している。なので山下達郎が動く動画は珍しい。
数少ないテレビ露出として、1980年のmaxellカセットテープでの本人出演TVCM、1991年の「輝く!日本レコード大賞」(TBS)でのVTR出演、1992年のJR東海「X'mas EXPRESS」TVCMが有名。しかし「X'mas EXPRESS」においては、主人公の女とぶつかる男役として後姿だけで出演しているので、知らなければ誰だかわからない。
一方ラジオでは、「山下達郎のサンデーソングブック」(TOKYO FM)のパーソナリティーとして出演。前身の「サタデーソングブック」時代から数えてついに放送1000回を突破。2012年秋には放送開始満20年を迎えた長寿番組として日曜昼に君臨している。
毎年盆と年末に妻の竹内まりやをゲストに迎え、夫婦対談を放送されるのが恒例となっている。また、2012年までは正月に大瀧詠一との「新春放談」を行っていた(達郎と大瀧の対談企画自体は「サンスト」開始以前にパーソナリティーを担当していたラジオ番組「サウンドストリート」時代から30年近く続いたものである)。
山下と同じくまったくテレビ等に露出しない竹内まりあの近況を知る数少ない手段として、またライブ活動を辞めてから逝去するまでの間の大瀧詠一の近況を伝えていた数少ない番組として、双方のファンの間でも有名な番組である。
ちなみに漫画・アニメ第一世代であり現在もビッグコミック等を毎号購入している。最近読んでいるのは「けいおん!」「のだめカンタービレ」「もやしもん」等。また、16Bitコンピュータを自作しMS-DOS用のゲームにハマっていたこともあり、その影響でデジタル・レコーディングもかなり早い段階から導入していた。
2020年代には世界的なシティ・ポップブームに伴い、再評価が進み、さらに2022年6月22日には『Ray of Hope』以来11年ぶりとなるオリジナルアルバム『SOFTLY』を発表。この事からテレビ、ラジオ、雑誌での山下達郎特集が大々的に組まれるなど、再び山下達郎にスポットが当たっていると言えるだろう。
しかし、この年は自身のほか、ツアーのバンドメンバーが新型コロナウイルスに感染し、公演が複数回中止になるなど、明るいニュースばかりでは無かった。
2023年7月1日には、15年来自身の事務所スマイルカンパニーに所属していた松尾潔のマネジメント契約を中途終了したことが松尾のTwitter投稿にて明らかになり、その要因として松尾がジャニーズ事務所のジャニー喜多川による性被害問題に言及したことを挙げており、山下も会社方針に賛同したと松尾が発言したことで事実上、山下達郎はジャニーズ問題を擁護する側に付いてしまったという事を認める形となった。かつてHey Reporter!(FOR YOU収録)でマスコミ批判を行った山下だが、皮肉にも月日の流れは山下をそちら側に付かせてしまう結果になったようだ。
この問題については、2023年7月9日にラジオ番組『山下達郎 サンデー・ソングブック』内にて、山下達郎本人からコメントが出された。コメント全文の書き下しを掲載しているサイトもある。
そのコメント内では、「性加害が本当にあったとすれば、それはもちろん許しがたい」と述べつつも、ジャニー喜多川の「功績」や「才能」を称賛し、「尊敬」と「恩義」の念を抱いていることを語った。また前述の松尾による「ジャニー喜多川の性加害問題に対する言及」については「憶測に基づく一方的な批判」と評し、「私が社長に対して、契約を終了するよう促したわけでもありません」と語りつつも、「松尾との契約終了について賛成した」という点について否定するような言葉はなかった。
関連項目
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