心霊探偵八雲(しんれいたんていやくも)とは、神永学によるミステリー小説シリーズである。
概要
死者の魂を見ることができる赤い左眼をもつ大学生・斉藤八雲が、彼に事件を持ち込んでくるヒロインの小沢晴香や、刑事の後藤和利とその部下・石井雄太郎らとともに、霊に関わる怪事件に挑むミステリー小説。
原型となったのは2003年に文芸社から自費出版として刊行された『赤い隻眼』。これが編集者の目に留まり、大幅加筆修正の上、『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』と改題し、2004年にちゃんとした商業出版作品として刊行され、神永学のデビュー作となった。
出版社が何度か変わったりしており、また外伝などがいろいろあるため、2024年8月現在のところで整理すると……。
シリーズ本編の単行本は2009年の8巻までが文芸社、2012年の9巻からは文庫版を出している角川書店から刊行され、2020年に全12巻(+外伝「絆」1巻)で完結。全て角川文庫で文庫化されており、文庫版は6巻が上下巻になっているので全14冊。
他に「ANOTHER FILES」と題された外伝が6冊、短編集「Short Stories」が1冊、ファンブック「COMPLETE FILES」が1冊、角川文庫から刊行されている。それから「ANOTHER FILES」の1作目である『いつわりの樹』の「ILLUSTRATED EDITION」(新聞連載バージョンにフルカラーイラストを追加したもの)もあり、合計で角川文庫では23冊が出ている。
2021年からは『確率捜査官 御子柴岳人』シリーズとのコラボスピンオフ「INITIAL FILE」2巻が講談社から単行本として、また講談社文庫からは高校時代の八雲を描いた「青の呪い」が書き下ろしで刊行。
そして2024年6月から講談社から単行本として本編の続編シリーズとなる『新心霊探偵八雲』が開始。それに合わせて角川文庫の既刊も講談社文庫から「完全版」として順次再刊されている。
コミカライズが都戸利津により「別冊花とゆめ」にて2007年5月号から2008年3月号まで連載。単行本は全2巻。
また小田すずかにより「月刊Asuka」にて2009年8月号から2016年8月号まで連載。単行本は全14巻。
ドラマが2006年4月から6月にかけてテレビ東京にて放送。2008年には舞台化・2010年10月からNHK BS2にてテレビアニメが放送された。
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