思い出のマーニーとは、スタジオジブリ、米林宏昌監督制作の長編アニメ映画である。
概要
原題は『When Marnie Was There』。イギリスの作家、ジョーン・G・ロビンソンによる児童文学作品であり、日本では岩波少年文庫(岩波書店)より刊行された。
原作はイギリスを舞台とした作品で、主人公のアンナとマーニーもれっきとしたイギリス人だった。しかし日本で映画化するに当たり、その舞台を道東の湿地をイメージした北海道の架空の村に移した。それに伴い、イギリス人のアンナは日本人の杏奈に変更されている。
あらすじ
心を閉ざした少女杏奈は、ぜんそくの療養を目的に親戚が生活している海沿いの村にやって来た。そんなある日、彼女の前に誰もいない屋敷の青い窓に閉じ込められた、きれいなブロンドの少女マーニーが姿を見せる。その出会い以来、杏奈の身の回りでは立て続けに奇妙な出来事が起きるようになるが、それは二人だけの秘密だった。
登場人物
- 佐々木杏奈(ささき あんな)
- 声 - 高月彩良
- 本作の主人公。北海道札幌市在住。12歳の中学1年生。喘息を患っており、療養のため夏休みの間だけ親戚である大岩清正・セツ夫妻の自宅が在る道内の田舎町に赴く。黒目はやや青色をしている。頼子は母親であるが、血の繋がりは無く、そのことで頼子との間に壁が出来ている。
- マーニー
- 声 - 有村架純
- 本作のもう一人の主人公。大岩夫妻の近くに建つ「湿っ地屋敷」に住んでいる。しかし、どうみてもここ何年間は誰も住んでいない屋敷であるため、周囲の人間は誰も彼女のことを知らない不思議な少女。金髪で青い目をした外国人だが、日本に住んでいるためか日本語が堪能で漢字を遣った日本語の文章も書きこなせる。
- 佐々木頼子(ささき よりこ)
- 声 - 松嶋菜々子
- 杏奈の母親。杏奈のことは愛しているが、血の繋がりは無い。そのことで杏奈との間に壁が出来ている。
- 大岩清正(おおいわ きよまさ)
- 声 - 寺島進
- セツの夫で木工職人。怖い話が好き。
- 大岩セツ
- 声 - 根岸季衣
- 清正の夫で頼子の親戚。娘が居るが独立して家を出ているので、杏奈のことは娘が帰ってきて来てくれたような感じであり、娘のようにかわいがる。
- 老婦人
- 声 - 森山良子
- ばあや
- 声 - 吉行和子
- マーニーが住んでいる「湿っ地屋敷」の老家政婦。規律に厳しい。
- 久子(ひさこ)
- 声 - 黒木瞳
- よく「湿っ地屋敷」の絵を描いている絵描き。「湿っ地屋敷」について何か知っているらしい。
- さやか
- 声 - 杉咲花
- 「湿っ地屋敷」に引っ越してくることになった東京から転居してきた少女。屋敷内で見つけた文章から杏奈がマーニーだと思い、杏奈に話しかける。
- 山下医師
- 声 - 大泉洋
- 杏奈の主治医。杏奈を空気が綺麗で環境の良い所で過ごさせることを頼子に提案する。
- 十一
- 声 - 安田顕
- 美術教師
- 声 - 森崎博之
- 紳士
- 声 - 戸次重幸
- 町内会役員
- 声 - 音尾琢真
スタッフ
主題歌
プリシラ・アーン「Fine On The Outside」(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
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関連項目
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