>>4-6日
国を見ると「かいちょう」(クヮイテウ
怪鳥・
恠鳥)の初出は
1275年の名語記、「けちょう」(ケテウ
怪鳥・化
鳥)の初出は13c前の
平家物語となっているので、少なくとも文献上の初出はどちらも大差ないみたいだ。
どちらの用例でもほぼ同じ文面で
鵺の説明として表れているが、使われている字はそれぞれ
恠と化で違う。
ということはつまり、表記と
読みが違っても意味は全く一緒だったらしい。
ちなみに「怪」の字は
普通に
漢音がクヮイ(
カイ)なので、「かいちょう」は慣用
読みにはあたらないはず。
呉音がケ。
まとめると「
読みは二種類あって、どっちでもいい」「どちらが正しいとか古いとかはない」って理解で良いと思う。
もしかしたら
口語では時代によって趨勢があるのかもしれないけど、それにしたってどちらが優勢かという話でしかないだろうし。